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なぜ私はエンジニアとして働くのか。法曹からエンジニアの世界に飛び込んだエンジニアが語るキャリアチェンジの軌跡

ハイヤールーは、”日本をもう一度、『モノづくり』で一番へ。”をビジョンに掲げ、ソフトウェアエンジニアの採用活動から「職歴」や「学歴」といったバイアスを取り除くためのサービスを展開しています。

今回は、もともと司法試験を受けようとしていたところから、エンジニアとしてのキャリアを志向し、ハイヤールーに新卒で入社した新谷のキャリアを紹介します。なぜエンジニアを目指そうと思ったのか、そしてどのようにスキルを習得してきたのか。

ハイヤールーは新谷のように、エンジニアにキャリア転換し、日本のモノづくりの強化貢献する人材が正当に評価される世界を目指します。

いざ進学を目の前に…私は本当に法曹の仕事がしたいのか?

— 新谷さんがエンジニアを目指すまでのことを教えて下さい。

元々、大学は法学部に進み、留年期間も経て少し長めに学部生時代を過ごしました。しかし、いざ学部を卒業し、ロースクール・法曹を目指すことを決めなければいけないタイミングを目の前にした時、「自分はこの世界に本当に興味があるのか?」と疑問が沸いてきました。

学部を卒業したらもう学生じゃなくなるという現実を前にしたことで、やっと真剣に仕事について考えたんです。そこで法曹は明確にモチベーションがある仕事ではなかったと気づいてしまったわけです。

特に、私の場合は学部も長めに通ってしまったので、そこからさらに司法試験を受けて法曹の仕事を始めるまでには時間がかかります。より、早く社会に出て働いた方がいいと思うようになりました。

その結果、目指すことにしたのがエンジニアです。


— なぜ法曹を目指すまでの新谷さんがエンジニアに…?

自分で手を動かしてモノづくりをしているエンジニアに憧れを抱いていました。法学部だったので、周囲の友人でエンジニア職に就いている人はいませんでしたが、学校とは関係ないコミュニティの友人に、企業には属せず個人でゲーム開発をして生計を立てている人がいたんです。

彼もおそらく独学でゲーム開発のスキルを習得していたのですが、当時メディアでも有名になるようなアプリをリリースするほどの実績がありました。「こんな生き方もあるんだな」という気づきが自分の考えに影響したと思います。

一方で、「スーツ」「就活」「内定を獲得する」といういわゆる普通の就職活動はイメージができませんでした。今ではエンジニアもコミュニケーション能力が重要な仕事だと思うようになりましたが、当時は人と交渉する仕事は避けていたというのも本音です。

独学でも、なんらか動くアプリを作り、開発のスキルを証明すれば就職できるのではないかと考え、独学でエンジニアになるための学習を始めました。

1日中、1年間、独学でプログラミングと英語を学習

— エンジニアを目指すと決めてから、どのようにスキルをつけてきましたか?

とにかく一つはアプリケーションを作りきり、採用選考の際に動くものを見せられる状態を作りました。

そこで、当初はなんらかのプログラミングスクールに入ることも検討しましたが、いくつかのスクールのカリキュラムを見た時に、独学で進めた方が早いかもしれないと思って…(笑)

結果的に、動画学習サイトの「Udemy」でコンテンツを購入し、JavaScriptの学習からスタートしました。ひたすら動画で出てきたコードなどをまねし、一通り動かしてみました。その後はまねしたコードを改良し、少し違うアプリケーションとして動かしてみることで徐々に自信をつけていきました。

就職までの時間は、大学も卒業していたので一日のほとんどの時間を費やすことができました。当時はプログラミングに加えて英語も学んでいました。英語も学ぶようになったのは、Udemyの講座は日本語のコースより英語のコースの方が充実していることに気づいたからです。

かつ、技術系のドキュメントの読解には英語は不可欠です。必要性を強く感じたことからTOEICのスコアを上げることを目標に学習しました。

そんな形で勉強を始めてから1年程度でしょうか。ポートフォリオとして公開できるレベルのアプリを数個完成させました。その前からもローカルで動くアプリは複数作っていましたが、見せようと思えるレベルのものが出来上がったのは就職の3ヶ月程度前です。

結果的に、この学習期間の成果をお見せしたことで、3社から内定をもらうことができ、ハイヤールーに入社を決めました。

学べば学ぶほどできることが増える仕事のやりがい

— 成長できると確信があったから入社したとWantedlyブログにありましたが、入社してから2年が経った今、どうですか?

振り返ってみると成長を感じますね。スタートアップだからこそ裁量が大きかったことで成長できたのではないかと感じることも多いです。入社早々に、オンラインのドローイングツールをイチから作る機会をもらえたのは嬉しかったです。

開発業務自体は、徐々にタスクの抽象度が上がり、設計段階から関われるようになってきました。


— 実際にエンジニアという仕事に就いてみて、自分に向いていると感じているポイントがあれば教えてください。

エンジニアリングという領域は、やはり専門職なので、勉強しないといけないことは多くあります。日々仕事を通して自身の実力不足を感じることもありますが、知らないことを学べば学ぶほど、できることが増えている実感も得られます。他の職種よりも学習したことがわかりやすく「できる業務」の拡大につながっている点はやりがいを感じられます。自分の性格に合っていると思いますね。

また、エンジニアといっても、四六時中コードを書いているわけではなく、文章を書くことも多いです。「法曹を目指していたから文章が得意」ということではありませんが、文系出身者でも生かせる点として、文章力は挙げられると思います。

改めて考えてほしい「自分がこの仕事をする意味」

— ハイヤールーは、ソフトウェアエンジニアの採用活動から「職歴」や「学歴」といったバイアスを取り除くサービスを展開しています。ご自身のような独学でエンジニアになった人たちにとってどんな点がいいサービスか、思いがあれば教えてください。

私は採用選考を担当する立場にはなったことがありませんが、ハイヤールーでの仕事を通じて、多くの会社で採用のミスマッチが起きているということを知りました。たとえば、経歴を重視しすぎた結果、実際の開発現場では手を動かして活躍できない人材がいる、といったケースです。

ハイヤールーはミスマッチを起こさないために有効な手段だと思います。私が就職活動の時に準備した「ポートフォリオ」も、もちろんミスマッチ防止には良い手段ですが、作る側も、採用のために見る側も、工数を考えるとハイヤールーの方が効率的です。

私の就職活動の場合は二極化していて、書類選考で落ちるケースが多い一方、未経験でもポートフォリオをしっかり読み込んでくださった会社の選考はさくさく進み、内定もいただけたという感触でした。ハイヤールーでノンバイアス採用が実現すれば、「書類選考で落ちてしまう」という体験は徐々に減っていくかもしれません。

— 最後に、新谷さんのようにこれからエンジニアを目指すみなさんへ学習方法やマインドなど、アドバイスがあれば教えてください。

独学でプログラミングを学んでいる時、最も成長を感じられたのは、なにか動くモノを作り上げた時です。私の場合は読書が趣味だったので、本の引用を管理できるアプリを開発しました。自分の「興味」を形にするなら、楽しく続けられるのではないでしょうか。この、形にするというプロセスを楽しめる人には、エンジニアは向いている職業だと思います。

また、私の場合は進路に悩んだ経験があったからなのか、どんな仕事に就くのか、何をモチベーションに働くのかを深く考えることが今も多いです。

正直、エンジニアという仕事をしていると、日々自分より優秀な人や、自分よりも長い期間プログラミングをしている純粋にプログラミングが好きな人と出会うこともあります。これが劣等感につながることも少なくありません。それでもエンジニアとして働くことが自分の人生にとってどういうことなのか。答えは出ていませんが、常日頃考えているんです。

しかし、人がどのように自分の仕事に意味を持たせるのかは自由です。私の場合は、会社のミッションである『Japan as No.1, again.日本をもう一度、「モノづくり」で一番へ。』に対して共感する部分が多いため、ハイヤールーで働いています。

ぜひこれからエンジニアを目指す人は、真剣にこの仕事に就く意味を考えてみることをお勧めします。そしてエンジニアになったら、ぜひ”日本をもう一度、『モノづくり』で一番へ。”を実現していきましょう。

— 新谷さん、ありがとうございました。



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