ピザコーラ食べ飲み放題わいわいLTイベント、それは人類の夢。
みやぞんです。
Another worksプロダクトチームでは月1ペースで社内または社外LTイベントを定期開催しています。
これは私が入社してから提案したもので、6月から地道に続けているイベントになります。
まずは社内イベントとして小さく始め、徐々にYouTube Liveを利用して外部向けに発信するようになり、来月はいよいよ登壇者も外部から募集したLTを開催する予定です!
すでに登壇枠は満員…!観覧枠も大募集中です!
本記事ではそのLTについての開催動機や実際にやってみてどうだったのかという部分、注意点などを書いていきます。これからLTなどのイベントを社内開催してみたい!という方にとって少しでも参考になったら嬉しいです。
LTイベントの目的
LT開催の目的は主に3つです。
- 知見共有の文化を根付かせる
- イケてるテックチームになる
- 個々の技術力を高める
知見共有の文化を根付かせる
知見共有の文化を根付かせるためのアウトプットの場を作る。これがLTイベントの一番の目的になります。
知見共有の文化はWebエンジニア界隈ではすでに根強いものになっていると感じています。
例えば以下のような取り組みです。
- connpassというエンジニア向けイベントサイトにはほぼ毎日のようにもくもく会やLT、勉強会などが並び、しかもそのどれもが無料で参加できる
- オープンソースの文化が醸成されていて、業界全体でソフトウェアやライブラリを良くしていく流れがある
私が2年前航空業界からWeb業界に飛び込んだとき、これらの常識に一番驚きましたね…。社内の技術や戦略を外部に公開するなんてありえないと思っていましたから。笑
この文化を社内に持ち込み、仲間同士あるいは外部(業界全体)に対し知見を発信する文化を根付かせることができたらなんて素晴らしいことなんだろうというのは、Webエンジニアになりたての前職のときから思っていて、ハッカソンや勉強会はよく主催していました。
初めて主催した勉強会は、当時インフラ系の業務をしていたこともあってAWSをテーマとして開催し、休みの日にも関わらず40名の方に集まっていただき大盛況でした。
エンジニア同士の新たな繋がりが生まれたり、チーム内の技術力を底上げできたりというのをこのとき初めて目の当たりにし、この経験が現在LTイベントを開催する原動力になっています。
イケてるテックチームになる
技術発信している企業はただただかっちょええ。信頼できる。そう思いませんか?笑
よくエンジニア個人でQiitaやZennを使って技術発信することはキャリア形成や採用の面で有利に働くと言われていますが、それは「この人学習意欲高いな」とか「技術発展への貢献意欲がすごい」などの印象につながるからですよね。
企業も全く同じだと思っています。
企業のことが気になったらSNSや技術記事があるかどうかとかは必ず見ると思いますが、Another worksをいちエンジニアとして外から見たときに、技術探求やその発信に前向きな企業として見てくれたら嬉しいなと。
そう見せたいというより、事実Another worksのプロダクトチームは「技術探求にとても熱心なイケてるテック集団」だと思っているので、そのありのままを外に発信していきたいと思いました。
Another worksのテックブログはブックマークしておくべきだよね。とか、LTやるんだったら参加必須だよね。と思ってもらえるようになったらもう本当に最高…。と日々妄想しています。
個々の技術力を高める
LT登壇は自身の技術を高めるために有効な手段のひとつだと思っています。
私もLTや勉強会で登壇するようになってわかったのですが、登壇準備って本当に自分の技術成長につながるんですよね。
今までなんとなく理解していた部分を説明できる状態にしたり、わかりやすい例えに変換したりするときってかなり深い知識が必要ですし、参加者のリアクションがあるという状態が適度な緊張感を生んで学習を加速させてくれます。
どんなテーマであっても参加者は勉強になるはずですし、この記事を見ているエンジニアさんは、これを機に「えいやっ」でLTへの登壇を決め、発表準備のために猛勉強してみてはいかがでしょうか!🔥
※こちら先日満員となってしまいました、ありがとうございます🙇♂️観覧枠でのご参加お待ちしております!
開催する上で気をつけていること
LTを開催するにあたってどのような目的をもっていたかというのを3つ紹介します。
- 技術的なテーマを扱う場合は領域を絞る
- とにかく登壇者の心理的なケアを考える
- 徹底した時間管理
技術的なテーマを扱う場合は領域を絞る
開催当初は外部向けのLTイベントをテーマ問わずエンジニアもデザイナーも混ぜてやっていました。
第一回も第二回も思うように参加人数が集まらなかったのですが、原因はいくつかあります。(参加してくださった方、本当にありがとうございます)
その中で一番大きなものが「参加者へのメリットが薄い」という点です。
もちろん告知や拡散が徹底できていなかった部分もあるのですが、実はイベントページビューのほとんどがconnpassからの直流入なんですよね。ということは「参加者のメリットが薄い」という点を改善しないと参加人数は増やせないなと。
参加者にとって、その時間内でどれだけ学びがあるのかというのが参加ボタンを押すモチベーションになると思います。例えば簡単な話、フロントエンドエンジニアなのにほとんどの時間がインフラ関連の話だと、ちょっと退屈ですよね…。
そこでいま試しているのが、領域を絞ったLTイベントです。1月はフロントエンド限定のLTイベントを企画していますが、すでに登壇枠は満員で、観覧者も合わせると1ヶ月前にも関わらず20名以上の参加が確定しています。
一方で今までやっていた領域問わずのLTイベントはどのようなときに適しているかというと、以下のような目的や状況の場合になります。
- オフ会などの交流イベントを活発にする
- 社内他領域へのリスペクトの気持ちを育む
交流イベントでは発表内容をもとにコミュニケーションが活発になるはず。また社内でやるのであれば他領域へのリスペクトが生まれるのは大きなメリットですね。
しばらくは今の形のLTイベントを続けていこうかなと思うのですが、いつかオフィスでピザパ交流会をやるときがあれば全領域のLTイベントも開催したいなと思っています。
とにかく登壇者の心理的なケアを考える
これはLTを成功させるための最大のポイントだと思っています。
私はイベント設計をする上で具体的に以下の工夫をしました。
- お酒飲みながらの参加でOKとする
- 初めてのLTイベントのトップバッターは自分でやる
- LTの題材になりそうなテーマを共有する
- 登壇ハードルを下げるためのルールを作りアナウンスする
最後の項目の「登壇ハードルを下げるためのルールを作りアナウンスする」についてですが、実際のルールがどういうものかもう少し詳しく具体的に書くと…。
- 登壇者には最大限のリスペクトを!(マサカリ投げないでね)
- リアクションは積極的に!
- 質問に答えられなくてもOK!後で調べて必ず共有しましょう!
登壇者にとって一番の不安要素は視聴者のリアクションなんですよね。「よくわからないこと聞かれたらどうしよう」「つまらなさそうにしてたらどうしよう」などなど。
なのでそういった部分の不安を少しでも取り除けるように、これらのルールはイベントの最初に私の方から参加者に対してアナウンスしています。
登壇者が当日を憂鬱な気持ちで迎えないためにも、自社で開催することがあればこの点は是非注意していただきたいですね!
徹底した時間管理
LTイベントはそのLightning Talkという名の通り、雷のごとく一瞬でマシンガントークをこなし、たくさんの参加者でマイクを回す超スピードイベントです。
それ故に決められた時間を少しでも過ぎると終わる頃には大幅に時間が押している、という状況はあるあるですね…。
弊社では最近になってタイマーをしっかり活用してオペレーションすることはもちろん、制限時間をすぎると「タックルおじさん(私)」にタックルされ強制終了するという謎ルールまであります。笑
実は時間制限というルールを面白おかしくする見せることで変に登壇のプレッシャーがかからないようにという意図があります…。笑
そのためなら私みやぞん、いくらでも体張ります。
+αで得られたこと
目的からは逸れますが、やってよかったなと思えることが他にも2つほどありましたので簡単に紹介させていただきます。
- 技術ブログの更新ペースが高くなった
- 他領域のエンジニアに対してリスペクトが生まれる
技術ブログの更新ペースが高くなった
LTイベントで登壇した内容がそのまま記事にして投稿すれば、登壇者の数だけ記事が生まれます。
弊社ではQiitaをテックブログとして運用していますが、半年で20本以上の記事が投稿されています。
テックブログの更新がなかなかできない…というお悩みのある方はぜひLTイベントを!
他領域のメンバーに対してリスペクトが生まれる
初めてのLTで特に感じましたが、あの人はこんなことやってるんだ!すごい!という気持ちがめちゃくちゃ高まりました。特にデザイナーも一緒にやっていたのが大きいかも知れません。
LTを通じて周りの人がどんなことを学習して業務に生かしているのか知ることで、リスペクトがうまれコミュニケーションもしやすくなったと感じています。(何をやっているかがなんとなくわかるようになった)
おわりに
長めの記事となりましたがここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます🙇♂️
今後もLTイベントの最適化のために試行錯誤を繰り返しプロダクトチームの目玉イベントにしていきたいと思っていますし、他の企業さんと一緒にコラボ企画なんかもできたら最高だなと思っています。
一緒に界隈を盛り上げていきましょう!