SUZUKI Ryuta
二液体が一部だけ混ざり合う性質による流動界面のトポロジカル変化を発見
https://www.tuat.ac.jp/outline/disclosure/pressrelease/2020/20200928_01.html 2種類の液体が一部だけ混ざり合う「部分混和性」が、二流体の粘度差に由来する流動界面をトポロジカルに変化させることを初めて発見しました。これは部分混和性に由来して生じる相分離とその相分離の際に液体の流れが自発的に発生するためであり、完全に混ざる「完全混和性」やまったく(ほとんど)混ざらない「非混和性」ではみられない現象です。 本成果により、1950年代から始まった粘度差に由来する界面流動の研究において、その特性は非混和系と混和系に二つに大別されるという60年余りの共通認識が覆され、第3のカテゴリーとなる部分混和系の場合の存在およびその重要性が決定的なものとなりました。本成果は、界面流体力学と化学熱力学を融合させた新しい領域横断的な学問領域を創出するものです。