目次
はじめに
根底にあるのは「支配欲」
幼少期の価値観形成
「自分で決めること」を学ばせてくれた両親
「捨てられる」という危機感
どうにもならないことに対する諦め
起業を見据えた就活
最も重要なのは「自分が決められるかどうか」
権限の獲得に挑み続けた会社員時代
「俺、コントロールされてるやん!」
コロナ禍を経て、ついに起業!
おわりに
★創業メンバーを募集しています★
はじめに
こんにちは。株式会社シンシア・ハート代表取締役の堀内猛志です。
僕が2022年に設立したシンシア・ハートも、早いもので3期目を迎えました。現在は「人事コンサルティング事業」と「人材紹介サービス」をメインに、6つの事業を展開しており、これからさらなる事業拡大に向かうフェーズにあります。
ここまで、業務委託のパートナーやアルバイトの方々に支えられながら走り抜けてきましたが、「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」と言われるように、ここから先は、僕一人では絶対にたどり着けないゴールを目指します。「今こそ、創業メンバーとしてコミットしてくれる方を!」と思い立ち、仲間探しをスタートしました。
今回募集するのは、僕と肩を並べるCOO候補(最高執行責任者)のポジション。絶対に譲れない条件はただ一つ。「自分の情熱を大声に出せる人を増やす」という思いに共感できるかどうかです。「Why=なぜそのビジョンを目指すか」では同じ目線で、「How=どうやって達成するか」では互いに議論しながら、背中を預けられる方と出会えたらいいなと思っています。
そこで、第一章となるこの記事では、自己紹介を兼ねて、幼少期から起業までの人生史をご紹介します。これを軸に、僕の行動のベースになっている価値観や経験を知っていただければ幸いです。
根底にあるのは「支配欲」
最近になって、僕のリビドー、つまり、行動の根底にあるエネルギーは「支配欲」だということに気づいたんです。最初からこんなことを言うと引かれるかもしれませんが……(笑)別に、誰かのことを支配したいわけじゃありません。
もう少しマイルドな言葉で言うと、自分が支配されるのが一番嫌なので、自分の人生は自分でコントロールしたい。何事も自分で決断して自分で動きたい。ということなんです。
こういった考え方もあって、僕は以前からずっと、起業を志していました。大学卒業後、新卒で入った株式会社ネオキャリアも、いずれ自分で会社を起こすことを見据えて選んだ会社です。
幼少期の価値観形成
僕が、こんなにも「自分で自分の人生をやる」ということを意識するようになったのは、幼少期の経験が影響しているように思います。その中でも、特に今の僕に繋がっていると思われる3つの体験談をご紹介します。
「自分で決めること」を学ばせてくれた両親
僕の家系は、親戚や祖父母も含めて教師で、もちろん両親も教師。すごく教育熱心ではあったんですが、機会だけ提供して、あとは本人のやりたいことを応援するというスタンスをとってくれていました。
「ああしろ、こうしろ」と言われることがなかったからこそ、自分で選ぶという基礎が身についたと思います。30年以上前に、そんなスタイルで子育てをしてくれた両親のことを尊敬していますし、本当に感謝するばかりです。
「捨てられる」という危機感
実は僕、4歳の頃に「親に捨てられた」と思ったことがあります。結論から言うと、僕の早とちりでしかなかったんですが、旅行先で漫画を立ち読みしている間に、両親が僕の側を離れた時間があったんです。
たった10〜20分くらいの出来事でしたが、両親がいないことに気づいた僕は、子どもながらに「捨てられた」と直感しました。それ以前に、かの有名ドラマ「家なき子」を見たり、大阪に行って初めてホームレスという存在を知ったりという経緯も相まって「僕も一人で生きていかなければならないんだ」と。
「お店の人に言って保護してもらおうか」「これから施設に預けられるのかな……」なんて考えているうちに両親は戻ってきてくれたのですが「捨てようと思ったけど最後の最後で優しさが芽生えて思いとどまっただけだ」と捉えていました。
それからの僕は、親に迷惑をかけないようにと、おもちゃも欲しがらず、ひたすらに勉強を頑張るようになります。さらに、その出来事以後の旅行では、親の側を絶対に離れないことと、もしもの時の1万円が入った財布を肌身離さず持つことも徹底しました。旅先で捨てられるかもしれないことを考慮して(笑)
正直、そうやって危機感を抱きながら過ごすことはとても窮屈でした。働いてお金を稼ぐこともできない自分はとても無力で、親の決断次第でどうにでもなってしまいますから。
こうして、僕は年を追うごとに、一刻も早く自立したいという思いを強めていきました。「自分の力で生きている」という実感も得たかったのかもしれません。
どうにもならないことに対する諦め
幼い頃、僕にはちょっと勉強が苦手な友達がいました。当時の僕は、彼より勉強もスポーツもできたわけなんですが、顔がカッコいい彼の方が、圧倒的にモテたんです。
その時に僕が悟ったのは「顔って大事だな」ということ。でも、僕はそんなもの持っていない。自分でどうにもできないことを、いちいち嘆いても仕方がありませんよね。だから、それ以外の部分、自分でコントロールできることは全部頑張ろうと決めました。
すると、自分が努力できる範囲のものに対してフォーカスすることが癖のようになって、段々と定着していきました。その結果、学生時代には勉強にもスポーツにも、熱心に取り組むことができたと思います。
起業を見据えた就活
そんな経験を経て、僕は早稲田大学へと進学します。幼少期の経験もあって、この頃には既に「一人で生きられるようになるために、いち早く起業する」という明確な目標を持っていました。だからこそ、いい大学に行き、いい企業に就職するといったステレオタイプには全く興味がありませんでしたね。
とはいえ、一学生に過ぎない自分では、具体的な会社の起こし方も知らなければ、元手となる資金もありません。そこで僕が思いついたのは「自分が起業家になるには、起業の先輩である社長の傍で働くのが近道だ」という仮説。これを実証するために、社長との距離が近い=従業員数が少ない会社を選んで、就職活動に取り組みました。
最も重要なのは「自分が決められるかどうか」
いろいろな会社の面接を受ける中で、必ず相手方に問いかけていたことがあります。それは「自分から“こんなことやりたい”ってアイデアを提案したら、やらせてくれますか?」という質問。
普通に考えて、新卒入社の学生に好き放題やらせないだろうな、ということはわかっていました。でも「まずは言われたことをやってほしい」と答えるような会社は、いつまで経っても自分では何も決められないだろうと思ったんです。嘘でもいいから「どうぞ」って言ってくれるような会社を求めていました。
そして出会ったのが、後に僕が役員になり、17年間も所属することになる株式会社ネオキャリア。「やりたいことやればいいよ」と言ってくれた唯一の会社でした。
権限の獲得に挑み続けた会社員時代
「やってもいい」の免罪符を手に入れた僕は、新人のときから継続して「何を達成したら、新しい権限をくれるか」というレースに挑戦し続けました。「営業でこの数字を達成したら、これをやらせてもらいたい」という交渉のようなものです。
実際に、基準をクリアしたら本当に任せてもらえたので、どんどん自分ができることの範囲を広げていきました。それがとても自由で居心地も良かったので、起業を志していたはずなのに、役員になるまで在籍してしまったわけです。
「俺、コントロールされてるやん!」
入社してから約10年間は、目標の達成と権限の獲得を続けました。ところが、33歳のときに「ここから先には行けない」という壁にぶつかったんです。
自分の力量というよりは会社側の事情が大きかったので「会社に所属している以上は雇われの身」だと思い出しました。そして、同時に僕は気づいてしまった。「自分の人生、他人にコントロールされてるじゃないか」と。
いわば、柵の中で飼われている羊だったのに、柵が見えていなかったから、自分は自由だと思い込んでいたわけです。でも、果てしない草原にはどうしたって出られない。それからは、大急ぎで会社を出る準備を始めました。
コロナ禍を経て、ついに起業!
前述したとおり、この時点で、僕は執行役員という会社にとって重要なポジションに就いていました。すぐさま退職というわけにもいかないので、責任を全うするまで……と思っていた2020年、コロナ禍が到来。
ネオキャリアは、採用・就労支援がメインの会社なので、緊急事態宣言で経済が停滞したり、企業の採用活動が止まったりすると、経営に影響が及びます。さらに、この年は、過去最大の450人という新卒社員を受け入れようとしていたタイミングだったので、この子たちを路頭に迷わせるわけにはいかないと、会社に残りました。
そして、2022年6月、ようやく株式会社シンシア・ハートを設立。退職の決意を固めてから5年という期間を経て、起業という長年の目標を達成することができました。
おわりに
ここまで、僕の会社員時代までの経験を軸に、僕という人間についてお伝えしてきました。堀内猛志という人間は、自分の人生を生きるために、一貫して起業を志していたこと。そして、その行動のベースになった価値観や経験について知っていただけたのではないかと思います。
そんな僕が、37歳でついに立ち上げた株式会社シンシア・ハート。次の記事では、この会社を通じて、僕が何を実現したいと考えているのかをお伝えしたいと思います。お楽しみに!
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