こんにちは!
株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー
決済イノベーション事業部キャリア採用チームの江口です。
フランスでは、新聞やテレビでオリンピックのニュースを目にすることが多くなってきました。
フランス・パリを中心に、2024年7月26日から8月11日までオリンピック競技大会が、8月29日から9月8日までパラリンピック競技大会が開催されます。
本大会では、32競技329種目が実施され、開会式ではパリ中心部を流れるセーヌ川が舞台となります。
パリ五輪の開会式の開催場所はセーヌ川!街中でアスリートたちがパレード
パリ五輪の開会式については、多くの話題を呼んでいます。その方法は、なんと競技場の外で行われ、セーヌ川を舞台にパリの街中でアスリートたちがパレードするというもの。
この開会式では、パリの象徴的なモニュメントが両岸に立ち並ぶセーヌ川が特別な舞台となります。街中で多くの競技が行われるこの大会では、「スポーツを街に」がテーマの1つ。その象徴として、開会式はパリの中心地で開催されます。
さらに驚きのポイントは、選手たちの登場の仕方です。通常は開会式の最後に行われる選手団の入場が、今回は冒頭に位置づけられます。選手たちは、セーヌ川に並ぶ国ごとの船に乗ってパレードを行います。この開会式には合計160隻もの船が用意され、船上にはカメラが搭載されています。
観客はセーヌ川沿いの上の歩道から無料で見ることができます。また、有料のチケットを持っている人はセーヌ川付近の歩道から観覧することが可能で、合計60万人の観客が開会式を楽しむことができる予定です。
これまでにないオリンピックの開会式の形ということで、パリで行われる開会式には大きな注目が集まっています。
しかしながら現在、課題とされている点もいくつかあります…。
ホテル料金急騰!観光客殺到で宿泊難に?
2024年夏のパリ・オリンピックまであと1年を切り、パリでは宿泊料金が急上昇しています。また、この状況はパリだけでなく、他の開催都市でも同様のようです。
フランスの新聞社によると、24年8月の宿泊料金は、平均で6.6倍にも跳ね上がっているそうです。
現在、フランスには宿泊料金の高騰を規制する法律がありません。そのため、この価格上昇には批判の声が上がっています。
パリ首都圏のホテル産業組合会長は、法的な規制の不足を指摘し、ホテル業界内で節度ある行動を呼びかけています。また、フランスの観光大臣もこの問題に関心を寄せ、条例の提案を計画しています。
この提案が受け入れられれば、予約サイトの一つであるBooking.comなどが、不適切な価格設定に対してホテルに警告を出すことが可能になるそうですが、パリの宿泊料金は依然として高騰し続けています。
1500万人が大混乱!?パリ交通機関のストライキ
フランス最大の労働組合組織CGTが、パリ交通公団(Régie Autonome des Transports Parisiens、略称RATP)の給与がインフレに追いついていないと非難しストライキを通告しました。
その期間はなんと・・・
2024年2月5日から2024年9月9日までの7ヶ月間!
オリンピック期間中には1500万人の観光客がパリを訪れると予想されています。
CGTは賃上げや労働条件の改善を求めており、この期間はオリンピックを狙ったものと思われるため、「オリンピックを人質に取っている」という声も。
普段から電車の遅延や駅の工事など、予想外のことが起こるパリの交通機関ですが、ストライキの間は大混乱となることが危惧されています。
立ち退きを求められるパリの象徴、ブキニストの存在
パリオリンピック開会式や競技の舞台ということで、最大のシンボルとなるセーヌ川。
しかしながら、このセーヌ川にも課題が。それはブキニスト(Bouquinistes)と呼ばれる、屋台で古本などを売る人々たちの存在です。
このブキニストたちは400年以上前からセーヌ川沿いで商売をしていると言われており、その姿はセーヌ川の一部として世界遺産としても登録され、現在は約1000店舗が立ち並び、パリの風物詩となっています。
パリオリンピックの開催にあたり、パリ警察は安全対策・景観の観点からこのブキニストたちに屋台の撤退を要求。
しかしながら、古本組合は立ち退きを拒否。署名活動を行い、組合のトップも「パリの象徴である我々を排除しようとすることに拒否する。立ち退きはしない。」と表明しています。
パリオリンピックを巡る様々な課題がどう解決されていくか、これからの展開に注目が集まっています。
以上、お読みいただきありがとうございました。
またストーリーでお会いしましょう!
株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー
決済イノベーション事業部キャリア採用チーム 江口ももこ