目次
はじめに
シンシア・ハートのはじまり
冷めてる=カッコいいという風潮
圧倒的に起業家が少ない日本
他人の評価を基準にする人生
そして迎えるミッドエイジクライシス
「自分の情熱を大声に出せる人」を増やす
「熱量あふれる国」へ
キャンプファイヤー理論
おわりに
★創業メンバーを募集しています★
はじめに
こんにちは。幼い頃から起業を志していたのに、新卒で入社したベンチャー企業で17年も働いてしまった株式会社シンシア・ハート代表の堀内猛志です。
そんな僕が、ようやく37歳で立ち上げた株式会社シンシア・ハート。第3期目を迎えた現在は、「人事コンサルティング事業」と「人材紹介サービス」をメインに、6つの事業を展開しています。
このシリーズ記事の目的は、さらなる事業拡大に向かう今、創業メンバーとしてコミットしてくれる仲間を見つけること。今回は、COO候補(最高執行責任者)を募集します。
第一章では、僕という人間について知ってもらうべく、起業までの人生史を軸に、僕の行動のベースになっている価値観や経験についてお伝えしました。
僕自身のことは十分知っていただけたかと思うので、第二章では、シンシア・ハートを通じて何を実現したいと考えているのかをお伝えしたいと思います。僕が描くビジョンに共感する方と、出会うことができれば嬉しいです。
シンシア・ハートのはじまり
株式会シンシア・ハートの設立は、2022年6月。実は、このときはまだ前職の会社に所属していたので、設立だけ終わらせた形でした。その年の12月末に会社を退職し、約7ヶ月間寝かせていたシンシア・ハートがいよいよ動き出したというわけです。
第一章を読んでくれた方はもうおわかりだと思いますが、僕は、自分の人生をコントロールすることにこだわりを持っています。しがらみまみれだった会社員時代から抜け出したいという思いが強かったので、第1期・第2期のスタートダッシュは、一人で自由に駆け抜けました。
とはいえ、単に自由が欲しかったから独立したのではありません。それ以上に大切なのは、独立して「自分の情熱を大声に出せる人を増やす」というビジョンを実現することです。
冷めてる=カッコいいという風潮
僕はよく「エネルギーが多い人だね」と言われます。実際に、何事も「文化祭の前夜祭くらい盛り上がってやるのが好き!」というタイプです。
でも、日本では、冷めた感じを出すのがクールという風潮を感じてしまいます。元々、日本人は「平均」が好きで、出る杭は打たれるという文化でもありますしね。僕は、そんな熱いヤツをバカにしちゃうような雰囲気が、元々エネルギーがある人の元気まで吸い取っているような気がしてならないんです。
じゃあ、冷めた目で見ている側の人たちは、熱くない人間なのか?と問われると、決してそうではないと思っています。
たとえば、2008年に放送された大ヒットテレビドラマ「ROOKIES」みたいに、最初は熱血教師に反発する不良高校生たちも、本当はみんなで一つになって頑張りたいという熱い思いを持っている。普段は慎ましく真面目に生きている人たちも、ライブやコンサートに行き、異空間で自分を解放したがっている。
だから、本当は誰もが熱を求めているんだと思うんです。好んで冷めた人間になっているわけではなく「仲間外れになりたくない」「スベりたくない」という防御が働いて、周囲にテンションを合わせてしまっているのではないでしょうか。
圧倒的に起業家が少ない日本
熱くなるほど冷めた目で見られてしまう国。心の底から「私はこれが好き!」と表現しようものなら「いい年して……」なんて言われるから、自分を出すのがカッコ悪い、恥ずかしいと刷り込まれてしまうワケです。言いたいことも言えないこんな世の中なんて……本当にPoisonですよね。
実際に、日本人には「あなたのやりたいことは何?」という問いに対して、ハッキリ答えられない人が多い気がします。本当はやりたいことがないわけじゃないのに、です。
そんな文化が影響してなのか、アメリカや中国といった世界各国と比べて、日本は起業する人が極端に少なくなっています。でも、社会が発展していくためには、新しいビジネスがどんどん生まれていくことが絶対に必要。近年では、政府もスタートアップ創出に力を入れています。
ところが、社会が求めているスタートアップも、今の若者には響いていません。「起業するリスクを考えたら、大手に入ってる方が安泰だよね」と考える人の方が多いんです。
他人の評価を基準にする人生
僕は、安泰を選ぶことが悪いとは思っていません。ただ、その選択は「本当に自分の正直な気持ちで選べているのか」という点には、少し疑問を持っています。若年層は、自分の思いよりも、他人の評価を基準に物事を決めてしまうことが多いからです。
ここで、一つ具体的なエピソードをご紹介します。多くの方は、10~20代のうちに、大学や会社など、その後の人生に大きく関わる選択をしますよね。僕は、たくさんの人に「なぜその大学や会社を選んだのか」と尋ねてみたのですが、突き詰めていくと、自分よりも、周囲の評価で決めていたというケースが本当に多いんです。
就活生に人気の業界ランキングで上位に入る商社も、人気があるブランドの時計やバッグも、大多数が「良い」と言っているのを目にするうちに、いつの間にか自分が「良い」と判断したと思い込んでしまいがち。他人の評価が今と真逆でも、本当に「入りたい」「欲しい」と思うのか?……いや、違うはずですよね。
そして迎えるミッドエイジクライシス
他人の評価を基準に選択する10~20代を過ごした人の多くは、30~35歳を超えて自分の人生を振り返ったときに「俺、このままでいいのか?」と気づき、モヤモヤし始めます。それが、ミッドエイジクライシスです。
「残りの人生、本当はもっとやりたいことがある」「今だったらワンチャン間に合うんじゃ」と思いつつ、「いや、もう無理か……」と自分の中で葛藤するのも、この世代の特徴だと思います。
だからこそ、若いうちから、心の中にある熱いものを自由に言えるような社会になったら、もっとたくさんの人が本当にやりたいことをやれる。自分の人生の主役になって生きることができる。そうすると、自然と起業家も増えてくるのではないかと考えています。
「自分の情熱を大声に出せる人」を増やす
ここまで、起業を軸に話を進めてきましたが、もちろんそれが全てではありません。ただ、起業家や経営者というのは、とにかく情熱を持っている人が多いんです。
そして、情熱を持っている人たちは、自分の心の中の声を外に出すことに抵抗がない。だからこそ、そのが人が持つ情熱は、周囲にも伝わっていきます。「熱い人と飲みに行って熱い話をしたら、自分も熱さをもらって帰ってきた」みたいな経験、ありませんか?
それに、自分一人の熱なんて、周りが冷めてたら一緒になって冷めてしまいますが、周りが熱かったらますます熱くなっていきますよね。そんな風にして、この国全体の熱を高め、自分の思いを大声で叫べる人を増やしていきたいと思っています。
「熱量あふれる国」へ
どうして僕がここまで熱にこだわるかというと、今の日本には絶対的に「熱量」が足りないと感じているからです。アメリカ、中国、インド……どの国と比べても一人ひとりの熱量が少ないがゆえに、いろいろなモノ・コトをネガティブに捉える冷めた国になっていると思います。
そんな空気が若い世代にどんどん広がって、「年をとるのも働くのも嫌」「別にやりたいことなんてない」という人が増えている。でも、逆を言えば、熱量ある大人が増えれば、それに憧れる子どもが増えるんじゃないかとも思うんです。
子どもはやっぱり、何をしているかわかりやすい職業に憧れますよね。野球選手とか、警察官とか、消防士とか。つまり、両親でも、会社員でも、起業家でも、目に見えてカッコいい大人を見れば「大人になってこんなことしてみたい」「起業して社長になりたい」って言いたくなるのではないでしょうか。
キャンプファイヤー理論
本気で熱量ある大人が増える→それに憧れる子どもが増える→社会がより良くなる→もっと本気で熱量ある大人が増える……という好循環。僕は、これを「キャンプファイヤー理論」と呼んでいます。
ご存じのとおり、キャンプファイヤーの周りには、それを取り囲む人がいます。燃える火を眺めながら、談笑したり、歌ったり、踊ったり。でも、中には、炎の明るさや温かさが届かない暗闇から、冷めた目で見つめている人もいますよね。
ところが、火がどんどん大きくなり、周りで盛り上がる人が増えてくると、今度は冷めた目で見ている側の人がマイノリティになる。そうすると、みんなの輪に入った方が良さそうだと思い始めて、暗闇から出てくるわけです。
ライブ会場でも、同じことが起こります。みんなが大人しくしているのに、一人で歌って踊るなんて、とてもじゃないけどできない。でも、たくさんの人が歌って踊っていれば、自分も恥ずかしさを感じることなく盛り上がれるんですよね。
だからこそ僕は、世の中全体においても、この理論が当てはまると考えています。誰もが、暗くて寒い場所よりも、明るくて温かい場所に行きたいはずだと。だからこそ、熱い人を増やせば、それに近づきたい人は自然発生的に増えてくると思うんです。
そんな熱量ある国で、未来の子どもたちを育てていきたい。これが、僕の理想であり、シンシア・ハートを通じて目指すビジョンです。
おわりに
ここまで、僕自身のことと、シンシア・ハートを通じて目指すビジョンについてお伝えしてきました。
「どんなことにワクワクするのか」「どんな世界になったら嬉しいのか」という部分は、これから事業を進めていく上でもベースになります。そういった意味でも、僕の背中を預けていく上で絶対に知っておいてほしい部分だったので、長々と語ってしまいました(笑)
第三章では、いよいよ会社についてフォーカスします。シンシア・ハートという名前の由来や、現在進めている事業について書いていきますので、最後まで、どうぞお付き合いください。
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