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育休中も自走が止まらない!アルサーガで叶えた家族に寄り添う働き方

パパの育休を推進!「人をつくるアルサーガ。」連載第39回は、サーバーサイドエンジニアのKenta.mが登場!

昨年、男性の育児休業の取得率向上を目的とした「育児・介護休業法」の法改定がありましたが、2022年厚生労働省が発表した最新のデータによると、育児休業を取得した割合は女性が85.1%に対し、男性は13.97%と、男性の育休はまだまだ浸透していないように思えます。

参考:厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」

アルサーガパートナーズにおいても、育休取得者は実績としてまだまだ少ないものの、社員の声を取り入れつつ働きやすい環境を日々アップデートしていく中で、男性の育休が取得しやすい風土づくりが確立してきています。

今回は、実際に2022年7〜8月の2ヶ月間育休を取得したKenta.mに、育休を取ろうと思ったきっかけから周囲の様子、育休中のエピソード、そして、育休を検討している男性に向けたアドバイスまで細かく話を聞きました。

役員の育休取得が後押しに

――育休を取得しようと思ったきっかけを教えてください。

執行役員の小澤さんが育休を取得していたことがきっかけです。

正直なところ、「男性の育休制度」について自分の中ではすぐに思いつくことがなかったのですが、小澤さんが育休を取得するという話を聞き、その制度がアルサーガにもあるということを思い出しました。

小澤さんは僕よりも数ヶ月先に育休を取得していたので、「あの忙しい方が育休を取れるなら僕も取れるのかも」と、先に実績をつくってくださったことが育休取得の後押しとなり、とてもありがたかったですね。


――育休取得についてプロジェクトメンバーの反応はいかがでしたか?

育休でいない期間の仕事についての疑問や不満は一切なく、皆さんおめでとうと言ってくださり、良い方ばかりで環境に恵まれているなと実感しました。

また、僕の関わってるプロジェクトが6月末で終了ということもあり、引き継ぎもほとんどなかったんです。僕が休みに入っても問題ないよう、先方とメンバーを繋ぐ等の対応のみで済んだので、タイミング的にも良かったのかもしれません。

さらに、育休中でもいつでもSlackで連絡を取れる状態にはしていたので、休みに入るにあたってそこまで心配はありませんでした。ただ、皆さん気を遣ってくださったのか、Slackの通知もほとんど鳴ることがなかったですね。

――2ヶ月間キーボードに触れない生活はどうでしたか?

怖かったですね(笑)。復帰したときにこれまでのように業務をこなせるのか、という心配はありました。これはアルサーガの良い文化でもありますが、皆が常に自走しているので、止まった瞬間に不安になる感覚です。ただ、自分の成長のためにもこの安心できない感覚は大事にしたいので、悪くは捉えなかったですね。

――では、育休中はどのように乗り越えたのですか?

普段なかなかできない資格の勉強をしました。業務に直結しない資格の勉強は後回しにしてしまいがちなので、業務をしていないからこそできる資格の勉強をすることで差別化になり新たな自信にも繋がりました。

「3時間」を有効活用。育休中のお父さんのもう一つの役割とは?

――育休中の思い出や大変だったことを教えてください!

奥さんの基準に合わせることが一番大変でした(笑)。

例えば、赤ちゃんには3時間おきにミルクをあげるのですが、奥さんが夜担当、僕が昼担当のように役割分担をし、さらに、ミルクをあげる時間から逆算して寝かしつけたりお風呂へ入れたりとスケジュールが細かく決まっていました。

3時間毎と聞いて割と余裕あるなと思い、その時間を活用して勉強していたのですが、気がつくとあっという間に3時間が経ってしまうんです…! 案の定、ミルクをあげる時間も過ぎていて奥さんにとても怒られました(笑)。

子育てをしながら自分の時間をつくることは、想像以上に難しいということを身を持って感じた経験でしたね。


――少し踏み込んだ質問になりますが、育休中の給与面での心配はありませんでしたか?

貯蓄をしていたことの他に、育児給付金の手続きを労務の方がスムーズにしてくださったので、心配をするようなことは特にありませんでした。アルサーガの育休実績はまだまだ多くはないと思いますが、制度としてしっかりあることは安心にも繋がりました。

参考:男性の育休中、給与はどうなる? 給付金の申請や計算方法を解説!-東京海上日動あんしん生命

――育休を取得したことについて奥さんからの感想はありましたか?

恐らく10年後くらいに感謝されると思います(笑)。
僕たちにとって初めての育児ということと、子どものいる家庭がまだ周りでは少ないので比較対象もなく、男性の育児休暇について特筆した感想はなかったですね。

ただ、僕が仕事へ復帰してからもほぼフルリモートで勤務していて、もし何かあったときには手助けできる状況ではあるので、奥さんも精神的な余裕は感じているのではないかなと思っています。

――仕事復帰する上で不安なことや大変なことはありましたか?

アルサーガはスピード感のある会社なので、仕事復帰後に皆と同じペースに戻れるのかという不安は少しありました。

ですが、前述の通り、2ヶ月の休暇の間に資格の勉強をすることで違う方面で止まらずに進めている自分を確立することができ、不安も最小限にできましたし、仕事復帰後は、新しいプロジェクトのキャッチアップの大変さはありましたが、育休中も勉強していたことで常に頭の回転はさせていたので、皆についていけなくて大変だというような問題もなく業務に戻ることができたのは良かったと思っています。

――育休中も仕事への意識が高いのは素晴らしいですね。

僕の考えではありますが、育休中に休みを取るだけというのはお父さんの役割として少し違うかなと思っていまして。

お母さんは育休の期間も長いですし育児がメインになることも多く、今後の収入源はお父さんがメインになる可能性の方が高いと思います。その上でお父さんは育休中に休むだけではなく、将来的に収入を担保できるような行動もしていく必要があると思いました。

というような長い目で見て行動したのですが、奥さん的には育休中は育児に専念してほしかったらしく「勉強ばっかしてないで手伝ってよ」と怒られました(笑)。

――奥さんの気持ちも分かります(笑)。


(抱っこをしながら勉強をすることも!)

子どもに顔を覚えてもらいたい!リモート勤務で叶えた理想の生活

――育休以外にも改めて良いと思った制度はありますか?

一つ目は、リモート勤務ができることですね。これはIT業界への転職を目指した理由の一つでもありました。

リモートで仕事ができれば、子どもができたときに奥さんの助けにもなれると思いましたし、子どもがいないにしても働き方のプラス要素でもあるので、リモート勤務ができる仕事に魅力を感じ、それを軸に転職をした背景があります。

あとは、子どもができたときにお父さんの顔を覚えてもらえないのは悲しいじゃないですか(笑)。 リモート勤務をしていない場合、帰宅時間は21時を過ぎることがあるので、そうすると子どもはもう寝てしまっていて起きている時間に会うことができないんですよね。

そんな未来は嫌だと思っていたので、リモート勤務はとてもありがたいです。お手洗いや休憩の度に子どもに会えますからね!

二つ目は、フレックス勤務ができることです。コアタイムが11時〜17時なので、僕の場合は9時〜18時を基本の勤務時間としています。そうすると、18時の子どものお風呂の時間に間に合い、手伝うことができるのでとても助かっています。

また、今後役立ちそうだと思っている制度は時間休(※)ですね。子どものために中抜けが必要な用事があった際に便利な制度だと思っているので活用していきたいと思っています。

※1時間単位で有給休暇が取得できる制度


――最後に、今後育休取得を検討している男性にアドバイスをお願いします!

・勉強は隙間時間でも机に向かう習慣をつける!
まとまった時間をとることができないので、隙間時間に必ず机に向かい着席する習慣をつけることで勉強する時間を確保できるようになったのでおすすめです。

・勤務時間を朝ベースに変える覚悟を持つ!
特にアルサーガでは、コアタイムに合わせて11時から勤務を開始している夜ベースの方が多いと思いますが、子どもができたらその生活スタイルは厳しいので、早めに勤務開始し早めに業務終了するような朝ベースの生活スタイルに変える必要があるかなと思っています。

・育児休暇は絶対に取った方がいい!
実際に経験して分かったのは、何をしている時も子どもから目を離すことができないのは、ずっと休憩できていない感覚でメンタルとの勝負でもあることでした。それをパートナーに理解してもらえないのはストレスにもなると思います。大変さをお互いで理解し合う機会として、絶対に男性も育休は取った方が良いと思います。

――ありがとうございました!

(文=広報室 宮崎)

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