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すべて自分が作り上げる。おふろcaféのステージ担当二年目が考える「おふろcafé 湯守座」とは

三重県を拠点とする旅する温泉道場でも、新卒入社のメンバーがそれぞれの個性を活かして働いています。今回は、2022年に入社し、おふろcafé 湯守座(以下、「湯守座」)で勤務をしている、南出亮さんにインタビューを行いました。

――いまどんなお仕事をしていますか?

店舗運営に関わることは、ほぼ全部おこなっています。また入社一年目から担当させてもらっている1つに、「湯けむりステージ」という舞台を活用したショー・ファンビジネスがあります。人気のアイドルやアーティストの方々に出演依頼を行い、大衆演劇を行っていない時間帯でライブやショーを展開することで、より多くのお客さまに楽しんでいただけるエンターテインメントづくりにチャレンジしています。

湯守座のいいところは、店舗現場と一言でいっても、本当に様々なサービスに携わることができる点です。温浴施設、レストラン、売店、ステージ、宿泊といった様々な業態…それらを備えた複合施設の業務を一通りすべて経験します。自分の長所を活かして働くという考え方「長所伸展」を会社では大事にしていて、僕の場合はそれが「ステージ」です。

おふろcafé 湯守座には「そうぞう」という言葉がぴったりだと思っています。
おふろcaféは自分たちでつくる施設です。なのでまず、「想像」から入ります。どんな空間があったらいいのか、お客様がどんな体験をしたら喜んでくださるかをイメージします。そこから、「創造」に移行します。自分たちで考えたものを、最後まで作り上げていく。おふろcaféの中でも、湯守座は特に「自分たちでつくる」という要素が強い施設なのではないかなと思っています。まだまだ新しい施設で、マニュアルやイベントも完成されていないことが多く、人から聞いたり、自分たちで考えたり、話し合ったりしてつくりあげていかなければいけないからです。

「湯けむりステージ」に関する業務ですと、出演いただくアイドル・アーティストの方々を自分で探すことからスタートし、条件の提示やギャランティ交渉、スケジュール調整を行います。出演が決まったら、イベント告知、チケット予約、当日の楽屋準備、お出迎え、ライブ開始時の司会や照明・音響まで何でもやります。左手で照明をやりながら、右手で音響をやったりすることも!

――どんなときにやりがいを感じますか?
自分が出演交渉まですべてを担当したアイドル、アーティストの方々のライブやショーを通じて、たくさんのファンやお客さまが湯守座に来店いただき、楽しそうに過ごされている姿を見た時はやりがいを感じます。またその次の日に、「目標を達成できた」「できなかった」と一喜一憂しながら、次はどうしたらよりお客さまに満足いただけるかを考えることができるのは嬉しいです。
あとは、好きなアーティストの方々の、好きな曲に合わせて、照明や音響を自分で操作できるのは、気持ちいいですね。

――逆に、課題はどういった部分で感じていますか?
日々、新しいことにチャレンジしていることもあり、マニュアルを随時更新したり、状況によって判断する場面も多く、連携ミスからトラブルにつながることも….。特に、ステージの予約システムと利用方法に関してのお客さまへのご案内には、試行錯誤しました。現在はプロジェクターを使用し、ステージにご案内を投影することで、かなりお客さまにご理解いただけるようになったと思います。

またこれまで「湯けむりステージ」の予約は電話で行っていたのですが、販売当日や人気のアーティストになると、電話が鳴り止まない日もあり、フロントで電話対応に追われてしまうこともありました。
そこで、ネット予約ができるようシステム導入を提案。「湯けむりステージ」は、オンラインでの予約か、空きがあれば当日の受付も可能という形に変更しました。導入初日は、うまく機能するかドキドキでしたが、スタッフさんから「フロントでのご案内がスムーズにできるようになった」「とても対応がラクになった」とうれしい声もいただけました。
また、「照明」や「音響」といった操作は、感覚的な部分もあり、どうしても属人化してしまうといった点も課題に感じています。

今後も「湯けむりステージ」を盛り上げ、1つのカルチャーとして創り上げていくためには、自分以外にも任せられるスタッフがいなければと思っています。マニュアルを作ることも大切ですが、操作できる人を増やして、いつでもクオリティの高いサービスを提供できるようにしていきたいと感じています。

――南出さんが、湯守座でもっとやってみたい仕事って何ですか?
これまで「湯けむりフェス」も開催してきましたが、もっとブラッシュアップすることで、おふろcafé 湯守座だからこそ体験できる魅力的なライブやショーが創り出せるはず、そう思っています。まだまだアーティストの方々に頼ってしまっている部分があるので、湯守座として自分たちでできることを増やしていきたいです。例えば、アーティストとコラボした飲食メニューなどは企画してみたいですね。Youtubeなどのメディアを活用することで、できることはたくさんあると思います。湯守座を拠点として、おいしい野菜を作る農家さんやお店など、地域の魅力を紹介することができたら嬉しいです。

――学生のころは、どんなことに興味を持っていましたか?
子どものころから、演技の仕事をしたいと思っていました。高校時代にも演劇部に所属して、大学では、舞台芸術を専攻していました。アングラ演劇や小劇場などを勉強していて、休みなく実習も行っていました。僕がいた学部はスタッフも役者も両方やる必要があって、「自分たちで一からつくる」雰囲気でした。舞台美術、音響、舞台監督をひたすら学びました。

――そんな中で、「旅する温泉道場」に入社した理由を教えていただけますか?
実は、大学の教授から教えてもらったことがきっかけで「旅する温泉道場」のことを知りました。当時は湯守座で舞台に注力できるメンバーを探していたようで、僕も、湯守座の舞台で働くことができたらという思いがあったので、入社に至りました。

――入社して、ギャップに感じる部分はありましたか?
実は、最初は舞台にかかわるお仕事はあまりなかったんです。おふろ屋さんとしての業務をまずは覚えなければならず、フロントや清掃などの基本業務で一日を過ごすことが多かったです。
それでも、入社して3か月頃に、「仮面女子イースターガールズ」さんのステージイベントを担当させていただき、舞台の仕事が広がっていきました。今思うと契機だったなと感じています。推しのアイドルに直接渡すことができる「推し色フラワー」などの人気アイテムなども生まれたりと、様々な意見を取り入れながら舞台を進化させていけることができたのは、大きな自信につながっています。

――「旅する温泉道場」ってどんな会社ですか?
チャレンジできる環境がたくさんある会社だと思います。ただ、ローカルベンチャーということもあり、ルールが決まっていないこともたくさんあって大変です。情報量もやることもとても多くて、自分ももっと成長をしていかなければならないなと。

――どんなメンバーが活躍できると思いますか?
面倒見がいい人ですかね。変化も多い環境です。波にのまれず、大変なこともあるけれど、それに対して「自分が変えていく」という思いがある方が向いていると思います。
上司や先輩は、新卒メンバーの意見に対して耳を傾け、一緒に考えたり、やり方を教えてくれます。ただ教えてもらうだけではなく、「ここはこうした方がやりやすい」「これは違ったやり方で試してみたいです」と、自分の意見を伝えられるくらいがいいと思います。

――読んでいる方に、メッセージをお願いします!
どこで何をするにしても、大変なことはあるなと思います。そういったときに自分を支えてくれる「趣味」や、なんでも言い合える「人間関係」を作っておくことをおすすめします。沈んだときに這い上がれる手段の1つになることもあります。僕はファミレスのドリンクバーでも楽しい時間を過ごせる、小川さんという同期がいることが幸せです。

――ありがとうございました!!

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