【公式通販】楯の川酒造│山形の日本酒・純米大吟醸の蔵元
山形初となる全量純米大吟醸蔵。楯の川酒造の公式通販サイトです。鳥海山麓の良質な水と米、豊かな自然と雪国文化に育まれた"きれいな日本酒"を、酒蔵直送でお届けします。
https://shop.tatenokawa.com/
皆さん、こんにちは!楯の川酒造入社3か月目の広報・高梨です。
関東からフルリモートワークで参画しているため、私自身も実はまだまだ知らないことが多い蔵の動き。
「製造」というとイメージはなんとなくつきやすいかと思いますが、「詰口」ってどんなことしているのかわかりにくいのではないでしょうか?しかしとっても大事な工程を担う、プロ集団なのです…!
ということで今回は、詰口課のお二人にお話を聞いてきました!
写真左:青木智功さん(以下青木)
2014年入社。現在、詰口課課長(日本酒担当)
実は楯の川酒造で関わりのあるヨーグルトの製造会社やごみのリサイクル業等で働いていた。地元のお祭りで日本酒を嗜む機会が増え、日本酒造りに興味を持ち、楯の川酒造に入社。
写真右:石川真喜さん(以下真喜)
2016年入社。現在、詰口課課長(リキュール担当)
20代はなんと関東で警察官勤務!30代になって地元山形へ営業職にてUターン。実家が酒屋ということもあり、いつかお酒にかかわる仕事がしたいと感じており、一念発起で楯の川酒造へ。
※ちなみに石川さんが詰口課内に二人いるので、名前で呼んでいます。楯の川酒造は同じ苗字がかぶることが多く、お名前で呼ぶケースが多いです。
早速ですが、詰口課はそもそもどんな業務を行っているのですか?
青木:基本的な動きとしては、日本酒の瓶詰から冷蔵庫に入れて整理までを担当しています。また、楯の川酒造ではリキュール「子宝」も製造しておりまして、リキュールについてはレシピ作りから製造、瓶詰め、冷蔵庫に整理まで行っています。レシピはリキュールの生産量によって調整し、原材料を混ぜてから分析して数値を確認しています。
真喜:瓶詰の流れとしては、まず瓶を機械にセットします。そして機械を通してお酒が充填された後、出来上がった商品に異常がないかチェックします。光を照らす機械を通して異物をチェックするだけでなく、必ず人の目でチェックをしています。
例えば、スクリューキャップといって回すと開けられるキャップの場合、少しでも溝が浅いとうまく開かなくなってしまいます。ごくまれに発生してしまう不良品も人の目で丁寧にチェックすることで流通に流すことを防ぐことができます。
青木:冷蔵庫の整理も実はとても大切な作業です。ローテーションを整え、かつ製品課が出荷しやすいように整理しています。
この課のやりがい、どんなところですか?
青木:シーズンに入ると瓶詰めは2日に1回のペースで瓶詰めを予定していますが、予定通りに進まないことも多いのです。なぜなら、「日本酒は生き物」だからです。
私たちの仕事は、出来上がった日本酒を瓶詰めすることが仕事なので、根幹である日本酒が出来上がらないと仕事になりません。製造部門は極力安定して生産できるように管理してくれていますが、酵母の動きが想定とは異なることもしばしば。お米によっても発酵具合が変化するので、必ずしも予定通りに日本酒は仕上がらないのです。
真喜:充填する商品が四合瓶(720ml)なのか一升瓶(1800ml)なのか。瓶詰めのする機械のキャパシティを踏まえ、その数量のバランスを取っていくことも非常に重要なので、製造部門と製品課の間で柔軟に対応することが必要不可欠です。
早め早めに状況を確認し、従業員のシフト調整を行うなど、詰口課はある意味「調整弁」の役割を果たしています。
一つ一つの作業自体にはなかなか達成感が見えにくい仕事ですが、蔵の製造全体がスムーズな状態を維持できていることや、私たちの細かなチェック体制によって異物等のクレームを防止する体制を維持できていることにやりがいを感じます。
青木:大変といえば大変という点でお話しすると、リキュールの製造では山形県産の果物やヨーグルトを主な原材料として生産しているのですが、その果汁やヨーグルトが楯の川酒造に納入される際、それぞれ収まっている容器の大きさが異なるのです。
一升瓶タイプで果汁が入っているものもあれば、1袋30㎏の包装もあって。製造部門よりは体力は使わない部署なのですが、特に1袋30kgの包装はかなり重たいので、持ち上げるのに一苦労です。笑
課全体はどんな雰囲気ですか?
真喜:社員は5名で、製造が忙しい時期にはパートさんが手伝いに来てくれます。
メンバーの年齢は20代~40代でばらけていて、若手もベテランも配属されているので人材のバランスがいいなと感じています。
青木:真面目で穏やかな方々が多いかなと思います。若手とベテランでペアになって業務を行うようにしているので、チェックのコツなどOJTで伝えやすい環境です。
蔵の中でおすすめの場所や気に入ってる場所ってありますか?
真喜:会社紹介でもたまに使われている場所なのですが、冷蔵庫からつながっているこの道沿いの風景が好きです。表側の蔵の印象とはまた一味違って風情があって「あぁ日本酒の蔵で働いているなぁ」と感じます!
青木:私は甑(こしき)から蒸気が上がっているところが好きです!お米が蒸し上がるシーンはまさに、日本酒造りに携わっているんだなとしみじみ思う場面です!
あと、仕事終わりの帰り道に見る鳥海山もしみじみして好きです!
最後に、楯の川酒造の商品の中でおすすめの商品教えて下さい!
真喜:子宝シリーズでは、ドライジンジャー好きです!
炭酸で割っても、ロックで飲んでもおいしいです。生姜がガツンとくるので、辛いジンジャエールが好きな方には特におすすめです!
青木:私のおすすめは、子宝 山形すももです。
すももは旬のシーズンに年1回果汁を取るため、新鮮な色鮮やかなうちに飲んでいただけると嬉しいです。比較的甘いのでソーダ割の飲み方がおすすめです!
「詰口課」という言葉だけ聞くと、ただ瓶詰めをするだけかと思われがちですが、じつは縁の下の力持ち。詰口課がうまくスケジュールをハンドリングしてくださっていることや、詰められた商品をしっかりチェックしているおかげで、お客様に新鮮で安全安心な商品を提供できているのだなと改めて感じました。
お時間いただきありがとうございました!
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