17年以上テック業界でのキャリアを持ち、AmazonUSなどの大手IT企業で豊富な経験を積んだナインゴランさん。なぜCAPSに参画し、どのような思いでプロダクト開発に取り組んでいるのか。その背景には、日本の医療をより良くしたいという強い信念がありました。CAPSが掲げる「セルフメディケーションプロバイダー」というビジョンのもと、医療×ITの新たな価値を創造しようとする挑戦。今回、その最前線で活躍するナインゴランさんに新しいサービスの構想や開発組織、開発に対する想いや考えについて伺いました!
ーまずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
Amazon USを経て、2024年4月にCAPSに入社しました。経歴について簡単にご紹介しますと、大学は東京大学に進学し、在学中はヘルスケアとバイオメディカル分野での研究をしました。特に、手術用ロボットやソフトウェアの研究開発に携わり、その分野の魅力を実感しました。大学卒業後はIT企業に就職し、ITセキュリティ関連の業務を4年ほど担当しました。その後、eコマース業界へ転職し、楽天とAmazon Japanでの経験を積みました。Amazon Japanでは、海外で開発されたシステムを日本市場に適用する業務を担当しました。さらに、Amazon USに入社し、アメリカのシアトルで約5年間働いた後、IT技術をヘルスケア業界で活用したいという思いから、CAPS株式会社に入社を決意しました。IT業界でのキャリアは17年あり、エンジニアリングとマネジメントの両方を経験しています。
ーCAPSに入社した理由について、詳しく教えていただけますか?
大学時代に医療分野の研究を行っていた経験が、入社の大きなきっかけとなりました。当時から、いつか医療分野で社会に貢献したいという思いを抱いていました。若い頃は、報酬の高い企業に魅力を感じ、楽天やAmazonといった大手企業で働いていましたが、現在は社会貢献への思いが強まり、テクノロジーを通じて医療分野に貢献したいと考えるようになりました。
CAPSは、一人ひとりが自分の健康を自分で維持出来る社会の実現を目指しています。このビジョンに強く共感したことも大きな理由の一つです。さらに、CAPSはクリニックを実際に運営しており、直接お客様の声を収集できるという強みがあります。この貴重なアセットを最大限に活用することで、今までどの企業も開発をしていない、全く新しいプロダクトの開発が可能であると確信し、入社を決意しました。
ー現在のナインゴランさんの役割を教えていただけますか?
私は新しいチームの立ち上げとその新部署の責任者を担当しています。全くゼロからスタートするこのチームで、新規プロダクトの開発を進めていく予定です。現在は、チームメンバーの採用と編成を進めており、チームが整い次第、プロダクトの構想を練り、具体的な開発に着手したいと考えています。
国を動かすほどの力を持つプロダクトを目指し、日本の医療を変えていく
ー現時点でお考えの新規プロダクトの構想についてお聞かせください。
新規事業に関しては機密性が高いため、詳細はお話しできませんが、私たちは医療および健康に関する幅広いニーズに応えるためのプラットフォームを構想しています。誰もが利用できる大規模なサービスを目指し、治療だけでなく予防やセルフケアの領域にも積極的に取り組んでいく予定です。
CAPSは「セルフメディケーションプロバイダー」というビジョンを掲げており、個人が自分自身の健康管理を行える社会をつくることに挑戦しています。現在、首都圏で30拠点以上のクリニックを運営しており、クリニックの拡大とともに次の事業ステップへと進んでいます。私たちが開発するプロダクトは、このビジョンの実現に向けた新規事業を牽引する重要な役割を担っており、未来のヘルスケアを再定義する可能性を秘めています。
ーサービスを普及させる上で、どのような課題や障壁があるとお考えですか?
日本では、世界の中でもトップレベルの高品質な医療環境が整っており、その上で国の医療制度により治療を安く手軽に受けられる現状があります。そこで、忙しい日常の中で「病気を予防する」概念が中々浸透しにくく、日本人のヘルスリテラシーが他国より低いと報告される場合もあるのが現状です。
この現状においてCAPSは「セルフメディケーションプロバイダー」のビジョンを推進するために、まず「市場を作る」ことから始めます。これは非常にチャレンジングな取り組みですが、その分、大きなやりがいと面白さがあると考えているので、その実現に向けて全力を尽くしていきます。
ーナインゴランさんはこのプロジェクトに対して、どのような想いを持って取り組まれているのでしょうか?
私はこのプロジェクトを通じてより健康的な社会を実現し、日本の未来の発展をサポートしたいと思っています。そこで、私たちは日本の医療の課題に真正面から取り組んでおり、治療に重きを置く国の制度を変えるほどの影響力を持つサービスを生み出す必要があります。私たちが成果を出し、国に目を向けさせ、日本の医療を根本から変革できるように全力で取り組んでいます。
カスタマーオブセッションを貫く、主体性と協力を重視したグローバルなチーム
ー次に、開発組織について教えてください。現在、チームの立ち上げ期とのことですが、具体的なチーム構成はどのようになりますか?
初期チームは、エンジニアリングマネジャー、プロダクトマネジャー、UXデザイナー、開発エンジニアなど合計8名程度を予定しており、チーム立ち上げに向けて現在採用活動にも力を入れています。
社内の公用語は日本語ですが、私とプロダクトマネジャーは外国籍で、アメリカのシアトル在住のため、グローバルなチームになります。英語が得意な方は語学力も活かして活躍できる環境です。
ーどのような開発組織を目指しているのか、カルチャーや組織の考え方について教えていただけますか?
私が大切にしているのは「カスタマーオブセッション」、つまり顧客第一主義です。これはチームの文化として根付かせていきたいポイントでもあり、プロダクトを利用する顧客のニーズや要望を最優先に考える姿勢を意味します。その上で、チームメンバーが主体性を持って取り組む組織を目指しています。
単に自身の担当業務に黙々と取り組むだけでなく、自身や他のメンバーが解決できない問題が生じた場合には、お互いに協力しながら業務を進めてほしいと考えています。チーム全体で協力し合いながら楽しく仕事に取り組み、顧客の満足度を最優先に考えるカルチャーを築きたいと考えています。
ー開発におけるアーキテクチャや技術について、ナインゴランさんが重視されている考え方をお聞かせください。
私が重視している点は2つあります。1つ目は、拡張性です。先ほど触れていましたが、プロダクト開発はスモールスタート手法を使用しますので、アーキテクチャーはシンプルな構造から始めますが、将来的な改修やスケールも考慮して、拡張性を持つことが大切です。これにより、ユーザーのニーズに合わせてプロダクトを拡大する時に、開発はより素早くそのニーズに応えることができます。
2つ目は、スケーラビリティです。プロダクトが成長し、ユーザー数やデータ量が増加した際にも、システムが耐えうる設計にすることを意識します。スケーラブルな設計は、ユーザー体験を高品質に維持しながらコスト削減を可能にし、プロダクトの長期的な成功に繋がります。
また、技術的な意思決定や技術選定においては柔軟に対応し、チームでオープンな議論と多様な視点を尊重しながら最適な判断を出す考えです。特定の技術に固執せず、最新のツールやプログラミング言語も積極的に採用することで、常に最適なソリューションを提供できるようにしたいと思います。
ープロダクト作りに関して、どのような信念をお持ちですか?
先ほどお話しした内容と重複する部分もありますが、顧客の満足度を最優先に考え、患者様やユーザーのニーズに真摯に応えることを重視しています。
顧客のニーズを満たせないプロダクトではユーザーの利用が得られず、次の開発ステップに進むこともできません。常に顧客の満足度を第一に考え、それを基盤にしたプロダクト開発を進めています。
そこで、プロダクト開発には、大きなビジョンを持ちながらも最小限のサービスからスタートし、迅速に仮説検証を繰り返す手法を使っています。小規模で始めることでリスクを最小化し、リアルなユーザーの声を反映させながら素早く方向性を調整できるため、顧客にとって真に価値あるプロダクトへと進化させていきます。
社会をより良くする情熱、ゼロからの開発に挑戦する意欲を歓迎
ーどのようなスキルや価値観を持つ方と一緒に働きたいとお考えでしょうか?
技術力はもちろん重要ですが、社会をより良くしたいという強い想いを持っている方が特にフィットすると思います。今回はゼロからのプロダクト開発になるため、そのチャレンジに対する意欲も重要です。
私自身もエンジニアマネージャーとして17年のキャリアがあり、新しいスキルや知識を常に求め続けています。私が考えつかないような新しいアイデアや視点を提供してくれる、刺激を与えてくれるエンジニアと出会いたいです。
情熱を持って取り組む方であれば、積極的に応募していただきたいです。CAPSに入社していただければ、私が楽天やAmazonで培ったスキルや経験を惜しみなく共有し、エンジニアとしての成長をサポートします。
エンジニアとしての業務範囲にとらわれず、積極的に仕事に取り組む意欲がある方を常に歓迎しています!!