園部優樹 | YUKI SONOBE
株式会社Staple マネージャー
茨城生まれ茨城育ち。シティボーイと思われがちな田舎っぺ。
大学では観光学を専攻。イギリス、フランス、カナダでの交換留学を経験。卒業研究では、地域観光のソーシャルメディア・ブランディングについて研究。2020年、HOTEL K5の開業チームとしてStapleに入社、フロントスーパーバイザーとしてオペレーションに従事後アセットマネジメントを担当。現在は運営から離れ企画開発にうつり、転職したような気持ちで日々がむしゃらに奮闘中。甘いもの(とくにチョコレート)があれば頑張れる。趣味はお散歩しながら日常に潜む小さなハッピーを見つけること。
立教大学 観光学部 卒業
こんにちは。Stapleで函館のエリアマネージャーをしている園部です。現在は函館に移住し、新事業の立ち上げを行っております。このnoteでは私の担当する仕事の内容や、大切にしていることについてお話しします。
“できることを見つけて進む” Staple魂を胸に
日本橋・兜町にあるホテル、K5のオープニングメンバーとしてStapleにジョインしました。開業の1ヶ月前に入社し、現場で清掃からチェックイン対応まで、現場の最前線で幅広い業務に携わりました。しかし開業直後に新型コロナが流行し世の中は一変、自粛ムードに。例に漏れずK5も一度営業を停止することになってしまい、いきなり困難に直面しました。
しかし、そんな状況でも“今できること”に目を向けて挑戦し続けるStapleカルチャーが発揮されて、その頃はみんな自分がやれることをそれぞれに探していました。僕も目の前の業務をこなすだけではなく、どうすればもっと効率的に動けるか、どうすればスタッフ全員が協力しやすくなるかという点にフォーカスしていました。この姿勢は後の企画開発にも活かされたように思います。
その後、現場から離れ企画開発チームに異動。旅館のリブランディングプロジェクトや新しく立ち上がる拠点の開発を担当しました。旅館のプロジェクトではK5での現場経験を活かし、オーナー企業と現地スタッフとの橋渡し役をしたり、別の旅館にトレーニングに入った現地スタッフとともに僕も住み込みで現場に入るなど、コミュニケーションをしっかり取ることを心がけました。
また、日本橋のPARKLETや国立競技場の隣にあるMeiji Park Market、千葉県一宮にあるOverview coffeeど飲食店のプロジェクトにも関わり、入社から2年ほどで、現場の運営からビジネスの組み立て、契約条件の交渉など、実践的な学びを多く経験しました。
K5開業の日
夕日と温かさに惹かれて函館へ
初めての函館との出会いは、1泊2日の視察旅でした。夕日がとても綺麗で、温かく迎えてくれる方々がいる中で、「ここなら住めるな」と直感で感じました。函館には、Uターンで戻ってくる人や移住者が多く、カフェや古着屋など個人経営のお店もたくさんあります。数字だけを見ると、人口が減少しているのでマイナスなイメージがあるかもしれませんが、実際に訪れてみると、これからどんどん良くなる雰囲気が感じられるんです。気づけばすっかり函館の魅力に惹かれてしまい、会社で函館のプロジェクトが話題に上がったとき、「僕が行くしかない。僕がやっていくんだ。」と強く思いました。
函館を訪れるたびに、土地の人々が育んできた文化や歴史の深さに気づかされます。特に印象的だったのは、地元の人々が長年愛してきた古き良きものと、新しい価値が見事に共存している点。この融合は、ほかの地域ではなかなか見られない、函館ならではの強みだと感じています。
函館の港でSUP!
実際に移住してみると、さらに函館が魅力的であることに気づきます。まず、生鮮食品のクオリティが圧巻。魚介はもちろん、北海道の野菜もスーパーで買えますし、食べ物が全部美味しくて、都心のスーパーとは比較にならない素材の質の高さと、充実度。飲食店も、地元のおっちゃんがやっているローカル居酒屋もあれば、おしゃれなワインビストロのようなものまでありバリエーションが豊か。また、函館は実は都心からのアクセスがよく、東京から飛行機で1時間強で移動可能。温泉や歴史的な建造物もあって、昔ながらの温かいローカルを感じながらも、便利な生活もできる、とても住みやすいまちなんです。
Portside Inn Hakodate
Stapleとしては、昨年(2023年)の5月から函館に本格的に関わり始め、2024年1月からは、元々喫茶店だった場所をリノベーションし、「Portside Inn Hakodate」という一日一組限定の宿をスタートさせました。
同施設は2024年12月1日にグランドオープンを迎え、西部地区内で使える共通クーポン「Seibuchiku Credit」の提供も開始。函館の地元グルメやお土産購入、アート作品との出会いなど、Portside Inn Hakodateでの宿泊をきっかけに、僕が感じてきたような地域の魅力を存分に味わっていただけたらと思っています。
直接会って話して、函館を知っていく
このまちともっと近づくために、対面でのコミュニケーションも大事にしています。ミーティングは基本的にオンラインではなく直接出向くなど、できる限り足を動かすようにしています。
Stapleがやりたいことの輪郭を作ってリードすることはしながらも、あくまで地元の人と一緒に進んでいきたい。Stapleの原点でもある瀬戸田のまちづくりを参考にしつつも、真似したりほかの成功例に倣うだけではなく、函館らしいリズムで進みたいと思っています。僕は函館に引っ越してまだ1年も経っていないので知らないことがほとんどですが、地元の人たちと会話を重ねていきながら、函館ならではのまちのキャラクターと個性を引き出していけたらと思っています。
描いている函館の未来の景色
函館は、世界中の人が旅の目的地として訪れたくなるポテンシャルのあるまちだと思っています。そして函館に住む地元の方も、地元をもっと誇りに思えるようにしていきたい。
函館は、かつて北日本で一番栄えていた都市で、日本の中でも最初に世界に開かれた貿易都市。世界のあたらしい文化などが函館から入ってきて、勢いのあるまちでした。函館は地形的にも恵まれていますし、観光地としても居住地としても心地いい。自分自身で函館の魅力を感じながら、地元の方々と対話を重ねて未来を描いていくことが函館のさらなる発展につながると信じています。
こんな人、ぜひ仲間になりましょう
“一人でいても知らない人とどんどん仲良くなれる方”や、“リアルでの場を大事に、自分の足で出会いにいく価値観を持っている方”はきっと函館でのお仕事を楽しめると思います。僕としても繋がりや偶発性を大切にする人と一緒にお仕事をしたいですね。
現在のStapleとしての函館での事業は基本的に2人で動かしているので、開発に向けての資料作りから支払い管理までの事務作業も全て役割分担。2人しかいないものの、地元の方と共にイベントを考え、巻き込みながら進めています。今後も社内外の概念を取っ払って『函館を良くしたい』人たちが集まるチームを作っていきたいです。
Stapleの相棒・拓真と。彼のnoteもお楽しみに!