今回は、COOの河野に「コロナ禍で変わった『働き方』」についてアイデミーの実例を元に話を聞きました!
河野は、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年からの「新しい仕事の常識」を、Before/After のストーリーとともに解説する『どうして僕たちは、あんな働き方をしていたんだろう? 古い「仕事のやり方」を変える30の方法』の著者でもあります。
これまでご紹介してきた「オンラインオンボーディング」の成功例(新卒入社編・中途入社編)もそうですが、各メンバーが最適な仕事の進め方を考えて行動しつつ、フルリモートの環境にも柔軟に対応してきているアイデミー。
河野はウィズコロナ時代をどう考えているのでしょうか。
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社員自身が柔軟に対応していたので、マネジメントは難しくなかった
ーー現在河野さんはSales Operations部、MC&PP部、Sales&CS部の3つからなる事業本部を管掌されていると思いますが、コロナ禍でのマネジメントはどのように感じましたか?
一般的に言われているほど難しくはないなと思いました。
アイデミーは若いメンバーも多く、柔軟な働き方に慣れていたからだとは思います。
コロナ禍で働く上で一番大変なのは、同じ場所に集まって働くことに慣れている年長の社員だと思います。でもアイデミーの40代のメンバーを見ると、自然とリモートワークへの移行はできていました。
最初は「絶対に対面でないとダメだ」と言っていたメンバーもいましたが、今では普通にお客さまとオンラインでコミュニケーションをとっています。「ぼくは考え方を改めました」と宣言していましたね(笑)。
このように柔軟な人が多い組織なので、マネジメントはしやすかったです。
ただ一方で心配なこともありました。
リモートワークが始まって、次第に1on1で話す機会がなくなってしまったことです。
話をしない間にも、当然メンバーは成長し、ビジネスも成長し、場合によっては環境が変わって大変な思いをしているメンバーもいる。そういった状況をキャッチしきれなかったのが反省点です。
今ではオンラインでの1on1を、月に一回は設定するようにしています。
文字ベースのコミュニケーションのコツ
ーー文字ベースのコミュニケーションについて課題に感じるところはありますか?
課題は発信に時間がかかることと、場合によっては誤解が生じることの2つかなと思っています。
その解決方法のひとつとして、Slackの絵文字スタンプはすごくいいなと思いましたね。私が入社する前からアイデミーで上手く活用されているスタンプは、感情を和らげたり、文字だけでは伝わりづらい言外の意味を汲み取ることができたりします。
メンバーが自発的にスタンプを作ってくれるので、よく使う表現は既に登録されていることが多いです。光ったり動いたりするスタンプもありますよね。作り方はわからないけれど、すごいなと思います(笑)。
▶カスタムスタンプ増殖中。え、あなたの会社とカブってるのありますか??
(アイデミーのカスタムスタンプ文化は数年前からあります)
ほかにもSlackは画像をつけて投稿したり、グラフをつけて説明することができたりするので、使い方次第でコミュニケーションも工夫することができます。
もちろん、文字ベースのコミュニケーションにはメリットもあります。
履歴が残ること、一斉に全員が確認できること、そして時間を選ばないことです。上手く使いこなせれば、文字ベースのコミュニケーションはもっと役立つ方法になるかもしれません。
ーー文字ベースのコミュニケーションだからこそ、気をつけるべきことを教えてください。
文字のやりとりの3往復目からは通話でいいと思いますね。文字だけのやりとりが続くと、意味を伝えきれずにフラストレーションが溜まり、感情を抑えられなくなることもあるでしょう。どうしても埒が明かないときは相手に「電話してください」と伝えるようにしています。
実は昔も似たような問題が世の中で話題になりました。eメールが普及し始めた90年代のことです。対面や電話ではない、仕事での文字コミュニケーションに慣れていなかったので、eメールを使い始めた当初は感情的になって言い合いになることもありました。
文字でのやりとりは、あらかじめ「やりとりの3往復目からは電話する」などと決めておくといいのだと思います。
オンラインの全社ミーティングを、メンバーが盛り上がれる場に
ーー先ほどSlackのスタンプの話が出てきましたが、よく使われているスタンプをランキングにして全社ミーティング「STAMP!」で発表していたこともありましたね。
あの取り組みはすごくよかったですよね。社内もすごく盛り上がっていました。
ちょうどリモートワークが一時的でなく、しばらく続くとわかった時だったと思います。オンラインの全体ミーティングが事務連絡だけになってしまいがちなところを、「STAMP!」と名付けて意図的に盛り上げる場にしたのは良い切り替えでした。
「STAMP!」は今でも試行錯誤が続けられていて、内容は何度も見直されています。
各部署からMVPを挙げてヒーローインタビューをする企画や、オンラインで顔を合わせる機会が減ったので社内でランダムにペアを組んで1on1で話す企画なども行われており、ほとんどメンバーの提案から生まれています!
逆に仕事とのメリハリをつけるために「STAMP!」の時間を短縮したり、全体連絡をする全体ミーティングを別でセッティングしたりもしています。
今後もいろいろな施策を試していきます。
サービスが全国規模になっても働く場所は選択できる時代に
ーー今後アイデミーが全国規模で事業拡大していくと、東京以外にも取引先が増えていくこともあると思いますが、その時の営業の組織体制はどう想定していますか?
組織体制はまだわかりませんが、どこに住んでいても営業はできるようになると思います。オンラインで商談が可能なら、沖縄のお客様でも北海道のお客様でも、同じ担当者が対応できるはずです。
ーー支店ができるというよりは、本社1か所でオンライン商談を中心に進めていくということでしょうか?
一つの可能性として、そうだと思います。
ただ一方で、常駐して寄り添うことや、お客様と直接会って商談することにも意味があるとも思います。
どこでも商談ができるからこそ、むしろ物理的に”そばにいる”ということの意味が生まれてくると思うので、そこは使い分けていく必要があるのではないでしょうか。
ウィズコロナ時代に実現するワークライフバランス
ーー現在、アイデミーはフルフレックスかつテレワークが導入されていて、社員はワークライフバランスが取りやすくなったと思います。生活にはどんな影響が出てくるでしょうか。
ライフステージにもよると思いますが、例えば小さい子どもがいる家庭なら、以前であれば両親のどちらかが育休を取って家事と子育てに専念していたところを、どちらも働きながら子育てできるようになります。
私も自分の子どもたちが小さかった頃にリモートワークができる環境だったら、もっと親らしいことができたんだろうな、と考えることがありますね。
他にも、例えば家族の介護が必要になったときや、自分自身の軽いケガで動けないようなときにも、リモートワークなら仕事することもできます。
通勤してオフィスに出勤できない状態にあっても、働く選択肢がもてるというのはいいことですよね。
ーーありがとうございました!
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