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シンボルカラーとトリコロール(掛橋賢治)
シンボルカラーは象徴色のこと。国家の象徴が国旗で示され、その国旗の色が象徴性を持ったり、宗教と象徴性が結び付き、色で表現されたり、中国の五色のように、四季や方位に色が象徴として用いられたりする例が多くある。国旗では、日本の国旗の赤が太陽、フランスの国旗の赤が博愛、白が平等、青が自由を象徴。 中国の五色の赤が南と夏、青が東と春、白が西と秋、黒が来たと冬を象徴している。 クリスマスの赤と緑もシンボル・カラーの好例である。トリコロールは3色配色のことで、先ほどのフランス国旗の青、白、赤が代表的な配色である。しかし、注意しなければならないのは、イタリアでは赤、白、緑の3色をトリコロールという。掛...
配色
単色ではなく、2色以上を組み合わせたものを配色という。 特別の条件や既定の元で配色がなされる場合以外は、個人の好き嫌いの問題であり、感情的なもの。デザイン上、素材、面積比、形、絶対面積、背景、環境、時代の流行など多岐にわたる要因が関与して、調和が求められるのが配色である。美しさの定義については、人類の歴史と共に求め論じられ、ギリシャ時代の哲学者から近代・近世ではレオナルド・ダ・ヴィンチ、ニュートン、ゲーテ、シュブルール、マンセル、オストワルト、ムーン・スペンサー、フェイバー・ビレン、ジャッドなどによって色彩調和論(配色美の研究論)が提示されている。しかし、結論付けられるものではなく、今後...
マンセル表色系
米国のマンセルが発表した色彩体系。色を体系的にあらわすシステムの代表的なもので、日本のJISがこれに準拠している。システムの基本として、色の三属性に基づき、色相をHue(H)、Value(V)、Chroma(C)としてHVCの各尺度で色を表示する。色相はR(赤)、Y(黄)、G(緑)、B(青)、P(紫)を五主要色とし、それぞれの物理補色を中間にとった、RP、YR、GY、BG、PBの合計10色を、それぞれ10分割した100色相区分にした。明度は理想的な黒(光を全吸収)を0、理想的な白(光を全吸収)を10として、その間に白と黒による灰色を感覚的に等間隔になるように尺度化した。彩度は、無彩色の明...
デザインコンセプトと商品企画(掛橋賢治)
服作りを進めていく時、デザインコンセプトを決めて、商品企画を立てることが必要である。服作りにとって、デザインコンセプトが決められていないということは、そのブランドがどのようなイメージを持ったブランドなのかはっきりしないことになる。そして、デザイナーの考え方、MDの考え方など、服作りに対するポリシーがはっきりと分からないことになる。その結果、服が市場に出た時のイメージや営業戦略などもはっきりしないことになる。また、服作りのプロセスにおいても、仕事に関わる人たちがイメージをしっかり把握しないで、服作りをしたり、販売することになる。理想的なアパレルメーカーでは、デザインコンセプトがはっきり決め...
大規模小売店舗法・大規模小売店舗立地法(掛橋賢治)
大規模小売店舗法とは、百貨店や量販店などの大型営業時間、休業日数などを、周辺の中小小売店と事前に調整する法律。1974年に施行されたが、幾度か改正され、1994年には運用基準の緩和措置がとられ、関連4法が成立した。略して大店法という。2000年に廃止された。大規模小売店舗立地法とは、大店法の廃止に伴い、2000年6月に施行された、大規模小売店舗の出店や増設に関する法律。大店法に比べると、店舗面積や休業日数が自由化。ただ、駐車場や騒音、渋滞などの環境対策が求められている。法律運用も国から都道府県(政令指定都市含む)に移った。対象は、店舗面積1000㎡を超える店舗。掛橋賢治デザイン事務所
解約手付(掛橋賢治)
契約は、本来、双方の信義誠実のもとで履行され、完結されるものですが、何らかの事情により契約者のどちらかが、契約履行に着手するまでの間に契約を解除したいときに、自由に解約する権利を確保するために打つお金です。買主が解約する場合は、売主へ渡した手付金を放棄することで、一方、売主が解約する場合は、買主から受け取った手付金の倍額を買主に返すことで、それぞれ自由に解約できます。いわゆる"手付流し、倍戻し"と言われているものです。この解約手付は、解約の自由を留保する一方で、契約の拘束力を弱める面があることも否めません。ですから、もし、その手付金がほんの少額であれば、売主は、もっとよい条件(つまり高額...
最終支払いと移転登記は引きかえに
気をつけなければならないのは、分割払いを採用した場合の、残金の支払いについてです。残金、つまり最後の支払いは、売主から買主への所有権移転の登記と引きかえにしなければならない、ということです。登記と引きかえということは、売主から買主への所有権の移転登記ができた証明である、登記済証(権利書)と引きかえにするのが一番安全です。一般には、登記申請手続きは売主と買主が同時に出向いて依頼します。そのときに残金の支払いと登記手続きに必要な書類を、売主、買主ともに確認のうえ、手渡すことになります。この手続きがすんだら、数日後に登記謄本を取りよせて、自分の名義になっているかどうかを確認してみることが必要で...
北の家に日影つくれば罰がくる(掛橋賢治)
北側斜線制限も、建築物の高さを制限したもので、真北方向にはかった隣地境界線または前面道路の反対側の境界線までの間隔に応じて規制されているもので、第一種住専、第二種住専地域に限られています。これは、マンション等の中高層建築物が北側の建築物に対して、日照、通風、採光を確保するために設けられている規制です。建築物の各部分の高さは、その部分から隣地境界線または前面道路の反対側の境界線までの真北方向の水平距離に1.25をかけて得たものが基準となります。第一種住専地域では、これに5メートルを、第二種住専地域では10メートルをそれぞれ加えたもの以下でなければならない、とされています。対象地域内にあって...