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右手には剣を、左手には盾を装備しろ

「あなたは、右脳派? 左脳派?」

・・・日常でもしばしばこんな会話になったりしますね。

右脳は感性脳・イメージ脳
左脳は言語能・論理脳

とか言われたりしています。



一般的に、右脳が強い人はアートとかクリエイティブに向いているとか、
左脳が強い人はエンジニアとか研究職に向いているとか、そんな話になります。

あなたはどっち派だと思いますか?


僕の考えはズバリ、こうです。

「右脳左脳どっちかっていうケチな話ではなくて、両方鍛えちゃって両方使えるほうが絶対イイよね!」


そして、これこそが初回で触れた「勇者の道」を歩くための「剣」「盾」の意味であり、基本姿勢のイメージになっています。

・ロジカルシンキング (左脳・盾・守りの思考) 
・クリエイティブシンキング (右脳・剣・攻めの思考)


例えば、
「コンサルティングなどの問題解決は論理的思考力が必要で、左脳が強い人の仕事だ」と言われますが、

でも、その問題解決のために必要な一番最初の手順である「仮説設定」の能力は、右脳が司っているんです。

左脳は、目の前にある課題を素早く正確に処理していくのは得意なんですが、
課題自体を見つける発見とかアイディアひらめきは、実は右脳がやっているんですよね。


僕は20代後半でこのことに気づいて、
そこからロジカルシンキングやマインドマップなどの本を読み漁って、両方の脳を鍛えるトレーニングを習慣化してきました。


例えば、「夏休みに旅行に行く!」という場面を思い浮かべてみましょう。

「今年こそは絶対海外に行きたい!」と願う感情。

「いっそのこと、北欧とかアフリカまで行っちゃうなんてのもありかも!」と、
思いっきり突飛な発想を膨らませるのは、右脳のひらめき。


「じゃあ、実際どこにいくのが一番いいの?」
「ぶっちゃけ予算はどれくらいが現実的?」
「休みはどれくらい取れる?」


現実的な線で検証してみて、この辺だったら実現可能じゃないかな。

そして目的地が決まったら、いつ出発して、どこに行くか、いくらで泊まって、何を見るか、何を食べるか、

具体的な計画をしっかり立てていくのは左脳の仕事です。


つまり、旅行の計画というのは、夢を描く右脳と、その構想を現実的なプランに落とし込む左脳が連携するプロセス。

左脳が鍛えられていないと、
きっと旅の計画は穴だらけのボロボロなものになってしまうだろうし、

右脳がサボっていたら、
きっと遠くの国まで行っちゃう素敵なチャンスも、
そもそも旅に出よう!というアイディア自体も生まれていないかもしれません。


どちらがおろそかになっても、魅力的な旅行体験はできませんよね。

両方が相乗的に機能したとき、きっと最高の旅が待っているはずです!


ロジカルシンキングとよく比較されるものとして「クリティカルシンキング」がありますが、これらはどちらも合理性を重視する思考法という点で類似しています。

そのため、西野ゼミでは、「ロジカルシンキング」と対照的な概念として「クリエイティブシンキング」を位置付け、これらを両輪として扱っていきます。


それでは次回より、その 盾と剣 (ロジカルシンキングとクリエイティブシンキング) について、具体的に話していくことにします。

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