近年、身体的に良好なだけでなく、心身ともに満たされた状態であるwell-beingが注目されています。
健康経営優良法人の認定企業(中小規模法人部門)として、2019年から健康経営の取り組みをされている社会保険労務士法人アドバンス。
今回は健康経営をご担当されている伊藤さんに、所内でどのような取り組みをされていらっしゃるのかインタビューしました。
社会保険労務士法人アドバンスの健康経営への取り組み
そもそも健康経営とは・・・
健康経営とは、企業が社員の健康を経営課題として捉え、健康の保持・増進に取り組むことです。
健康経営優良法人とは・・・
特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから社会的な評価を受けることができる環境を整備することを目的に日本健康会議が認定する顕彰制度です。
Q.健康経営をテーマに具体的にどのような取り組みをされていますか?
伊藤さん:さまざまな活動を日常に取り入れています。
例えば...
毎週火曜日の朝
オンラインヨガをおこなっています。8時45分から9時まで、ストレッチや瞑想などをおこなっていて、アーカイブも1ヶ月間視聴可能です。
毎週金曜日の15時から
金曜日の15時から15分間は、YouTube動画を使って体操や筋トレなどをおこなっています。
金曜日以外の15時から15分間も午後からの生産性をあげるために休息時間としていますが、金曜日は運動をとりいれています。
参加率を上げるためにスタンプカードを導入し、スタンプカードがたまったらおやつをプレゼントするなどの楽しみも設けていますよ!
オフィスdeベジ(野菜販売)
オフィスのラウンジ(接客スペース兼スタッフの休憩場所)には「オフィスdeベジ」と呼んでいる野菜販売用の冷蔵庫を設置しています。
毎週火曜日に新鮮な野菜が配達されるので、地元の新鮮野菜がオフィスで購入できます。
地産地消の取り組みと野菜摂取量への意識づけになっています。
コミュニケーション
健康に関する自由な情報交換ができるグループチャットを作成し、オンラインヨガのアーカイブや体操の情報、オフィスdeベジで購入した野菜で作った料理の写真なども共有しています。
他にも、8のつく日は「腹八分」の日にしましょうといった感じで、18日・28日に「今日は腹八分の日です」というメッセージを送ったりしています!
メンタルケア
アメリカでマインドフルネスを学ばれた産業医の先生からは、毎週水曜日にマインドフルネスに関する情報提供もあります。
マインドフルネスを簡単に紹介すると「今の心身や周囲の状況にはっきりと気づいている力」のことです。
マインドフルネスを続けることで「心の健康」「身体の健康」「仕事・学習」「人間関係」に良い影響を与えるといわれていて、マインドフルネスを実践する瞑想も体験しました。
Q.様々な活動を取り入れられていますが、これらの取り組みを始めてから社内で変化はありましたか?
伊藤さん: 確実に言えるのは、コミュニケーションツールの一つになっているということです。
健康経営の活動を取り入れてから社員間で会話が増えました。
野菜の調理法や筋トレの話題など、健康をキーワードにしたコミュニケーションが増えたことがあげられます。
健康というのは、誰にでも関係するテーマなのだと改めて実感しています
健康に関する測定としては、健康診断における有所見率(再検査や精密検査が必要と診断される割合)を確認してはいますが、一朝一夕にはいきません。
社員のみんながいかに日常的な活動として続けてくれるか長期目線で考えて、アイデアを出し合っています。
Q.健康経営の取り組みは伊藤さんが主体となってされているのでしょうか?
伊藤さん: 現在は私が窓口になっていますが、情報発信など他のスタッフにも協力してもらっています。
将来的には健康経営に携わる委員会の設立もあるかもしれません。
Q.健康経営に対する経営層の姿勢はどうですか?
伊藤さん: 積極的です。そもそも、健康経営を取り入れようと提案したのも代表の伴でした。
大幅な予算がかかる場合を除き、新しいアイディアにはほとんど「やってみよう」と賛同してくれます。
「社員の健康を大切にしたい」「社員が活き活きと働ける職場環境にしたい」という代表の積極的な姿勢は、非常に心強くありがたく感じています。
Q.健康経営に関して今後どのような取り組みを考えられていますか?
伊藤さん:昨年から健康経営優良法人の申請者へのフィードバックが導入され、自社の弱点がわかるようになりました。
こちらのフィードバックも参考にしながら、引き続き社員のみんなと共に心身の健康に関する活動に取り組んでいきたいと思います。
ストイックになるというのではなく、楽しむことを優先して、継続していけるようにしたいですね!
まとめ
健康を考えること、健康的な生活を送ることが大切だと分かっていても、健康であるうちは健康の大切さには気づけないものです。
アドバンスの取り組みをみていると、健康経営が単なる制度ではなく、社員みなさんの日常に溶け込み、活気ある職場づくりを育むきっかけにもなっていると感じます。
健康経営を日常に浸透させることで、スタッフ一人ひとりが自然と健康を意識し、互いにサポートし合う文化が醸成されているようでした。
#健康経営 #ヘルスケア #メンタルケア