ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。
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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
「感動プロデューサー」の平野秀典さんによれば、感動するサービスを提供する人・会社は、普通のことを素晴らしく実行するのだそうだ。
我々はつねに、改善、改善を繰り返していかなければいけない。
それこそが顧客に感動を与えると思うだろう。
しかし、老舗といわれるような料理店では、「変わらない」ことが大切になってくるという。でも実は、「変わらない」ように見えるのは外側からだけで、お客さんには見えないような内側では、常に味の改善を行っているそうだ。そうじゃなければ、お客さんが離れていってしまう。
これを平野さんは「101%の改善」と呼んでいる。
今やっていることを必死になって、ドラスティックに変化させることもできる。
しかし、それは一時的にはできても、長続きはしない。
それよりも、今やっていることを1%ずつ改善していく。これなら誰でもできるし、継続しやすい。
仕事で成果を上げるためには、“一発屋”では意味がない。
一発だけスゴイ成果を出しても、長い目で見れば、あなたの人生にはあんまりインパクトはない。
成果を上げるためには、継続力が必要だ。
長い目で見て、長期的に成果を出し続けなければいけないのだ。
それに必要なのは、無理はせず、一気に結果を求めず、目の前のことを1%ずつ、より良くしていくしかない。
思うに、エクセレント・カンパニーへの道は、地味で退屈な道なのかもしれない。
当たり前のことをちょっとでも良く実行しようとすることの 繰り返しにすぎないのかもしれない。
それは、個人の人生についても同じかもね。