ヒダカラには現在3人のグラフィックデザイナーがいます。
でも、岐阜県北部の飛騨地域で、デザイナーとして仕事をするのって感じなのか・・・?
あまりイメージがわかない方も多いんじゃないでしょうか。
そんな方にも、ヒダカラでデザイナーがどんな仕事を実際にしているのか、どんな思いをもっているのかを是非知っていただきたい!と思い、3人に聞いてみました。
まずは、デザイナー兼カメラマン 加藤茉奈。
—最近つくった制作物の中で特に印象に残っているものはありますか?
加藤:"まめなクッキー"シリーズです。
—白川郷おからのまめなクッキーですね。ヒダカラが白川郷で運営する、深山豆富店のおからを原料に何か商品を作れないか?というところから企画された商品ですよね。
加藤:はい、そうです。商品企画は代表の香菜子さんですが、デザインやパッケージ選びは私が担当させていただきました。記念すべき、2022年最初のお土産デザインです!
—豆形の曲線が印象的なロゴですね。
加藤:飛騨弁で「元気」という意味がある“まめ“と大豆の“まめ“を掛け合わせた「まめなクッキー」という素敵なネーミングが出来上がり、その瞬間に、このロゴのイメージが浮かびました。
お洒落な感じの中にも、白川郷の合掌造りや雪を入れ、白川郷の商品であることが一目で分かるようなデザインにしました。
—どんな点にこだわりましたか?
加藤:たくさんの人がターゲットになる商品だったので、女性だけでなく男性も取りやすいように、可愛すぎないデザインにしました。
—まめなクッキーシリーズには、プチギフトもありますね。白川郷デザインは特に可愛いと好評ですが、どんな点がポイントですか?
加藤:プチギフト のパッケージは、私が白川郷で写真を撮った際、”綺麗だなぁ・・・”と惹かれた景色を自分の絵で表現しました。誰かに渡したくなるかどうかを大切に描きました。
—ヒダカラでデザインの仕事をする上で、心がけていることはどんなことですか?
加藤:バナーのデザインだけでなく、パッケージや店舗のPOP、サイン、または事業者さんのパンフレットやロゴなど、様々なデザインの仕事が舞い込んできます。
だから常に、一個のことを考え追求するのではなく、頭を柔らかく柔軟に対応していくことを意識しています!
—ヒダカラでの”仕事のおもしろさ”は、どんなところですか?
加藤:やりたいことはやりたいと言える、こうしたいという自分の意志を言える、そんな空気もヒダカラで仕事する魅力だと思っています。
とにかく自分が楽しく仕事をすることが大切!楽しく仕事をすればみんなも楽しいし、お客様もデザインから楽しいという気持ちを読み取ってくださるので。
※加藤茉奈の紹介はこちら↓
デザイナー加藤茉奈
続いては、ヒダカラの企画運営側からデザイナーに転身したマルチな森美優。
—デザイナーとして制作した中で特に印象に残っているものはありますか?
森:昨年制作した"飛騨市のトモ割"のロゴとチラシです。
—トモ割は、飛騨市ファンクラブが主催したファンクラブ会員向けのキャンペーンですよね。
森:はい、そうです。飛騨市の魅力ある商品を知ってもらい、更に飛騨のファンになってもらう。そしてその輪をもっと広げていこう!というキャンペーンでした。
自分の作ったロゴが起用されるのは初めてだったので、とても思い入れ深いです。
—ロゴ制作でこだわってのはどんな点ですか?
森:1度きりのキャンペーンでなく今後も続いていくということだったので、親しみやすいデザインにしたいなと思っていました。「トモ割」という文字のイメージから、「どんなカラーで、どんな印象を持たせたいか」を洗い出し、そこに飛騨市章のカラーも取り入れたことで、賑やかで親しみやすい仕上がりになったかなと思います。周りの輪は人が肩を組んでいるイメージでデザインをしたのですが、どんどん飛騨のファンが増えて、輪が広がっていく様子を表現することができました。
—ロゴ、チラシだけでなく、ネット販売用のバナーも含め、この企画のデザインはすべて森さんが制作されましたね。
森:そうですね。こんな大きな企画のロゴ、チラシ、Web用のバナーを含めてデザイン制作を担当させてもらったことは自分の中で大きな経験でしたし、この経験を通してまた一つ成長できたなと感じています。
—ヒダカラでデザインの仕事をする上で、"やりがい"はどんなところにありますか?
森:企画担当と一緒に良いものを作り上げていくところにやりがいを感じます。
ヒダカラでバナーやロゴ、チラシなどを作る際は、「こういう雰囲気にしたい」とか「こういう感じに作って欲しい」というような、企画サイドのディレクションやクライアントの要望があって、それをもとに制作することが多いです。だからこそ、企画担当とのコミュニケーションはとても大切。疑問点は必ずヒアリングをするように心がけています。
—トモ割でも企画担当とのやり取りは多かったですか?
森:そうですね。短いスパンでの制作でしたが、プロジェクトチームみんなで案を出し合いながら、スムーズに連携が取れて、いいものができたなと感じています。
—自分が制作に関わった商品が実際に売れたり、反応があったりしますよね。
森:はい、特に商品バナーはすぐに結果が出るものなので、商品が登録されてからすぐ注文が入ったりすると嬉しいですね。
逆に、いいものが作れた!と思っても、売れ行きが鈍い・・なんていうこともあるので、ディレクター目線だけでなく、消費者目線、生産者目線など、物によって色々な目線を持たないといけないと日々感じています。 目線によってデザインが変わっていくのも、デザインの面白さですね。
—制作した商品バナーでも印象に残ったものはありますか?
森:モーモーキャンペーンです。コロナの影響で在庫過多になっている乳製品の消費促進が目的のキャンペーンだったのですが、結果的に多くの方に商品を選んでいただきました。バナーのデザインは、インパクトのある感じは出しつつ、乳製品の親しみやすさをポップに表現するなど、バランスを考えて作りました。その点バナーで上手く訴求ができたかなと思います。
—これから、飛騨でどんなデザインをしていきたいですか?
森:自分のデザインで飛騨の魅力をどんどん発信していけるようになりたいです。
バナー、チラシ、パッケージなど、形は問いませんが、 まず、第一印象で興味を持っていただけるようなものを作りたいです。
自分の強みは人に寄り添えることじゃないかと思っています。
なので、まだまだ続くコロナ禍で困っている方、もっと自分たちの魅力をアピールしたいと思っている方の思いを、デザインを通して伝えられるようになりたいです。
最後は、とにかく猫が大好き!"デザイニャー"を目指す福田温子。
—最近つくった制作物の中で特に印象に残っているものはありますか?
福田:"まめにゃクッキー"のパッケージデザインです。
—白川郷おからのまめなクッキーを猫デザインにしたものですよね。
福田: はい、自画自賛ですが、かわいいです。 自分でも欲しい商品になりました。
—直球の回答ですね(笑)どんな点にこだわっていますか?
福田:中身のクッキーの見た目と箱のクラフト感、そしてギフトにも使ってほしい、ということを念頭に置きながら、猫のもつ仕草と紐付けながらデザインしました。
—以前、スタッフ紹介のインタビュー*でも、”公私ともに猫に狂っている”と公言されていましたが、そういう思いから、この商品を作られたんでしょうか?
福田:そうですね。白川郷おからのまめなクッキーで、ギフト商品を作りたいという会社の企画があって、そこに、「これ、猫でもいける!!まめにゃクッキーとして、猫パッケージ作りませんか!」と私から提案しました。
—猫への情熱がアイディアに繋がり、商品化に至ったんですね。
福田:そうですね。私は思い立ったら勢いのまま進んでしまうところがあるのですが、ヒダカラは代表の2人は決断が早く、「じゃぁやろう!」と企画から商品化まですごいスピード感で進みました。
—今後、ここ飛騨でどんなデザインをしていきたいですか?
福田:ざっくりですが、飛騨地域の事業者さんのお困りごとを、デザインの力で解決できればいいなと思っています。
*福田のスタッフ紹介はこちら↓
【スタッフ紹介】福田温子(グラフィックデザイナー)
ヒダカラでの"デザインのしごと"、少しはイメージつきましたでしょうか。
地方でデザイナーするのはどうなのかなぁ?
都会の方が色々なチャンスがあるのでは・・・?
というイメージを持ってる人が多いのではないかと思います。正直なところ。
でも今回ご紹介したように、ヒダカラには幅広いデザインの仕事があり、デザイナーたちがそれぞれ熱い思いを持って向き合い制作にあたっています。
話を聞く中でも、みんな経験やスキルを発揮しながら、楽しんでデザインしているのが印象的でした。
現在、ヒダカラではWEBデザイナーを募集中です!
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