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【社員座談会】リーダー3人が語る、NTTデータFT決済イノベーション事業部の「現在」と「未来」(前編)

こんにちは!株式会社NTTデータ フィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。

今回は、デジタル部門のリーダー3人による座談会を開催しました!

さまざまな経歴・ミッションを持つそれぞれの立場から、決済イノベーション事業部の「現在」と「未来」を語ってもらいました。

本音トークで盛り上がった座談会の模様を前後編の2回に分けてお届けします。ぜひご覧ください!


白崎 智範
決済イノベーション事業部 課長
キャリア採用入社。前職では金融機関向けASPサービスの開発とインフラ責任者を経験。入社後にBank Pay(QRコード決済)をアジャイル手法で開発。現在はデジタル部門におけるPO/PdMを担いながら、NTTデータFT全社のアジャイル推進を先導する。


山崎 麻里子
決済イノベーション事業部 課長
新卒入社。様々なキャッシュレス決済を提供するASPサービスPastelPortを経験。ウォーターフォールからアジャイルまで開発手法の幅を広げ、現在はPOとしてデジタルネイティブ時代のスタンダード決済COTSを開発中。


本田 康祐
決済イノベーション事業部 課長代理
キャリア採用入社。前職ではオンプレミス、プライベートクラウドでインフラエンジニアのキャリアを深める。入社後はパブリッククラウド設計・構築を担い、現在はSREとして決済プラットフォームの信頼性確保に努める。

NTTデータFTを選んだ、それぞれの理由

――本日はお集まりいただきありがとうございます。
まずは自己紹介を兼ねて、皆さんがNTTデータFTに入社した経緯を教えてください。

白崎:2019年にNTTデータFTの前身であるNTTデータ・フィナンシャルコア(以下、フィナンシャルコア)に中途で入社しました。その前は携帯コンテンツなどをつくる会社でBtoBのサービス開発に10年ほど携わっていましたが、人生の変わり目を迎え、将来への不安も抱くようになって……。転職サイトに登録し、当時の上長である部長からスカウトをもらったことが入社のきっかけです。

本田:白崎さんと2か月違いで入社しました。中途入社の同期ですね。おこがましいですが(笑)。3回転職し、ここが4社目になります。新卒時はリーマンショックの影響で業種を選べず、たまたま受かった独立系のSlerでSEとして働き始めました。2社目・3社目では仮想化基盤のプロジェクトにパートナーとして入り、そこで親しくなったフィナンシャルコアの社員に誘われて入社しました。

山崎:私は2009年にフィナンシャルコアの前のNTTデータネッツに新卒で入社しました。文系出身ですが、システム系の大手子会社に絞って就職活動して。その中で一番「未経験でもいい感」が強く福利厚生も良かったのがうちの会社でした。長年クレジット系のシステムに携わった後、2年前にこのデジタル部門に異動してきました。


――白崎さんと本田さんは中途入社ですが、入社した理由・決め手は何ですか?

白崎:デジタルペイメント開発室のプロジェクトでアジャイル開発など新しいことをやっていると聞き、じゃあ入ろうかなと。上流の仕事より技術寄りを目指したいと思っていたので、NTTデータ本体に行くことはあまり考えていませんでしたね。

本田:正直に言うと待遇面は大きかったですね。3社目で働く中で、フィナンシャルコアの人達から「本田さん、うちの若手社員に年収負けていますよ」と言われて(苦笑)。誘われてずっと迷っていましたが、これが最後の決め手になりました。あとは、白崎さんと同じく、マネジメントだけじゃなくて自ら手を動かせる環境があること。また、研修制度が充実していることにも魅力を感じました。


キャリアは多種多様。適性・希望に合わせて選択できる


――現在担当しているプロジェクトとご自身の役割を教えてください。

■CASE1:白崎さん ~開発に集中するエンジニア~

白崎:主に3つのプロジェクトを担当しています。

一つ目は、スマホ決済サービス『Bank Pay』の開発。アジャイルチームがいくつかある中で、PdM(プロダクトマネージャー)とPO(プロダクトオーナー)を務め、15人ほどのパートナーのメンバーと開発に取り組んでいます。

二つ目は、新規プロジェクトの立ち上げ。全体で200人を超える大規模な開発体制の中で、POとして10人程度のチームを担当しています。

三つ目は、全社的なアジャイル推進の活動。会社に任命されてリーダーとして参加しています。決済イノベーション事業部でのアジャイル開発の事例を他の事業部に紹介したり、課題や解決策をみんなで考えたりしています。この3月には合宿に行くんですよ。熱海に。

山崎:なんだか温泉と酒のにおいがする(笑)。

本田:熱海じゃなくてもいいですよね(笑)。

白崎:ちゃんと講師を呼んで勉強しますよ!全社的にアジャイル開発を広めるための取り組みを皆で考えているところです。


――親会社のNTTデータとはどのように役割分担をしていますか?

白崎:企画やマネジメントはNTTデータ、開発はNTTデータFTと明確に分担しています。例えばトラブルが発生した場合、技術的な情報提供はしますが、報告書作成や顧客対応はNTTデータが対応する。おかげで我々は技術領域に特化して頭を働かせることができています。


■CASE2:本田さん ~開発を支援するエンジニア~

本田:SRE(※)チームに所属し、私は主に各サービスのインフラ部分を見ています。具体的には『Bank Pay』と個人向け送金サービスの『ことら送金』。あと白崎さんが先ほど言った新規プロジェクト立ち上げもサポートしています。

サービスの下支えをしているAmazon EKSのバージョンアップをしたり、障害が起きたときにインフラ部分を調査したり、強化したい部分の相談に乗ったり。進捗管理などのマネジメント半分、自分で手を動かすのが半分みたいな感じです。基本的にNTTデータFTの社員は私だけで、パートナーと一緒に仕事をしています。

※SRE:Site Reliability Engineering(サイト信頼性エンジニアリング)の略称。システム運用の自動化・効率化などを行う方法論及びそれに対応するエンジニアを指す

白崎:開発側の立場から見ると、すごく心強い存在です。SREチームがベースになる仕組みを組み立ててくれるおかげで、こちらは開発に専念できます。

本田:みんなが円滑に仕事できるよう支援する。それがSREチームのやりがい、ミッションになっています。

白崎:いつも新しい技術や面白い方法を提案してくれるので、次にどんなものを持ってくるか楽しみにしています。


■CASE3:山崎さん ~マネジメントに特化したプロダクトオーナー~

山崎:決済代行ソリューションの『Omni Payment Gateway™』を担当し、その一部であるCOTS決済プロジェクトのスクラムチームでPOを務めています。COTS決済は日本でサービスが始まったばかりの新しい決済方法で、我々もそこに食い込んでいこうとリリースに向けて開発を進めています。

本田さんと同じくNTTデータFTの社員は私一人です。私は要件定義や設計を行い、技術的な実装はパートナーのメンバーが担当しています。


――マネジメントに重点を置いたキャリアも選択できるんですね。

本田:私たち3人もそうですが、キャリアは本当に多様ですね。

山崎:適性を踏まえてだんだんとキャリアが分かれていく感じですね。本田さんみたいにマネジメントも開発もやるハイブリッドな人もいますが、私は今後も実装から逃げ続けるつもりです(笑)。


――途中でのキャリアチェンジもできますか?例えばマネジメントから技術にシフトするとか。

山崎:できると思います。本人に意欲があれば。他の事業部への異動希望も比較的柔軟に対応してもらえるし、同じ事業部の中でスキルセットを変えるのも可能ですし。行き先はいくらでもありますね。



「自立」と「協働」の絶妙なバランス感


――皆さんが率いるチームの雰囲気を教えてください。

山崎:バーチャルオフィスを活用し、毎日の朝会で情報共有を行っています。それ以外は各自作業に集中することが多いですね。作業に集中するときはバーッとやって、困ったらバーチャルオフィスに行ってすぐに相談する。リモートかつ相談もしやすい環境が整っています。

本田:うちも似たような感じです。デイリーで進捗報告をやりつつ、技術的な情報共有や意見交換も活発に行っています。気付いたら1時間経っていることもありますね(笑)。

白崎:私のチームもオンラインの集合部屋があって、朝会前にはみんなで入るようにしています。基本はリモート中心で、話があるときはマイクをオンにして声をかける感じです。課題があるときは、オンラインで共有しながらPowerPointに描画して解決策を考えたり。いい雰囲気でコミュケーションできているんじゃないかな。


――それぞれが自立しつつ、協働して動くこともする。いいバランス感ですね。
チームのいい雰囲気をつくるために、リーダーとして工夫していることはありますか?

山崎:工夫していることは……何だろう。個人の裁量で対応できる範囲を極力大きくすることかな。大枠は私が示しますが、どういう技術を使って実装するかはメンバーに任せています。みんな優秀なので、細かく指示しない方が動きやすいですし。最初は後から口を出すこともありましたが、今は何も言う必要がないくらいチームとして育ってきています。

本田:いい意味で、リーダーがリーダーっぽくない感じがしますね。メンバーと同じ目線で話すから、若い20代のメンバーも上に物を申しやすい雰囲気なのかなと。NTTデータFTの社員とパートナーの隔たりもないし。本当に主体的・能動的な人が多く、指示待ちの人はいませんね。


――なぜ、能動的な人が集まっているのでしょうか。

白崎:まず入口の段階でそういう人を採用していますね。パートナーのメンバーについても、アジャイル開発に対応できる、前向きに自分で仕事ができる人を中心に集めてもらってます。

山崎:そういう組織の工夫もあるし、能動的な人が集まっているから後から入った人もそれに染まっていくのもありますね。あとは、そもそも指示待ちできない環境があること。アジャイルだから自分達で決める範囲が広く、決めなきゃ先に進めないから決める。これを繰り返しているうちに、能動的に行動できるようになっていくと感じています。

白崎:仕組みとしてSAFe®(Scaled Agile Framework)を採用していることも大きいかも。SAFe®では3か月に1回PIプランニングを行って、みんなで話し合って次の3か月でやることを組み立てていきます。その仕組みの中で自然と自主性が生まれているんじゃないかなと。

山崎:確かに。SAFe®は上下関係をあまり意識させない仕組みになっているので、それも理由の一つかもしれませんね。


アジャイル開発を活用しながら、状況に合わせて柔軟に変化する

――これまでの話でも触れましたが、開発の手法についてお聞かせください。
山崎さんは以前ウォーターフォール型の部署にいましたが、アジャイル開発を始めてどのような変化がありましたか?

山崎:ウォーターフォール開発では調整のハードルが高く、リリースまでに時間がかかっていました。アジャイル開発では自分たちで判断できる範囲が広がり、何かあったらすぐにやろう、来週リリースしようと迅速に対応できるようになりましたね。

バグ修正も、ウォーターフォールだとチーム間やプロジェクトマネージャーとのコミュニケーションが発生して修正まで時間がかかることが多いのですが、アジャイルならばチーム内で対応が完結するので素早く対応できるのが良い点だと思います。何か困っても必要な情報がインターネット上ですぐに見つかるというのも含めて、すごく仕事をしやすい環境ですね。


――今後、全社的にアジャイル開発をスタンダードにしていく方針なんでしょうか。

白崎:それはちょっと違いますね。強みとしてアジャイルを掲げていく会社の方針はありますが、顧客のニーズやプロジェクトの特性によってはウォーターフォールを採用することもあります。

アジャイルって、特別なことではないじゃないですか。話しながら進めてやりましょうというだけで、資格がいるわけでもないし。

本田:それは本当に感じますね。だって結局、クラウドはオンプレミスの延長線上にあると思うんですよね。こちらがアジャイル開発の体制でも、接続先がオンプレミスでウォーターフォールだったりするので。

白崎:既存の分野を塗り替えてまでアジャイルで開発したいとか、そういう話ではないですよね。


――アジャイル開発を活用しつつも、状況に合わせて使い分けることが大切なんですね。
続いて、具体的にどのような技術を使っているか教えてください。

白崎:メインはKubernetesとGo言語かな。ウォーターフォールとの違いで言うと。あとは周辺ツールが充実していて便利ですね。Argo CDとか。

本田:ただ、Kubernetesはバージョンの追従が半端なく多くて。私は一年の4分の1くらいバージョンアップの対応をしているので、結構つらいなと……。

山崎:まだそんなに更新が入るんですね。

本田:入るんですよ(苦笑)。現在立ち上げ中の新規プロジェクトでは、Kubernetesを利用したAmazon EKSをあえて使わず、新たなチャレンジとしてAmazon ECSを試しているところです。

運用負荷を避ける技術には常に着目しています。既に使っている技術に固執せず、よりいいものがあれば今後も積極的に取り入れていきたい。例えば「これ手作業が面倒くさいからツールをつくっちゃおう」みたいな人いるじゃないですか。そういう人に合っている環境だと思いますし、私たちも大歓迎です。



いかがでしたでしょうか。

今回はリーダー3名が集まり、それぞれの立場から業務内容やチームの雰囲気などを紹介しました。


次回、座談会の後編では、「NTTデータFTや決済イノベーション事業部ならではの魅力」と「未来に向けた展望」についてお届けします。ぜひ楽しみにお待ちください!


企画構成:株式会社スリーシェイク 執筆:三谷恵里佳


▽▽インタビューの後編はコチラ▽▽

【社員座談会】リーダー3人が語る、NTTデータFT決済イノベーション事業部の「現在」と「未来」(後編) | People 〜人材・文化〜
※この記事はリーダー座談会の後編です(前編はこちら)こんにちは!株式会社NTTデータ フィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。今回はデジタル部門のリーダ...
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