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デザイン思考は人事戦略をアップデートできるのか?

はじめまして、セブンデックスの岩本です。
現在、HRソリューション事業部で新規事業の立ち上げをしています。

今まで多くの企業の人事戦略を支援してきました。セブンデックスに入社後、日々触れることが多くなったデザイン思考。「この考え方は人事戦略にも使えそう!」と思ったので自分なりにnoteにまとめてみました。

なぜこの記事を書こうと思ったのか

私自身、新卒時代から採用・人事制度・労務・人材開発・組織開発などの側面から多くの企業様の人事課題と向き合ってきました。そんな中でいわゆる今まで効果を一定発揮してきた人事施策は効率化ありきだったり、他社事例ありきだったり、とにかく画一的なものが多くあったように感じます。
事業戦略と人事戦略を考える際にどうしてもリソース分配の最優先は事業側になることが多く、人事戦略はプロセス重視の考え方が重視され、均等かつ不平不満を発生させない全体最適な施策が多く採用される傾向にあります。また、国内のCHRO、人事部長は採用部門の出身者が比較的多く、当時の成功体験をベースにあらゆる人事戦略が設計されているケースも多く見受けられました。
もちろん、施策が効果を発揮するシーンもいくつか見てきましたし、私自身もそれが最適解と考え施策立案を支援してきました。
一方で、ちょっとした違和感も感じていました。それは「この人事戦略はこれからの時代も働く従業員を幸せにしていくのか」ということです。

従業員体験を中心に人事施策を考える時代へ

事業環境と同様に働く従業員の取り巻く環境も変化し、働く価値観の多様化も凄まじいスピード進んでいます。HRソリューション事業では転職エージェント事業もしているので、日々転職相談を受けることも多いですが、退職検討の理由は人によってバラバラで、ここ最近は同じ理由であることはほとんどないように感じます。

最近の多くのHR系メディアで触れられているように、今の知識社会OSでは幸せの視点を顧客や社会ではなく従業員視点に切り替え、内発性を重視した人事制度へ構造変革していくことが求められています。このパラダイムシフトもありデザイン思考が人事施策で使えそうと思ったわけです。

デザイン思考ってなに?

ヒューマンセントリック(人間の感情を中心)に課題の本質を捉える"考え方"です。詳しくは弊社メディアでも解説しています。


デザイン思考とは?成功事例やおすすめの勉強法からわかりやすく解説!|セブンデックス
ビジネスの現場でも積極的に取り入れられているデザイン思考。GAFAをはじめとした世界の名だたる企業は当たり前の
https://sevendex.com/post/975/


普段はビジネスサイドで取り入れられており、ユーザーの感情を中心に課題の焦点を絞っていくわけですが、今回はユーザー = 従業員として捉え考えてみます。

「オンボーディング期間中にどんなことをしてもらいたいのか」ではなく、「オンボーディング期間中の毎日をどんな感情や気分で過ごしてもらいたいか」、「選考フローでどんな情報提供ができれば、意向が上がるか」ではなく、「選考フローに進む前にどんな方法で情報収集し、何を見て、どう感じるか」を考えます。
あくまでも一例ですが、このように従業員体験を中心に考え共感をすることで、今までになかった課題が見えてきます。

人事戦略に落とし込んで考えてみる

  1. 人事戦略の方向性を明確にする
  2. 優先する従業員セグメント、ターゲットペルソナを設計する
  3. 設定したペルソナに近い従業員へインタビューを実施
  4. エンプロイジャーニーマップを作成し、ペルソナが一番重要とする体験の解像度を上げる
  5. 従業員の共感ポイントから課題を捉え、解決策を考える
  6. 効果検証

ざっくりですが、こんな感じでしょうか。
今回は人事戦略に対する全体的な適用イメージを記載してみましたが、人事DXを進めていく上でのオペレーション設計や従業員向け業務システム/アプリを導入する際にも適用ができると思います。

実際にHRソリューション事業では、オンボーディングプログラムを上記ステップに沿って設計を進めています。効果検証を進めているところですが、良い取り組みにして、発信をしていきたいと考えています。

エンゲージメントと従業員体験

事業KPIを達成していく上での人材戦略の重要指標は言わずもがな、エンゲージメントです。ただ、エンゲージメントとは抽象的な指標であるため、具体的な施策には落とし込みずらい特徴があります。実際にエンゲージメント向上というミッションを人事部で持っているが、どこから始めればいいかわからないというご相談はよくいただきます。加えて、従業員の価値観も多様化していることから画一的な人事施策ではエンゲージメント向上もなかなか実現できず、果たしてその施策が当たっているのか効果検証も曖昧なまま放置されているケースが散見されます。
一方で、従業員体験は個別で施策立案されることが多く、具体的であることから効果検証もしやすい特徴があります。デザイン思考を適用すれば、より素早く効果検証もすることができるようになるでしょう。エンゲージメント向上と従業員体験向上の相関関係も次々と報告されてきていることから、人事戦略における新たな重要指標として注目をしています。

エンゲージメントと従業員体験(エンプロイー・エクスペリエンス)から考える人事制度構築
近年のタレントマネジメント領域の重要トピックであるエンゲージメントは社会の在り方と共に常に変化しており、継続的に見つめ直し状況に応じた適切な施策を打ち続ける必要があります。エンゲージメントに重要な影響を与える従業員体験(EX-エンプロイー・エクスペリエンス)の側面から、今一度人事制度について考えてみましょう。
https://www.wtwco.com/ja-jp/insights/2021/07/hcb-nl-july-uetake


さいごに


読んでいただき、ありがとうございます。

これからの時代、事業戦略だけではなく人事戦略も企業価値向上のための重要なキーファクターとなります。

そのためセブンデックスのHRソリューション事業では、新しいアプローチでの人事戦略支援に挑戦をしていきます。

合わせて、今のフェーズで新規事業の立ち上げに一緒にチャレンジしていただける仲間を募集しております。
現在提供を開始している転職エージェント事業「GOALS」の他、人事戦略支援のサービスをいつくか立ち上げていく予定です。
少しでも興味を持っていただいた方がいれば、ぜひご応募ください。

HR Solution|セブンデックス SEVEN DEX
女性は結婚、出産、などのタイミングで今後のキャリアの選択を迫られることが多くある。特に出産後仕事復帰する際に今まで通りの働き方が難しく、それに伴い転職の難易度も上がってしまう。加えて、子育てで就業状況にブランクが空いた場合、以前と同様の業務内容での就業が難しかったり、ブランクが空いたことによって役職を持って働くことが難しくなっている。 ...
https://sevendex.com/service/hr-solution
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あなたの人生に、将来を描くパートナーを。 人生の中でもとても重要な転機。 それが「転職」だと考えています。 希望に満ち溢れている一方、 時には不安を感じ、盲目的になってしまうこともあります。 我々が介在することで、より多くの選択肢と挑戦の機会を拡げ、 新たなキャリアに向かって頂けるよう、 一番近くで応援できる存在になりたい。 これこそがGOALSが実現したい未来です。
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【引用元note】https://note.com/eisuke_iwamoto/n/n06206283cf9f

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