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こんにちは。
株式会社セブンデックスでUIデザイナーをしているそめやです。
BCS事業部では、プロジェクト形式で案件にアサインされ、主にディレクターとデザイナーの2名以上で進行していきます。
その中で、「あぁ、プロジェクトにおける最大の変数って『人間』だなぁ」と実感したとともに、その変数の扱い方も一定学びがあったので、今回はそれを言語化したいと思います〜
目次
- 最大の変数『人間』
- プロジェクトに潜む『感情』
- 相手を知る
- ステータスの把握
- 行動特性と感情の把握
- 相手の感情を掴む
- すべて 人間 対 人間 のコミュニケーション
- アイドルになる
最大の変数『人間』
プロジェクトにおける変数は?と問われたとき、おそらく出てきやすいのはスケジュールや予算、各工程の精度やアウトプットのボリュームなどかと思います。
ただ、実際にはスケジュールや予算は受注時点で制約として決定していることが多く、『定数』であることがほとんどです。
では、プロジェクトを円滑に、弊社・クライアント双方ともに気持ちよく進行し、満足度高く終了できるようにコントロールすべき影響力の大きい変数は何か。
それはおそらく『人間』ではないでしょうか。
ここで言う『人間』には、クライアントのほか、プロジェクトを共に遂行するメンバーや、プロジェクト外も含む組織全体のメンバーも含まれます。
人間の思考や思想ほど、不確実で揺らぐものはありません。
相手の状況や反応から、相手の価値観や思考の癖を把握し、相手の思考がプロジェクトの最適解にフォーカスされるようにコミュニケーションをチューニングできれば最高です。
あ、なんかヤバい記事かもって思ったそこのあなた。
大丈夫です。
意外と大丈夫です。
安心して読み進めてください。
プロジェクトに潜む『感情』
人にもよりますが、大抵の場合、物事の捉え方や判断の背後には感情が付き纏います。
「この仕事、面倒くさい…」
「あの人と会話するの辛い…」
「この人の言うことは聞きたくない…」
というネガティブな作用もあれば、
「なんか楽しいからがんばろ!」
「あの人が言うなら信じてよさそう!」
「この仲間とならいける気がする!」
といったポジティブな作用もあります。
これはプロジェクトにおいても同じ。
なんとなくベテラン感の漂うディレクターが言う言葉には、重みを感じて信じてしまいます。
言葉に詰まったり、表情が硬い相手との会話には、どこか不安を覚え、信頼する余裕がなくなります。
もちろん、いかに良く見せたところで、有言実行できなきゃ意味はないですし、騙すようなことをすれば信頼は地に落ちます。
ただ、本当はできる能力があるのに、相手にネガティブな印象・感情を与えてしまったが故に、正論も拒否され、プロジェクトが泥沼化する、といったケースもあると思います。
信頼関係が築けてこそ、
こちらのこだわりにも目を向け、話を聞いてもらえる。
忖度のない建設的な議論をして、共に最適解を作り上げることができる
ゆえに、いかに相手の中に自分の像を印象形成するか、そして今この瞬間の感情をどうデザインするか、というのは、プロジェクトの円滑な進行において重要だと思っています。
相手を知る
ステータスの把握
相手の置かれている状況を理解し、そこに自分の視点をチューニングします。
部署・役職・在籍年数・チームメンバーとの関係性・決定権の有無・デザインに対するリテラシー…などなど。
僕が関わった案件では、以下のような状況がありました。
- 大企業の中間管理職。上司に意見することが難しい状況であるため、一緒に上司の攻略法を考える必要がある。
- マーケティングの担当者。1人しか担当者が在籍していないため、当該プロジェクト以外の仕事も立て込んでおり、連絡するタイミングが重要。しかし、意思決定者とは距離が近いため、要件がブレることなく最終決定まで持っていきやすい。
立場によって、適切なコミュニケーションの形や、伴走・協働する形が変わってくるため、ここを把握するのは重要です。
行動特性と感情の把握
ステータスだけでは、相手の人格や価値観は見えてきません。
相手の価値観を逆撫でする正論パンチのみ繰り出していては、納得できるものもできなくなり、戦の始まりです。
相手も人間です。
行動特性や、感情から、どんな人物かを解像度高く捉え、そこにチューニングします。
僕は、以下のような観点を見るようにしていました。
- Slackでの書き振りに変化はないか?(「!」使ってたのに「。」ばかりになった、スタンプ最近押されない とか)
- 普段意見を求める相手は誰か?(その相談先の評価が、相手にとっての評価にすり替わる可能性がある)
- 好感を持たれる動きは何か?(スピード重視、ロジック重視、情緒重視などなど)
- 抱いている不安は何か?(上長への説明、スケジュール、費用、事業の将来性などなど)
なお、行動や感情は、その人のリアルタイムな状況を示してくれるので、一度把握して満足せず、タッチポイントのたびに捉え直します。
ここで「こういう話は喜ぶ」と確定させてしまうと、状況が変わっていることに気づかず、知らず知らずに地雷を設置することになります。
相手の感情を掴む
すべて 人間 対 人間 のコミュニケーション
前述のステータスや、行動特性、感情などを把握したら、そこにチューニングしたコミュニケーションを実施します。
どんな内容であれ、前提として「人間 対 人間」のコミュニケーション。
相手はAIでもピカチュウでもありません。
正論や論理が、「相手の中の正論」として受け入れられるように、気持ちの良いコミュニケーションを行います。
僕が経験した事例だと、以下のようなコミュニケーションがあります。
- 相手が上司や組織に抑圧されている
→ 共感し、頼れるチーム・仲間・味方だと認めてもらう - MTGで自信なさげな様子である
→ 相槌や反応を大きめにし、受け止めている姿勢をみせ、心理的安全性を確保する - 自分に対し何かしらネガティブな印象を抱いてしまって懐疑的。
→ 期待以上の行動・アウトプットを即座に見せ、ゲインロス効果を狙う
アイドルになる
上記のコミュニケーション事例、文面で読むと「まぁそうだよね」という内容だと思いますが、仕事に忙殺されると意外とできなくなるものです。
MTGだろうがSlackだろうが、全てのタッチポイントに意図を持ち、どんな盤面でもチャンスだと捉え、常にコミュニケーションの質を意識する。
相手を知り、感情を掴むことを癖付けることが重要です。
そう、それはまるで、アイドルのように。
ファンの目の前でいようが、プライベートでいようが、相手の求める姿を心がけ、心を掴んで離さない。
たまに相手を持ち上げるファンサもして、お互いに気持ちの良い現場を作る。
そんなアイドル精神が、全ての人を幸せにするのです。
皆で、アイドルになりましょう。
セブンデックスにご興味がある方は、ぜひカジュアル面談にもお申し込みください。