こんにちは、e-dash採用担当です。
弊社は三井物産エネルギーソリューション本部からスピンアウトした環境ベンチャー企業です。企業や自治体のCO2排出量の可視化から削減までを一気通貫でサポートするSaaSサービスプラットフォーム「e-dash」を開発、提供しています。
今回は、「e-dash」の可視化サービス作りの“要”であるプロダクト開発部で活躍するプロダクトマネージャーの向出とエンジニアの佐藤をご紹介します。
どんな思いでe-dashにジョインしたのか。そして、e-dashのサービスを日々どのように開発しているのか。
熱い思いをインタビューをしました。
「子どもにより良い未来を残せるような仕事を」
ーーe-dashに入社する前の経歴を教えてください
▲プロダクト開発部 向出裕之 2023年4月入社
向出:大学卒業後に企画営業職として広告代理店に入社して以降、広告やマーケティング領域で働いてきました。
6年前に一度フリーランスになったのですが、その時に買取比較メディアなどを運営する企業からお声がけいただいたのが「プロダクトマネージャー」の仕事です。企業内部から企画を考えたり、自社のリソースを使ってスピード感を持って開発を進められたりと、それまでのクライアントワークでは味わえない面白さを感じましたね。
その後はプロダクトマネージャーとしてキャリアを積み、これまで4社で働いてきました。前職では、冷凍パンのサブスクリプションサービスの開発に携わっていました。
佐藤:私もファーストキャリアはエンジニアではありません。新卒ではマーケティングリサーチ会社に入社し、マーケティングレポートをもとに企業に対してコンサルティングをする仕事をしていました。
業務の中でマクロを組む機会があったのですが、それをきっかけにエンジニア職に興味を持つようになりました。知識を身につけた分だけスキルアップできるところが性に合っていると感じたからです。
そこで、クライアントのシステム開発を請け負うSIer(エスアイヤー)に第2新卒枠で転職。エンジニアとしてのキャリアをスタートしました。
その後は、人事管理システムを手掛ける会社や暗号資産取引所などで、ソフトウェアエンジニアとして経験を積んできました。
ーーe-dashに入社を決めたのはなぜですか?
▲プロダクト開発部 佐藤幸平 2023年4月入社
向出:2年半前に子どもが生まれたのですが、それを機に「子どもにより良い未来を残せるような仕事をしたい」という気持ちが強くなりました。
そんな矢先に出会ったのがe-dashです。
脱炭素は言うまでもなく「待ったなし」の課題ですが、取り組むハードルはまだまだ高い。
こうした状況に対して、e-dashは「電気やガスの請求書をアップロードするだけで、脱炭素への初めの一歩であるCO2排出量の可視化に取り組める」という誰もが手に取りやすいサービスを提供しています。
面接でサービスについて知れば知るほどに「素晴らしい取り組みだな」という思いが募り、入社を決めました。
佐藤:私はe-dashに第1号のソフトウェアエンジニアとしてジョインしました。
これまではエンジニアとして、いわゆるプレーヤーの立場で働いてきましたが、マネージャーとしてチーム作りや技術選定にゼロから携わることができるポジションに魅力を感じました。
また、面接官の印象も決め手となりました。社長の山崎さんからも、プロダクト開発部部長の佐藤さんからも共通して「お客さんに良いものを届けたい」という強い思いが伝わってきましたし、こういう環境であれば自分が理想とするエンジニアチームを作っていけると直感しました。
ーー実際に入社して、e-dashの印象はどうですか?
向出:うまく表現するのが難しいですが、一言で言うと、雰囲気が良い人が多いなと感じています。皆さん仕事への熱量はすごく高いのですが、それを包み込むような穏やかさや余裕があるというか。
佐藤:私もそれは感じます。相手に対して一方的で上から目線なコミュニケーションを取る人はおらず、どんなときも建設的な話し合いができる人が多い印象です。
また、透明性を非常に大切にしている会社だと感じます。社員が会社のキャッシュの情報にもアクセスできるようになっているのにはさすがに驚かされましたね(笑)
「e-dash」支える、“お客さんの声”と“技術”
ーー現在の担当業務を教えてください。
向出:プロダクトマネージャーとして、「e-dash」の新プロダクトを作ったり、既存プロダクトを改善したりする仕事をしています。
新プロダクトの開発も既存プロダクトの改善も、まずは現状の課題の洗い出し・整理から始めます。
最も重視するのは、やはりお客さまの声です。たとえば、日々お客さまと接しているセールス&マーケティング部やカスタマーサクセス部とは毎週ミーティングをし、お客さんの要望や失注の背景などをヒアリングしています。また、お客さんに各機能をどのように使っていただいているのかなども定期的にデータ分析をしています。
実際に開発するプロダクトバックログアイテムの方向性が固まってくると、要求仕様書や、サービス画面のイメージなどを作成します。それをもとに、チーム内のデザイナーやエンジニアと内容を詰めながら、最終的なリリースまで持っていきます。
佐藤:向出さんに触れていただいた通り、プロダクト開発部はプロジェクト単位で業務を進めています。プロジェクトマネージャーは向出さんなどプロダクトマネージャーが務め、プロジェクトごとにデザイナーやエンジニアがアサインされています。
私は全てのプロジェクトに参加しており、スーパーバイザー的な立ち位置でエンジニアをサポートしたり、バックエンド領域については自分で手を動かしたりしています。
また、エンジニアチームのマネジメントや採用、技術選定なども担当しています。私は入社して半年ですが、この間に7人のエンジニアを採用してきました。
ーー新プロダクトを開発する際にはどんなことを大切にしているのですか?
向出:CO2排出量の「可視化」にとどまらず、その先の「報告」や「削減」支援への需要がますます高まる中、現在「e-dash」全体で、この部分の強化に注力しています。
ですから、新プロダクトの開発においても、既存プロダクトやサービスとの連続性を意識しながら「いかに継ぎ目なく可視化から削減実行までを支援できるか」という点はかなり意識しているところです。
また、「e-dash」が当初から大切にしてきた「誰でも手間なく簡単に脱炭素に取り組めるように」という価値観は、開発にあたるメンバー全員が大前提として共有していることです。
佐藤:エンジニアの仕事は向出さんらプロダクトマネージャーが作った仕様書をもとに実際にプロダクトを設計していくことですが、仕様書通りに作ると開発に工数がかかり過ぎてしまったり、アプリのパフォーマンスが悪くなってしまったりする場合もあります。そんな時には、エンジニアサイドから代替案を提案することもあります。
また、効率的な開発やユーザーエクスペリエンスの向上を目指して、古い技術にこだわらず新しい技術を積極的に取り入れることも大切にしています。
エンジニアチームの増強を、さらなる成長のドライブに
ーー今後の目標を教えてください。
向出:脱炭素への初めの一歩である可視化のハードルをより低く、お客様がよりスムーズに削減を達成できるよう、プロダクトの改善と開発をしていきます。
専門人材がいなかったり、コストや時間が十分にかけられなかったりする中小の企業であっても、「e-dash」を使えば手間をかけず、適切に一定レベルの脱炭素への取り組みが叶ってしまう。決して簡単ではないですが、そういう世界を作っていきたいですね。
一方、足元では、セールスやカスタマーサクセスなど社内から機能開発の要望が次々と上がってきていて、正直、やるべきことが山積みという状況です(笑)
ようやくエンジニアチームを筆頭にプロダクト開発部の体制が整ってきたところなので、ここから「いかに迅速かつ適切にリリースまで持っていけるか」が向こう1年の挑戦だと考えています。
佐藤:私としては、今向出さんが話したことを実現できるエンジニアチームを作っていくのが目標です。
そのためには、既存のエンジニアのレベルも底上げしていかなければなりませんし、技術力の高いエンジニアをどんどん採用しなければなりません。
メンバーのレベルアップという点では現在、様々な工夫をしているところです。たとえば、週次のチームミーティングでは、各メンバーが「先週はこんなバグをこんな風に解決しました」などと気づきや学びを共有する場を設けています。最近では、技術に関する様々なトピックを各メンバーが持ち回りで短くプレゼンするライトニングトークや、技術関連の本を読んでチームでディスカッションする輪読会も始めました。
また、先ほど「新しい技術を積極的に取り入れるようにしている」と話しましたが、これはエンジニアから選ばれるための環境作りの一環でもあります。たとえば、e-dashでは現在、バックエンドは「Go言語」、フロントエンドは「Next.js」、アプリケーションを動かす際には「コンテナ」を使っています。こうした新しい技術で開発できることに対してメンバーからは「自己成長に繋がっている」という声をもらいますし、採用でも魅力に感じてもらえるのではないかと考えています。
その他、「Terraform」というIaCツールを導入し、AWS上のインフラをコード化するなど、エンジニアが効率的に働ける環境作りも進めています。
ーーe-dashへの入社を希望している人もいると思いますが、どんな人に仲間になってもらいたいですか。
向出:e-dashは、良くも悪くもまだできあがっていない組織で、日々試行錯誤しながら前に進んでいます。だからこそ、過去のやり方や成功体験に固執するのではなく、「アンラーニング(学び直し)」をしながら、より良い方法を追い求めていける方がフィットしているのではと感じます。自戒を込めてではありますが(笑)
佐藤:成長意欲がある方に仲間になっていただきたいです。ただ、自分だけ成長すれば良いというのではなく、自身の学びや気づきをチームに還元したいという意識がある方だと嬉しいですね。エンジニアチームには自ら率先してライトニングトークなどを呼びかけてくれるメンバーが多いんです。その輪に入って、一緒にレベルアップしていけるような方がいたら理想です。