こんにちは!
株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)
決済イノベーション事業部キャリア採用チームの山崎です。
私事ですが、先日AWSに転職した元部下から書籍出版という、とても嬉しいお知らせをいただきました。
そこで今回は、決済サービスにおけるITアーキテクトとして大切にしていること、そして書籍について紹介していきたいと思います。ミッションクリティカルに、ご興味のある方必見です!
【目的はエンドユーザーにとっての安心・安全・便利】
まずは「非機能要件」を自律的に考える
みなさんも日常的にITサービスをご利用されていると思います。使いたいときに使うことができなかったり、また使えたとしても時間がかかってしまい、不便な気持ちを感じたことがあるかもしれません。
私たちはITサービス開発を行うときに、RASISに代表される基本指標を含む「非機能要件」を定義して実現することで、信頼性・可用性・保守性・保全性・セキュリティ等の確保に努めています。
最優先は「オンラインの継続性」そして「決済取引の完全性」
「非機能要件」を「決済サービスの視点で具体的に実現する」
これが私たちNTTデータFTの強みであり競争力の源泉の一つです。プラットフォーム全体で月間10億件を超える決済トランザクションを扱う私たちにとって、システム障害が発生したときに、1分1秒でも早くオンラインを再開して継続する仕組みが最重要課題となります。
そしてエンドユーザーにとって決済取引が完了したと思ったのに出来ていない、反対に未完了と思ったのに完了してしまっているといった「取引不整合」を防ぐ仕組みも重要です。これは後方のバックエンドを含めた決済サービス全体として大切になります。二重売上を防ぐための安全機構も大事な視点です。
情報還元の仕組みと運用を整備して「システム障害の発生に備える」
また決済プラットフォーマーとして多くの企業様と連携して決済サービスを提供しており、システム障害が発生したときには影響取引を、スピーディーかつ安全に情報還元することでエンドユーザーに対して丁寧な運用フォローを実現しています。
【AWSクラウドネイティブデザインパータン】
課題解決の手掛かりは「クラウドネイティブ」にあった!
著者の一人である元部下はプライベートクラウドの第一人者で、NTTデータグループ内でも、ちょっとした有名人でした(笑)。決済サービスとは関係しないプロジェクト責任者からも声がかかるような活躍ぶりでした。ミッションクリティカルの経験を持つ元部下が、AWSのインサイドに入り込み新たな知見を得ながら執筆したのが本書となります。
アプリケーションのアーキテクチャを「クラウド前提に最適化」する!
私たちは、オンプレミスで動作しているアプリケーションを、そのままクラウドに持って行くことを原則行わないようにしています。「エンドユーザーにとっての安全・安心・便利」という目的のために、責任共有モデルを意識しながら、クラウドの良さを引き出すために私たちは何をすべきか?を、常に考え続けています。このときに大切にしているのが以下3つの謎めくキーワードたちです。
1.運用を効率化する
2.回復力を高める
3.可観測性を高める
本書は、この3つのキーワードを切り口にクラウドの良さを引き出すための「考え方」を体系的に整理することで、読み手がクラウドネイティブに対する理解を深めることが出来る内容となっております。また幾つかの「パターン」が提示されており、読み手がビジネスシーンにおいて具体的に何を考えるべきか?のヒントを得ることが出来る内容となっております。
以上、オススメ本である「AWSクラウドネイティブデザインパターン」についての紹介でした。
また次のストーリーでお会いしましょう!