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美大の空間デザイン出身者が、UIデザイナーに転身

杉浦 誠(すぎうら まこと)

AIプロダクト開発部 / UIデザイナー

愛知県出身。幼少期からデザインに強い興味を持ち、武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科に進学。空間デザインを専門に学びつつ、グラフィックデザインにも深い関心を持つ。その後、株式会社アンビエントナビに入社し、グラフィックデザインをはじめとした多岐にわたるデザイン業務に従事し、現在はAIプロダクト開発部にてUIデザイナーを担当。




アンビエントナビに入社した経緯


橘 : 改めて、杉浦さんの経歴と入社までの道のりを教えてください。


杉浦:私は愛知県の音楽好きの家庭に生まれ、小さな頃はエレクトーンも習っていました。母が生粋の音楽好きで、実家にエレクトーンとピアノとギターがあるくらい音楽一家でした。私は、エレクトーンだけでなくお絵描きも好きで、漫画やアニメ、時には母親の似顔絵を書いて母の日にプレゼントするなど、絵を使って誰か喜ばせたり、自分を表現したりすることが好きでした。


橘:芸術一家だったのですね!


杉浦:全然そんな大層な家庭ではないですが、本当に音楽にも美術にも子供の頃から触れる機会は多かったのかなと思います。

そのあと、小学校4年生の頃になると母から一人部屋をもらい、当時自分だけの空間を欲していた私はものすごく喜んだ記憶があり、同時にどんな部屋したら楽しいかなと自然とインテリアデザインに興味が湧くようになりました。


橘:そんな頃からデザインに興味があったんですね!


杉浦:そうなんです!その年にちょうど家族でディズニーに行く機会があり、そこで私は人を笑顔にさせる、感動させるディズニーの空間づくりに心を打たれ、そんな空間の創造に興味が湧きました。これだけの人を巻き込み、魅了させる空間づくりってどんなこと学べばできることなんだろうと子供ながらに思い、その頃から空間デザインに興味が湧くようになりました。その鮮烈な記憶に影響され、僕は武蔵野美術大学という美大の空間演出デザイン学科に入学しました。


橘:ディズニーがきっかけで美大に入られたんですね!そこから杉浦さんは、弊社の夏目社長と出会うわけですか? 


杉浦:いえ、実は私は大学前に浪人を1年間してるのですが、その頃に予備校で今の夏目社長と出会っていたんです。夏目社長は当時からずっと、「人の人生にあらゆる選択を与えられる塾を作りたい。」と言っており、大学在学中に塾を開講してしまったんです。私は、東京で空間デザインの勉強をしていたんですが、当時東京に遊びに来た時にその話を聞いて改めてすごいなと驚愕したことを覚えています。


橘:そうだったんですね!そこからどういった経緯でアンビエントナビに入社されたんですか?


杉浦:私は大学卒業後、都内の空間デザイン事務所に勤めていました。当時は勿論、これまで学んできた空間デザイン専門の事務所で働けていることに喜びを感じていたのですが、私がやりたかったことと何か違うなと、自分自身の気持ちへの疑念が生じていた頃でした。

そんな中、夏目社長から今度東京に行くと連絡があったのです。私としては、久しぶりに会おう程度の話かなと思っていたのですが、会ってすぐに、「僕は、次の100年を代表するような起業を作る!お前はそのデザイナーやってくれ!」と突然に言われたのです。

私は衝撃を受けましたが、同時もワクワクもしました。そこで気づいたことは、私のデザインへ興味の源泉は、人を感動させ笑顔にさせることだと。空間デザインが好きなのではなく、空間デザインを含めた人を感動させることができる体験づくりが好きなのだと気付きました。夏目社長が当時からおっしゃっていた100年を代表する起業が実現すれば、私はより多くの人々を巻き込んだ魅了的な空間体験づくりができるな!と思い、私は、やる!と返事をし、夏目の会社に入社することを決めました。


橘 :そんな素敵なエピソードがあったんですね!巡り合わせですね!



ひたすら様々なデザイン業務を従事した4年間


橘 :アンビエントナビに入社されてからはどんな業務を行ってきたのですか?


杉浦:最初2年間は、愛知の豊川という街で加工肉の通販事業に力を入れて従事していました。私が行っていたのは、事業のロゴ作成や商品パッケージ、通販用HPの作成やレシピカードの作成まで、事業内で発生するあらゆるデザイン業務を行っていました。当時から注意していたのはターゲットの理解。事業戦術としてファンマーケティングを行っていたので、常にその顧客が、商品のどこに対して魅力を感じ、何を望んでいるかを考えてデザインをおこなってきました。

具体的な例をひとつあげると、「お肉料理×家族仲良しなライブコマース」というコンセプトに顧客が魅力を感じていたので、商品パッケージ一つにしても商品画像をパッケージに反映させるのではなく、家族団欒で食卓を囲ってるようなイラストをパッケージに添えることで、購入者が商品が手元に届いたとき、そのコンセプトを感じられるような体験設計をしていました。また家族からの手書きの手紙も添えることで、企業からというよりは、家族から商品が届いたという演出も好評でした。ファンマーケティングで着実にファンを獲得できたこともあり、通販時代は、1日最高売上500万円を叩き出したこともありました。


橘:ユーザーを理解することがデザインにとって重要なんですね!


杉浦:そうなんです!デザインっていうのは課題解決手段とよく言われてますが、その中でも最も大事なのが、その対象者が誰なのかってことなんです。同じ課題でもその課題を抱えている対象者が別の人であれば、その解決となるデザインの形は必ず変わります。だからこそ、デザインを考える時、その対象者がどんな人で、どんなことに困っていて、どんなことを望んでいるのかを理解することは必須であり、更には対象者さえ気づいてない課題の発見とそれを解決する手段としてデザインを用いることができれば、きっとデザインの魅力を感じてもらえると思います。


橘:デザインの力は無限大なんですね!そのあと飲食店事業、そしてパパモAI事業と会社の事業も変化していったんですよね!


杉浦:そうです!飲食店事業の時代は、私自身が飲食店の店長をしつつも、メニュー表のデザインや店舗で発生するイベント等のポップのデザイン、店舗SNSアカウントの運用等までデザインだけにとどまらない業務まで幅広く行っていました。ただ、これは非常に貴重な学びだったと思っており、まさに飲食店UXを全部任されていたのだと思います。SNS・AIを運用しお店を知ってもらう機会の創造、お店にまた来たいと思ってもらえるような来店体験まで一貫して、顧客体験の一連を一時的に知ることできた事業でした。これは現在の飲食店を対象としたSaaSプロダクトの開発に非常に役立った経験だったと思っています。


橘:店長をしながら、そこまでの業務行っていたんですね!大変ではなかったですか?


杉浦:勿論大変でした。これまでは比較的デスクワークが中心だったところから、飲食店営業という肉体労働への変わるという物理的な体験さがまずありました。またそれだけでなく創造以上に飲食店を営業するって営業時間にルーティン業務が多いことがわかり、非常にその経験は勉強になりましたね!デザイナーってどうしてもデスクワークな側面が多く、現在行っているプロダクト開発でも、どうしてもユーザー体験を想像だけで都合よく描いてしまうことがあります。その点、私は、実際にお店に店長として立った経験があるからこそ、そこへの一定理解があるので、かなりそこへの理解度が高い状態で、UXを描くことができていると思っています。


橘:先ほど、ターゲットの理解が重要とおっしゃってましたね!パパモAIマーケティング事業ではどうだったんですか?


杉浦:SNSマーケティング事業では、これまでのデザイン業務で培ってきた知識や飲食店店長経験を生かし、サービスの資料や、飲食店への提案資料、更には、実際にSNS運用を行うための撮影にお店へ足を運ぶこともありました。やはりこれまでの経験を生かすことができた場面が多くありました。

ただ大きく変わったのは、顧客です。パパモAIマーケティング事業は toCワークではなく、toBワークです。どういったことをtoBの顧客が望んでいるかを理解する必要がありました。もちろん飲食店店長経験は大きく役には立ちましたが、厳密には顧客は飲食店オーナーです。つまりお店の決済者、経営をしている人物です。その方がどんなことに興味を持ち、どんなことに魅力を感じるかは、正直未知な状態でした。


橘:たしかに、toCワークとtoBワークでは全然違いますよね!ユーザーを理解するためにどんなことを行なったんですか?


杉浦:面談動画や取材動画をひたすら見ました。というのも、日本全国にいる弊社の顧客との面談や取材はzoomで行われてきていたので、ひたすらそのzoomの録画を見ましたね!そうすることで少しづつ飲食店オーナーという方はどんな特徴があるのかを理解できていきました。想像以上に感情によって物事の決断をすること、SNSの知識より売上が伸びるか伸びないかしか興味がないこと、定期的な経営アドバイスを都度もらえればそれで満足することなど、全ての顧客がそうというわけではありませんが、動画を見ないと知り得ない顧客情報がそこにはありましたね!


橘:動画視聴は確かにどの部署でも見ますよね!様々な夢を持つ飲食店さんがいて、お店に愛着のわく一つの手段でもありますよね!


杉浦:そうなんです!特に現在、SaaSプロダクト・AIプロダクトの開発にあたって常に考えていることは、本当にこのプロダクトがお店を救うことができるツールとなり得るか?ということです。私たちの顧客は飲食店を始めた理由も目的も展望もばらばらであり、とてもひとえに『こんな顧客』と表現できる言葉は見つかりませんが、ここだけは共通してるという要素があります。それは、どのお店のオーナーも、1日でも長くお店を続けたいと思っていること。どんな理由であろうと飲食店をやりたくて始めている方々であることは面談等の動画を見てもわることです。だからこそ弊社では、「AIの力で、あなたの大切なお店が潰れない社会をつくる」という事業理念のもと、そんな社会が実現できるプロダクトの開発を行っています。

私自身はデザイナーとして、そんな未来が実現する社会が顧客である飲食店に対して、どんな体験が提供できる状態かを常に考えて開発に励んでいます。



事業理念の実現を目指して、、。


橘:確かにそうですね!顧客である飲食店には一日でも長く続く飲食店であってほしいですよね!


杉浦:先ほども述べたように、事業理念が実現する未来ってどんな体験が顧客に与えられるかを考えてますが、私自身、顧客には、弊社と関わったからこそ想像もしていなかったようなユーザー体験を生み出したいなって思ってるんです!


橘:具体的にはどんなことですか?


杉浦:顧客の飲食店を一同に集めたアンナビフェスです!私は最初に述べたように人に喜びや感動を提供できる体験づくり空間づくりをするためにデザインを学んできました。その先にあるのは、飲食店もその先のお客様も巻き込んだイベントの実現だと思っております。勿論簡単にできるとは思ってませんが、事業会社に属したデザイナーだからこそ描ける新たなユーザー体験がそこにはあると思ってます!それが私が事業理念を実現できた社会にある体験です!


橘:すっごく楽しそうですね!もう今から楽しみです!!!本日はありがとうございました!


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