【社員インタビュー】銀行システム開発を経て、決済イノベーション事業部へ。トラディショナルな環境で培った「品質の考え方」と「顧客視点」を新たな価値創造に活かす
こんにちは!株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。
今回は、他事業部からデジタル部門に転入した、大嶋 康平さんへのインタビューをお届けします!
現在は大規模な新規プロジェクトで試験チームのリーダーを務める大嶋さん。決済イノベーション事業部に異動する前は、トラディショナルな銀行システムの開発・運用に5年間携わっていました。その中で培った「品質の考え方」と「顧客視点」を活かしながら、自由度の高い環境で新たな価値創造と業務改善に取り組んでいます。
そんな大嶋さんに、「決済イノベーション事業部に異動した経緯」や「異動前と現在の違い」などについて語ってもらいました。ぜひご覧ください!
大嶋 康平
決済イノベーション事業部 主任
2017年入社。JAバンクの基幹系システムである『JASTEM』の開発に参画した後、2022年4月に決済イノベーション事業部に異動。現在は『アクワイアリング共同プラットフォーム™』の開発プロジェクトに参画し試験チームのリーダーとして活躍中。
新卒で入社し、全国規模の銀行システム『JASTEM』を担当
――今回は、他事業部から決済イノベーション事業部に転入した大嶋さんにお話を伺います!
まずは簡単に自己紹介をお願いします。
大嶋:2017年に、NTTデータFTの前身であるNTTデータ・フィナンシャルコアに新卒で入社しました。最初は『JASTEM』というJAバンクのシステムを開発する部署に配属され、そこで5年間勤務した後、2022年4月に決済イノベーション事業部に異動しました。現在は大規模な新規プロジェクトで試験チームのリーダーを務めています。
――最初に担当した『JASTEM』とは、どのようなシステムですか?
大嶋:JASTEMは、JAと農林中央金庫が共同利用している基幹系バンキングシステムです。「勘定系」「情報系」「基盤系」から成る大規模なシステムで、私が所属していたのは「勘定系」を担当するチーム。全国の営業店で使用される端末について、アプリケーションの更改対応やセキュリティパッチの配布などを行っていました。
NTTデータFTが直接やり取りするのは、JAではなく、農林中央金庫のシステム部隊である農中情報システム株式会社(NIC)がメインでした。当時はNICの方々と同じビルで働いていたので、常に対面でコミュニケーションしていましたね。もちろん、当時は黒髪・スーツでした(笑)。
――当時、大嶋さんは開発を担当していたのでしょうか?
大嶋:入社1年目はプロジェクトの進め方などを学びながら開発していましたが、2年目以降はプロジェクトマネジメント的な役割にシフトしました。
この部署では開発は協力会社に任せるというのがベースで、プロパー社員には調整業務や法改正などのクリティカルな案件への対応が求められる中、だんだんと開発の現場から遠ざかっていきました。
自由で挑戦的な開発環境を求め、決済イノベーション事業部へ
――大嶋さん自ら希望して決済イノベーション事業部に異動したと伺っています。
以前の職場を離れようと思った理由は何ですか?
大嶋:JASTEMは規模が非常に大きいので、そのぶん責任感を強く持っていたし、やりがいも感じていました。ただ同時に、「もっと現場の近くにいたい」「モダンな開発・技術の経験も積みたい」気持ちもあって。キャリアの選択肢の一つとして、他事業部への異動を考え始めました。
――異動先として、決済イノベーション事業部を希望したのはなぜですか?
大嶋:もともと、決済イノベーション事業部には新しいことにチャレンジしているイメージを持っていました。いち早くフリーアドレス制やMacでの開発などを取り入れていると耳にして、「新しいことに挑戦的に取り組む風土がある事業部なんだな」と。
いざ異動先を考える中で、決済イノベーション事業部で働いている同期にも話を聞き、イメージがより具体化していって。「自分がやりたいのは、デジタル領域の現場で外の世界とつながりながら技術を学ぶこと」「それにはこの事業部が最も適している」――そう思い、一本に絞って異動を希望しました。
――挑戦しやすい風土を求めて、異動を決意したと。どのように異動希望を伝えましたか?
大嶋:上司に直接「決済イノベーション事業部に異動したい」と伝えました。現在は公募制度もありますが、当時はなかったので。異動するまでに1年ほどかかりましたね。上司を信じてお任せしつつ、待っている間にクラウドやアジャイル開発手法などを勉強しました。「自分が何をしたいのか」「そのために何を学んでいるか」を行動で示し続け、最終的に希望を叶えてもらえました。
銀行システム開発で培った「品質の考え方」と「顧客視点」を、新規提案型のプロジェクトに活かす
――決済イノベーション事業部に入ってから、これまでに担当したプロジェクトや業務を教えてください。
大嶋:最初に配属されたのは社内システムの開発プロジェクトで、ここには半年ほどいました。過度なプレッシャーがなく開発に集中できる環境の中で、アジャイル開発やフロントエンドの技術、チケット管理などデジタル開発の基礎を学びました。
次に担当したのはショッピングセンター向けのシステム開発でした。これはテナント管理業務をシステム化するプロジェクトで、1年ほど試験チームのリーダーを務めました。
――現在はどのようなプロジェクト・業務を担当していますか?
大嶋:今年(2024年)の1月から『アクワイアリング共同プラットフォーム™』という大規模な新規プロジェクトに携わっています。これはカード会社におけるアクワイアリング業務(※)の効率化を支援するサービスで、2025年4月のリリースに向けて開発を進めているところです。
業務領域ごとに開発チームが分かれているほか、試験チームも複数あり、私は業務運用の観点で試験するチームのリーダーを務めています。あちこちから飛んでくるさまざまな情報を整理しながら、スケジュールを守って試験を進められるよう、各所との調整やチーム内のマネジメントを行っています。
※アクワイアリング:カード会社の事業活動における加盟店契約業務
――社内システムから大規模な新規プロジェクトまで、さまざまな開発現場に携わっているのですね。
決済イノベーション事業部に異動して、慣れるまでに苦労したことはありますか?
大嶋:ルールが画一化されていない中で「自分たちでルールつくっていく」ことに多少とまどいましたね。特に新規提案型のプロジェクトでは、ルールも含めて0から1をつくっていく必要があるので。慣れるまでは少し大変でした。
――技術面や開発環境の違いはいかがですか?
大嶋:JASTEMではウォーターフォール開発を採用し、主に銀行系のプロジェクトならではの技術を使っていました。一方、現在のプロジェクトではウォーターフォール開発を基本としつつ、アジャイル開発の要素も取り入れています。チームごとに最適な手法を選択し、両方の開発手法を適材適所で活用しています。
開発環境の面では、JASTEMは外部ネットワークから切り離された環境でした。現在はWindows以外の環境もあり、外部との接続もあるので、ツールの導入や業務の改善を柔軟にできます。もちろんセキュリティに配慮する必要がありますが。
たとえばショッピングセンター向けのシステム開発案件のときに、同じチームのメンバーが休眠状態の試験環境を洗い出す仕組みをつくったことがあります。使われていない環境の情報をデータベースから引っ張ってきて、チャットツールで定期的に通知するスクリプトを組んでくれたんです。そもそもデータベースとチャットアプリの連携ができないと実現不可能なので、これができる環境自体がすごいと思いましたし、業務改善へのメンバーの意識の高さも感じました。
――業務の改善がしやすいのは、決済イノベーション事業部の強みですね。逆に、JASTEMプロジェクトを経験したからこそ得られたものはありますか?
大嶋:トラディショナルな環境の中で「仕事の進め方の基本」や「品質の考え方」をしっかり身につけられたのは良かったと思います。
また、入社して間もない頃から顧客の前でプレゼンテーションするなど、顧客折衝の経験をたくさん積みました。プログラムを書いているだけでは得られない「顧客が何を求めているか考える力」を鍛えられましたね。
――顧客が求めているものを追究し、それを技術で実現する。その考え方は、どの開発現場にも通じるものですね。
大嶋:そうですね。特に現在担当しているのは新規提案型のプロジェクトなので、単にシステムが動けばいいのではなく、そのシステムを使って業務が円滑に回るかまで丁寧に確認することが重要です。試験チームのミッションにも、実際の運用を見通した上で改善点を見つけることも含まれています。開発チームと適宜連携しながら、顧客が使いやすい、より価値あるプロダクトを目指していきます。
新しい技術を探究し続け、開発とマネジメントの両立を目指す
――今後どのようなキャリアを歩んでいきたいか、展望をお聞かせください。
大嶋:開発現場について深く理解し、その上でマネジメントできる人材になっていきたいと思っています。そのためにも、新しい技術には常にアンテナを張っていたいですね。新しい技術を使うプロジェクトにアサインされた場合に「何をやっているかわからないけどマネジメントします」では通用しないので。
――この記事を読んでいる方には、モダンな開発や技術の経験がない方もいると思います。決済イノベーション事業部は、そういう方でも安心して飛び込める環境ですか?
大嶋:本人の意欲があれば問題ないのではないでしょうか。私自身、モダンな技術の経験・知見が乏しい状態でこの事業部に入ってきました。技術に長けた方は周りにたくさんいるので、困ったらいつでもサポートしてもらえます。
「アジャイル開発は新しくて優れている」というイメージを持たれがちですが、ウォーターフォール開発の方が適している場合もあります。私自身、両方を経験して「適材適所が大切」だと感じています。経験のない手法や技術は入社後に学べばいいので、ぜひ臆せずに来てもらえたら。
――最後に、この記事を読んでいる方、特にNTTデータFTへの就職・転職を検討している方へのメッセージをお願いします。
大嶋:決済イノベーション事業部には、いろんなことにチャレンジできる環境があります。知的好奇心が強く、前向きな気持ちのある方に合っていると思いますよ。
私個人としては、一つ一つの業務に何かしらのポリシーを持って取り組む人にぜひ来ていただきたいですね。業務をこなすだけではなく、「その業務は何のためにあるのか」を考えられる方と一緒に働けたら嬉しいです。
――大嶋さん、本日はありがとうございました!
いかがでしたか?
今回は、他事業部から全く別の環境である決済イノベーション事業部に転入した大嶋さんにフォーカスし、異動した経緯や環境の違いなどを紹介しました。
少しでもNTTデータFTや決済イノベーション事業部について知っていただけたら幸いです。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししてみませんか。
お会いできることを楽しみにしています!