青森県初、平川市がGovTech Expressを活用し「スマホ市役所」を開設

青森県平川市（市長：長尾忠行）がGovTech Expressを活用し、平川市LINE公式アカウントから行政手続きが可能となる「スマホ市役所」を10月2日に開設しました。

平川市LINE公式アカウントを友だちに追加をすると、防災・イベントなどの最新の情報を受け取ることができるほか、ごみ分別の仕方の検索、学校給食の献立確認などが可能となります。11月中旬には住民票の写しや印鑑登録証明書などの申請と手数料の支払いまで、スマホ市役所上で完結できる機能も追加予定です。本人確認の仕組みとしては、公的個人認証サービスを用いており、スマホにマイナンバーカードをかざすことで本人確認が完了します。

「スマホ市役所」の開設、およびLINE上でマイナンバーカードを使って本人確認を行うLINE Pay 公的個人認証サービスの利用は、青森県初となります。

取り組みの背景と解決する課題

平川市では、行政および地域のデジタル化を喫緊の課題として捉え、デジタル技術やデータの活用に関する基本的な考え方や方向性を示した「平川市ＤＸ推進方針」を令和4年11月に策定しています。

その中の取組の１つである「住民票・税証明書のオンライン申請」について導入検討を進める中で、市役所の開庁時間に来庁することが難しい市民の方でも、来庁せずに住民票や税証明書等を申請し、支払いまで完結できるシステムを探していたところ、多くの人が利用しているLINE上で実現できるGovTech Expressが課題解決のために最適であると判断し導入しています。

新たなアプリをダウンロードする必要がなく、市からの情報を幅広い世代へリアルタイムに発信でき、さらには希望するジャンルの情報だけを受け取ることを可能とするために、社会インフラとなっているSNSツールであるLINEを活用しています。

平川市スマホ市役所の特徴

1. 学校給食の献立情報がLINEで届く
学校給食の献立情報やアレルゲン情報をLINEで通知。他にも、「防災・感染症」「子育て」「観光・イベント」「農業」などから自分が欲しい情報だけ受け取れる。災害時には緊急情報も受け取ることが可能。

2. 24時間365日、LINEから証明書申請
市で発行している各種証明書（住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明書、課税証明書など）を、市役所の窓口に行かなくても、24時間365日申請可能。※11月中旬頃に開始予定。

3. ごみの捨て方がすぐに分かる
捨て方を知りたいごみの名前をLINEに入力することで、分別方法を返答。他にも、広報ひらかわの閲覧や、防災マップや洪水タイムラインなどの防災情報を確認することが可能。

平川市スマホ市役所の機能一覧

LINE ID：@hirakawa_city
詳細：https://www.city.hirakawa.lg.jp/jouhou/city_promotion/koho/files/23_9_04-05Web_outon.pdf

平川市様コメント

平川市総務部政策推進課情報システム係係長八木橋潤様
当市では、住民票の写しなど各種証明書を取得する場合、市役所に来庁された方向けのサービスとして、書かない窓口システムとキャッシュレス決済対応レジを既に導入しており、今回導入した「スマホ市役所」では、市役所に来庁されない方向けのサービスとして、11月中旬頃からオンライン申請・オンライン決済が可能となります。
今後も市民の利便性向上や効率的な行政運営を推進し、平川市DX推進方針の基本的な考えである「市民の誰もがデジタル化の恩恵や利便性を享受でき、新たな価値が創出される地域社会」の実現に取り組んでいきたいと思います。