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株式会社Flucle採用チームです。
この記事では、大手企業やIT関連企業などでバックオフィス業務の経験を積み、ホテル業界を経てHRテックの世界に飛び込んだ岡本さんをご紹介します。
Flucleの人事労務、総務、経理のバックオフィス全般を担当し、会社の屋台骨を支える存在として、何を考え、どう取り組んでいるのかをお聞きしました。
ゼロからバックオフィスを立ち上げる!
前職は大阪の人事ベンチャーで、給与計算や保険手続き業務を行っていました。そこでFlucle代表の三田と出会い、Flucleに入社することになりました。
入社時はまだ社員も5名程度で、明確なルールがなくても勝手に会社が動いていました。しかしあっという間に人数が増え、バックオフィスにもさまざまな質問が集まり始めます。質問があるということは、何かがクリアできれば解決できる、働きやすくなることとイコールです。最適なサイズのルールを決め、運用を進めています。
これまでいくつかの会社でバックオフィスのキャリアを積んできましたが、ゼロから創り上げた経験はありませんでした。
Flucleはびっくりするほどまだ何もない状態ですが(笑)、何もないからこそ今が一番楽しいと感じ、バックオフィス人生20年の集大成のような気持ちで試行錯誤しています。
まさか自分が、こんなに創造的な仕事をすることになるとは思っていませんでした。
バックオフィスは会社の信頼につながる
バックオフィスは会社の信用に直結する部署です。人間なのでミスはありますが、責任の重大さを忘れてはいけないですよね。それから運用時も「ルールだから」というだけではなく、働く人がどう感じるかを考え、人間らしさだけは失わないようにしています。
特にFlucleはフルリモート・フルフレックス制度を導入しており、オンラインのメンバーのことを考えると、「ただ単に事務をこなす」という姿勢では不足が出るなと実感しています。
従業員の会社に対する不満って、経営者や上司に向くことが多いと思うのですが、その裏側には労務の課題が潜んでいることも多くあるはずで、間接的に自分もかかわっているかもしれないと思うとヒヤヒヤします。ブラック企業かどうかって結局、労務管理の問題ですから…。
Flucleは労務の会社で、代表も社労士。社内には労務知識を持つメンバーが多いため、中途半端な回答は許されないこともあります。おかげで精度は上がってますし、社内周知するときも想定問答を考えたりすることが増えたため、自分自身の学びにもなっていますね。
ベンチャーの労務って?
小さなベンチャーは労務管理が行き届いていないことも多いと思います。私たちも完璧ではないですし、課題は山積みですが、このフェーズにしては安心できる会社でありたいですね。だから従業員の行動を規制する労務管理ではなく、働きやすい環境をつくるための労務管理を目指しています。
こういうことは、ぬるぬるやったらダメだと思うんです。これから人が増えても積み重ねできる地盤をつくるのが目標です。
とはいえ、小さな会社のルールは少ない方がいいに決まっていて…。平等性や、全体最適かどうかを考えながら最低限を決めるというバランスが難しいな…と日々感じています。
攻めたルールをつくり過ぎると、自分もまわりもしんどくなるのも想像できるのですが、やっぱり最低限はありますから。社内からは「うるさい」って思われてるかも知れませんが、労務管理の不備を、会社の成長の阻害要因にはしたくありません。
カルチャーづくりとも連携
バックオフィスとして、カルチャーづくりのためのイベントにもかかわります。たとえば年に2回の全社合宿では、場所探し、手配、当日運営までの一連を担当しています。
【Flucleの合宿】https://flucle.co.jp/archives/category/camp
最近は社内の「合宿実行委員会」と一緒に企画運営を進められていますが、昨年、一気に社員が増えた時期があり、そのときの合宿運営は大変でした...。合宿経験メンバーにノウハウを聞きまくって、当日もフォローしてもらって何とか乗り切りました。
全国から社員が集合する機会ですから失敗はできませんし、初参加のメンバーに「合宿あかんやん」って思われるのは絶対にイヤだな…と、必死でやりましたね。そのおかげでノウハウが溜まり、合宿実行委員会による運営も軌道に乗り始めています。
介護と仕事の両立
実は、1年前に父親が脳梗塞で倒れ、自分で何もできない状態になりました。末期がんも患ってたので余命が短いことは理解していたのですが、本人が家に帰りたがっているのを目の当たりにし、家族で話し合いを重ねて自宅介護と仕事の両立を選択しました。
代表に「せっかくのフルリモート・フルフレックスだから、うまくやってくれたらいいよ」といってもらい、周囲に協力してもらいながらやり切ったのですが…自宅介護は本当に壮絶でした。
夜中に起こされたり看護師さんを呼んだりは日常茶飯事で、家から一歩も出れず、目も離せない。私は父親が見える位置で仕事をしていて、急に呼ばれたときはリモート会議の途中で画面から消えたりも多くありましたが、メンバーが理解してくれたおかげで仕事を進めることができました。
介護休業の取得も考えましたが、逆に仕事があることで気が紛れたのと、リモート会議のちょっとした雑談で社会につながっている実感をもらえました。
代表の「家族と過ごす時間は二度と戻らないから、仕事は何とでもなるから」というセリフにも救われましたし、Flucleだからこそできたことでした。
もし介護離職していたら再就職は難しかったはずですし、介護は「いつ終わる」が見えないため、キャリアも分断せざるを得なかったと思います。仕事と両立させてもらえたことは本当に会社に感謝です。
看護師さんが訪問に来てくれたときも、私が仕事をしながら母親と2人で介護をしていることを励ましてくれたり、母親に「いい会社にいるね」といわれたり...日に日に弱っていく父親を見ながらも、「でも私は働いていてよかった」という強さを持つことができました。悩みながらも、最低限のパフォーマンスは発揮できたのかな…と思っています。
プロダクト開発にもかかわれる
忙しい忙しいといいながら、バックオフィスと兼任で、プロダクトにもかかわっています。主に、自社サービスに搭載する労務コンテンツの作成をする業務です。労務情報って一般の方には難しいですよね。もっと柔らかく、自分が読んで分かるレベルに調整したり、バックオフィス担当者の視点からアドバイスをさせてもらっています。
労務情報には、法的根拠だけではなく「優しさ」も必要です。今は社会保険労務士向けのサービスをつくっていますが、いつか一般企業のバックオフィス担当者にも使ってほしいですね。
機能リニューアルに間に合わせるためにGW返上で作業をしたり、大変な時期もありましたが、自分がゼロからかかわった機能がリリースされたときは感動しましたね。このようなことは、バックオフィスだけ担当していては経験できなかったことです。
今後のキャリア
バックオフィスのキャリアというより、「Flucleのバックオフィス」がやりたいという思いが強いんですよ。
私はFlucleをすごい人の集まりだと思っていて、すごい人たちが快適に、長く働いてくれる場を提供したいと考えています。
自分も成長しながら、Flucleの成長を見届けたいというか…規模が大きくなったときも、自分がしっかり支えていられるのが理想です。
これまで働いた大手企業と比べてみると、従業員数が少ない分、自分のやりたいことを実現できるというメリットもあります。Flucleではそれぞれが何をしているかが見えて、全員でサービスや会社をつくり上げている感じがいいですね。自分の一言がサービスに反映されたり、仕上がっていく過程を間近で見れるのもベンチャーの魅力かもしれません。会社の成長に自分も関与できているのは、素直に嬉しいです。
今後の目標
バックオフィス業務の効率化、というと陳腐なのですが、「1人でもここまでできるよ」ということと、私がゼロからつくったものを、次に引き継ぐ体制はととのえたいですね。いつか2人目、3人目の担当者が来たとき、「いやいや、ぐちゃぐちゃですやん」って思われるのではなく、「ここまで1人でやったのスゴい」って言わせるのが夢です笑
改善業務は地味で大変なので、人には「何が楽しいの」「意味わからん」っていわれますが…でもこれはFlucleだから楽しめているのだと思っていますし、ここじゃないと私もやりません。
Flucleで活躍できる人とは
フルリモート、フルフレックスなので、オンオフを自分で調整できる人が合うと思います。オフィスで会えないけど、裏ではめっちゃ頑張っているメンバーも多いですし、そういう自走力のあるメンバーはやっぱり活躍しています。
専門知識がなくても、社内にはネタが転がっています。拾い上げる姿勢があればどんどん勉強できますし、カルチャーフィットできる方ならすぐに馴染めると思いますよ。
カルチャーは会社ごとにさまざまですが、Flucleでいえば合宿や全体会議など、リモート組織だからこそのリアルを重視する姿勢も特徴です。仲間とリアルの機会をいかに楽しめるか…その機会を活かすことができる方は、Flucleに合うのではないかな、と思います。
働く場所はバラバラですが、みな、同じ目的に向かっています。だから、「普段はバラバラだけど、集まったらすごいんだぜ!」という強い組織にしていきたいですね!