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年齢・経験問わず様々な人たちが集うCAMPFIREの「働く人」に迫るインタビュー企画
CAMPFIREの「この人」気になる
第1回目は株式会社CAMPFIRE カスタマーサクセス部キュレーションチームマネージャーの高橋あゆみさんからお話を伺います。
高橋さんは大学卒業後、公務員として働き、2017年にCAMPFIREへジョイン。現在はCAMPFIREでの仕事だけでなく、NPO法人で「東南アジアの子ども支援」とその支援活動を通した「日本の青少年育成」を行っています。キャリアチェンジの経緯を改めて振り返ってもらうとともに、クラウドファンディング業務とボランティア活動のシナジーについてお話しいただきました。
高橋あゆみ(たかはし・あゆみ) 株式会社CAMPFIRE カスタマーサクセス部キュレーションチームマネージャー/キュレーター 2017年中途入社。カスタマーサクセスチームでは、プロジェクトの審査やキュレーション(企画立案・運営のサポートなど)に従事。チームマネージャーとして、メンバーの業務管理やチーミングを行う。日本ファンドレイジング協会認定ファンドレイザー。
「共感のこもったお金を扱いたい」とキャリアチェンジを決意
ーー公務員からキャリアチェンジをした経緯について教えてください。
「共感のこもったお金を扱いたい」と思ったからです。私は小学生の頃から市民活動やNPOの役割に興味があり、大学入学後にNPO法人の活動へ参加しました。マレーシアの児童養護施設へ届ける通学費用や施設建設費などを「寄付」として集めた経験がこの価値観の原体験となりました。想いや共感のこもったお金、「社会を良くしたい」という願いを託す手段として「寄付」に魅力を感じてきました。
そこで「市民の活躍できる基盤を制度面から整えたい」と行政に入りましたが、行政で扱うお金は当然ながら税金です。“共感のこもったお金”とは異なると感じ、キャリアチェンジを決意。当時、クラウドファンディングのサービスに関心を持っており、いくつかのプラットフォームを調べていく中でCAMPFIREを知りました。
ーー数あるサービスの中から、なぜCAMPFIREを選ばれたのでしょうか。
実は最初に興味を持ったきっかけは会社名でした。学生時代にNPOで支援先の児童養護施設に行った際、みんなでキャンプファイヤーをした夜があったんです。火の光に照らされていたみんなの顔がいつも心に残っていて、“CAMPFIRE(キャンプファイヤー)”の名前を見た時に「あ!」と一目で気になって。ミッションにも心から共感ができたため、入社を決めました。
ーー公務員という安定した環境から日本では比較的新しいサービス(クラウドファンディング)を扱う環境に飛び込んだ際、戸惑いや新鮮さはありましたか?
日々成長中のサービスを扱うCAMPFIREでは、組織や業務が刻一刻と変化するため、意思決定ルートや業務の進め方など決められていないことが多く、最初は戸惑いがありました。一方、自身の裁量の範囲が広いからこそ、創意工夫できる面白さも感じました。業務の時間の使い方、提案資料の作り方も自由。それら一つひとつを自分で選択して、つくり上げていくことは楽しいです。何よりもミッションが自分の中にストンと腑に落ちた状態で仕事を進められるからこそ、やりがいもあります。
NPOでの経験がクラウドファンディング実施者への共感に
ーーCAMPFIREでの仕事とNPO法人の活動はいつから両立しているのでしょうか。
CAMPFIREに転職して4ヶ月後です。ミッションに「資金集めの民主化」を掲げていることもあり、一つの組織での収入に依存せずに活躍の場を広げる人を応援する風土が根付いていました。入社当初から副業や外部での活動をしている人が当たり前にいて、自然と会話に出てくるので、最初はとても驚きました。
自分自身も複数の所属先を持つことはCAMPFIREの描くビジョンに通ずると感じ、何かしようと学生時代に携わっていたNPOへ参加を決めました。現在はCAMPFIREの業務の隙間時間にNPOの活動をしています。
ーー両立を図る上で苦労したこと、大変だったことはありますか?
最初は精神的な面で苦労をしました。当初は、まだ仕事をしている上司や同僚の横でNPOのミーティングのために急いで退社したり、NPOの作業で夜遅くなって翌朝少し疲れた状態で出社したりすることに申し訳なさを感じていて。そんな中、NPOのファンドレイジングに関する授業を受けるために複数回継続してお休みをいただきたいと当時直属の上司に相談をした時、「やりたいことはやりな!以上」と笑いながら一言。この言葉で肩の荷が下りました。
昨年取り組んでいた寄付プロジェクトにも寄付をしてもらい、プロジェクト成功の報告をした時も喜んでくれました。さらには「自分にはない考えや行動をしているから純粋にすごいと思う」と言葉をもらい、仕事以外の活動も含めて、“一人の人”としての成長を望まれているように感じました。今では、業務以外のことにも堂々と取り組んでいきたいと思っています。
ーー「寄付」「支援」などNPO活動とクラウドファンディングには共通点があります。大変さもある一方、両立する上でシナジーを感じることもありますか?
もちろんあります。中でもプロジェクトオーナー様の頑張りが理解できるのは大きいです。クラウドファンディング実施までの紆余曲折、実施後の未来に対するビジョン、さまざまなステークホルダー、社会的評価などプロジェクトページ上では見えない部分への想像力が働きやすくなっている。どんなプロジェクトでも等しく一生懸命さを感じられるため、前向きに業務を遂行できます。
また、NPOでファンドレイジングを体験することにより、「クラウドファンディング」というサービスをより客観的に俯瞰できるとも感じています。
「寄付文化の醸成に貢献したい」
ーーCAMPFIREの仕事、NPO活動を通して、高橋さんが叶えたい目標とは?
「寄付文化の醸成」に貢献したいです。日本には寄付税制、ふるさと納税、自治体が税金の一部をNPOの寄付へ回す仕組みなど、寄付にまつわる制度がたくさんありますが、根本的な意識変化を起こす難しさもあります。
寄付文化を醸成するには、日常的に、自然に、楽しく、じわりじわり意識が変わっていけたらいい。そのためにも成功体験の積み重ねが重要で、そこに楽しさや喜びの伴うクラウドファンディングが寄与したらいいと思っています。自分の守りたいもの、叶えたいこと、いろいろな声が発信できるクラウドファンディングを多くの人に行き渡らせたいです。
ーー この目標を叶える上で、現時点で意識していることを教えてください。
「楽しい」「つらい」の両方を大切にしたいです。今は「楽しい」の割合が大きくあります。ファンドレイジングが好き。人が集まっていく過程を見るのが好き。共感のこもったお金に接することができる。間近で応援してほしい人と応援する人の関係を見ることができる。でも、達成したい社会を思い浮かべるとまだまだだと思います。そこにたどり着くまでには「つらい」を原動力にすること。社会への許せない気持ち、怒り、悲しみに対し、まだアプローチができていません。
私の脳裏にはいつも、学生時代に出会ったマレーシアの子どもたちの顔が浮かんでいます。いつかその子たちもクラウドファンディングで自分の声を上げられる姿が見たい。誰もが声を上げられる環境を早く行き渡らせたいです。
こちらは2014年春マレーシアで行った児童養護施設増設の時の写真です。
CAMPFIREは「夢を尊重、応援してくれる」場所
ーーNPO活動やパラレルキャリアなど、CAMPFIREの外でも叶えたいことがある人にとって、CAMPFIREはどのような場所であると感じますか?
「夢を尊重、応援してくれる」場所です。2020年にバースデードネーション(誕生日にプレゼントの代わりに寄付をしてもらうこと)を実施すると個人のSNS上で発信をしたところ、それを見た多くの同僚から寄付をいただきました。活動を見てくれている、応援してくれていると実感し、とても嬉しかったです。
また、実際に周囲には副業や外部でCAMPFIRE以外の活動をしている人、社内で堂々と話している人が多くいるので、外での活動を始めやすく発信しやすい環境があります。私自身、CAMPFIREの同僚が関わっている団体やクラウドファンディングで繋がった団体のマンスリーサポーターになったりイベントに参加したりしています。外部の活動の幅が広がりやすいのもCAMPFIREだからこそではないでしょうか。
こちらはNPO活動の一環で寄付プロジェクトを行なった時の写真です。
ーー最後に、NPOやパラレルキャリアなどCAMPFIREの外でも叶えたいことがある人に向けて、アドバイスをお願いします。
やりたいこと、気になることを口に出してみてほしいです。決められた業務はもちろんありますが、基本的にCAMPFIREは仕事の計画が自分で立てられます。少し先の目標を見据えて予めスケジュールを組むことも、早めに仕事を終わらせるために頑張ることも、自分のリズムで決められる。特に今は、完全リモート体制のため、よりスケジューリングがしやすいです。自由だからこそ責任は伴いますが、すぐにでもやりたいことを始められる環境は整っています。
まずは同僚や上司など身近なメンバーに話してみてほしい。絶対に応援してくれるはずです。
最後に
カスタマーサクセスチームでは、一人でも多くの方に"クラウドファンディングをしてよかった" "CAMPFIREに出会えてよかった"という成功体験をしていただくことを大切にしています。
クラウドファンディングというサービスが好きで、それを広げていくことに歓びを感じられる仲間をお待ちしております!