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採用担当者様へ
条件採用から共感採用へ。東北で6名の採用に成功したWantedly利用方法に迫る
株式会社VISIT東北
創業年度 2016年
採用職種 プロジェクトマネージャー
雇用形態 中途
従業員規模 31名-100名
業界 コンサルティング・リサーチ
地域 東北
導入前の課題

母集団形成・人材の定着・活躍

利用プラン・期間

ライトプラン半年

導入後の実績

プロジェクトマネージャー6名の採用

「当時の採用の方針として、東京にいる優秀な人材を採用するために給与をかなり上げていたんです。給与面で会社を魅力的に見せたいといった方針でした。」

 

そう語るのは、宮城県で地方創生事業を展開する株式会社VISIT東北。
東北という母集団が比較的少ない課題に加え、給与・条件面で戦う採用に限界を感じていました。

 

そんな同社はWantedlyを利用し、半年で宮城、福島、岩手、海外から複数のプロジェクトマネジメント人材6名の採用に成功しています。

決め手はまさに条件採用から共感採用への変更。採用を担う吉川様にお話を伺いました。

Challenge
「まさしく求めていた採用手法」 東北の会社が選んだ1つのソリューション
Challenge

 

ーー事業内容について教えてください。

 

弊社は2016年の1月に地方創生事業をメインに設立した会社です。代表の齊藤が元々宮城県の出身で、東日本大震災の経験をきっかけに地元に貢献したいという想いを持ち起業にいたりました。はじめはインバウンド事業を展開しており、その後、事業を行う上でさまざまな課題を発見し、インバウンド事業以外も展開していくようになりました。

 

たとえば、地域商社事業といった地元の特産品の商品開発を行っています。本社を構える宮城県丸森町は水がきれいな町のため美味しいお米を作れるんです。ブランド米として販売したり、お米を原料にしたクラフトビールを作ったりしています。

 

また、地域の特産品をパッケージやデザインの変更を通じてブランディングを行ったり、ECサイトやふるさと納税に力を入れたりと、地域の産品を多くの方に知ってもらえるような仕組みづくりを行っています。

 

 

ーーもともと採用活動はお金をかけずに行っていたとお聞きしました。

 

当時は会社のHPやハローワークに求人を掲載し、あとは社員の人脈やSNSを通じて声をかけていましたね。採用にはつながっていたものの、魅力的に会社を魅せられていないといった課題は常に感じていました。

 

掲載していた求人内容も給与や福利厚生、業務内容など最低限の情報を確認する程度。あとはHPの事業内容欄で情報を掴んで興味を持ってくれれば、、といった作り方でした。

 

また、当時の採用の方針として、東京にいる優秀な人材を採用するために給与をかなり上げていたんです。給与面で会社を魅力的に見せたいといった方針でした。求職者も給与を一番の魅力だと感じ入社してくれるものの、組織が揺らぐようなことや踏ん張らなくてはならない事態が起きた際に、モチベーションコントロールや業務マネジメントが難しくなってしまいます。とくに大きなミスはないものの、給与面を強みとして採用することに限界があると感じていましたね。

 

 

ーーその中で「共感」に重きを置いた採用方針を作成されたとお聞きしました。

 

はい。会社が成長期に入り社員が増えてきたため、今まで個人事業主の集合体で回っていた状態から本格的に組織として機能するタイミングになりました。元々経験やスキルを持っている方に加えて、会社の考えに共感しているか、同じ方向を向いているかといった「共感」部分を大事にしていこうという方針になりました。

 

もちろん、地域の課題ごとに自分たちで事業を生み出していく必要があるため、スキルや経験も必要です。ただそれ以上に東北のことを思い、何が課題なのか、何のためにやるのか、未来をどうしていきたいのか、といったことを考え続けられるかが重要だと考え、採用でも「資格、経験」より「志・共感」を重視して採用活動を行うようになりました。

 

 

ーーその中で有料の採用サービスを利用しようと思った理由は何だったのでしょうか?

 

2020年の春に8名ほど人材を採用したいといった結論になりました。当初、春まで残り3ヶ月というタイミングだったため、自社で採用ページを作るのではなく、有料の採用媒体を使う事に決め、採用方針に沿った形で掲載できる採用サービスを探していました。

 

 

ーーWantedlyに興味を持っていただいた理由を教えてください。

 

もともと代表の齊藤が知り合い経由で知り、「こういう採用が流行っているらしい」と社内で共有してくれたことが始まりでした。

とくに一番興味を持ったのが「共感採用」です。給与や条件を記載せず、会社の想いや事業内容、働いている社員を中心に募集を発信できるのは、他社サービスにはない魅力的な要素だと思い、実際に2020年の2月に導入しました。

 

弊社は地方のため、どうしても東京、大阪、名古屋などの求人と比較すると給与・条件面で見劣りしてしまいます。最初に条件面でふるいにかけられてしまうと、どんなに志が高く、事業に共感している人材がいたとしても話を聞いてもらえません。

 

一般の求人媒体では条件や必要経験を優先して見せるページ設計のため、弊社の新しい採用方針に沿った採用が難しいと感じていました。Wantedlyは条件が入り口の募集で記載されていないという特徴を聞き、「まさしく求めていた採用方法だな」と感じたのを覚えています。

 

 

ーー東北の利用企業は多くない中でWantedlyの導入に対して不安はありませんでしたか。

 

正直、どのぐらいリアクションがあるのか不安はありました、Wantedlyのページを見ると、都内のイケイケな会社の募集が出てくるため、弊社が果たしてフィットするのかは社内でも議論がありましたね(笑)

 

ですが、東北の会社で募集している会社が多くなかったため、逆に目立つチャンスだと感じました。

 

他社に比べ派手さはないものの、弊社の事業ミッションはWantedlyと親和性が高いため、興味を持ってくれる人は少なからずいるのではないかという期待を持っていましたね。

 

たとえば、東北に住んでいて今よりも面白い仕事に就きたいと考えている求職者や、宮城よりも大都市から転勤をしてきて、そのまま宮城に移住したいと考えている求職者、東京や大阪で働いているが、いずれ地元の宮城県で働きたいと考えている求職者は少なからずいると思っています。そういった層にアプローチできればと考えていました。

 

 

ーー競合がいないと感じたからこそ、あえて利用を決めたんですね。

 

はい。また、当時弊社は採用のノウハウがほとんどなかったため、Wantedlyに掲載している他の会社の募集が参考にできるという考えもありました。

 

通常の採用サービスに掲載されている募集に比べて、Wantedlyに掲載している企業は求職者に魅せるタイトルの書き方や写真の使い方が非常に秀逸だったんです。私がひとりのユーザーとして見ても引き込まれる募集ばかりでした。

 

弊社がどのような切り口でどのような文章を記載すれば効果がでるのかといった視点で見ると非常に勉強になりましたね。

 

 

ーー自社で作成したページがWeb上に残り続けることも利用の決め手になったとお聞きしました。

 

Wantedlyの場合、利用中はいつでも募集を出せますし、会社ページやストーリーはプランが終了しても常にWeb上に残り続けます。ブログ記事(ストーリー)や会社情報を載せ続けておけば、今すぐ転職を希望していないものの「東北でいい仕事がないかな」と考えている求職者に閲覧してもらい、お気に入りやフォローをしてもらえ、より多くの母集団にアプローチできるなと考えていました。

 

とくに弊社は宮城という地方にあるため、採用の母集団は常に少ない状態です。だからこそ、今すぐは考えていないが、いずれ転職を考えている「転職潜在層」にアプローチできるのは、母集団を増やす有効な施策だと感じていました。

 

 

Solution
求職者が「共感」するためには。 さまざまな角度からインタビュー記事を作成
Solution

 

ーー求職者に興味をもってもらうため、Wantedlyのブログ記事(ストーリー)はどのように活用されていましたか。

 

他社のページを参考にしながら、社員インタビューを中心にターゲットとなる求職者が興味を持つ内容を掲載していきました。

 

弊社にはもともと個性のあふれるメンバーが揃っていましたし、「社員がいてこそ、会社が輝く」という想いで組織開発を行っています。応募者の方にもその想いを伝えたいと思っていました。

 

具体的な例だと、宮城に縁もゆかりもないが入社した社員女性で子どもがいても活躍している社員20代で経営に携わっている社員など、さまざまな記事を投稿していきましたね。

 

 

ーーSNSでの拡散も積極的に行われていたとお聞きしました。

 

はい。募集とストーリーをあげるときは必ず社員全員に呼び掛け、SNSにシェアしてもらいました。地方のため、他の企業よりも母集団形成に苦労することはわかっていたんです。とにかく露出を増やすことを意識しましたね。また、同じ「地方創生」に関わる人とのつながりがある社員も多いため、共感してくれる人材との出会いが生まれるのではないかとも考えていました。

 

Wantedlyのページは会社説明から社員紹介、ブログまですべて網羅されています。他採用サービスに比べ情報量が多く、SNSに拡散すると興味を持ってもらえると肌で感じました。実際、SNSで拡散が進んだ募集が応募数も圧倒的に多かったです。

 

 

Result
福島、岩手、海外まで。あらゆる地域から6名のコアメンバーの採用に成功
Result

 

ーーWantedlyを利用して、実際の成果はいかがでしたか。

 

実際にプロジェクトマネジメント人材を6名採用できています。地元の宮城から2名、福島1人、岩手1人、大阪が1人、香港から帰国したばかりだという方が1人という結果でした。

 

面接に進んだのが13人ほど。会社説明会を20名ぐらいの方に行い、応募自体も春の段階で100名ほどありました。

 

Wantedly経由でお会いする求職者は弊社の事業への共感度が高く、会社説明を行った20名のうちミスマッチを感じたのは1、2名ほどでしたね。

 

 

ーーWantedlyにはどのようなユーザーが多いと感じていますか。

 

自分のキャリアや人生に対して真剣に向き合っているユーザーが多い印象です。 経験として、募集の最後尾に「弊社に来てどのような人生を描けるか一緒に考えましょう」という言葉を載せたんですよね。すると応募いただいた求職者の中には「人生これからどうしていこうか」といった人生相談まで及ぶ方もいて。

 

単に表面的な話をするだけではなく、その人の人生感、キャリア感といった深い話ができるのは非常にありがたいですし、社会意義性が強く、共感を大事にしている弊社だからこそ、フィットしているユーザーが多いと感じています。

 

私自身もただ単に面接をして採用するだけではなく、縁もゆかりもない地方で仕事をする、転勤で宮城に勤めている方が留まる意思決定をする、などといった人生の大きな転機の場に立ち会えるのは人事冥利に尽きると思っています。

 

 

ーーWantedlyの運用はひとりで大変ではありませんでしたか。

 

そう感じたことは正直ありませんでした。当時は人事は私のみで、Wantedlyの対応もひとりで行っていました。はじめの募集要項と会社ページを作るのに時間がかかったぐらいで、募集要項はコピーもできます。作りこんでしまえば使いまわしも出来るので、それほど苦労はしていません。

むしろ求職者とコミュケーションを取るうえで、Wantedlyのメッセージ機能は非常に工数削減につながりました。

自分の会社のメールアドレスで求職者とやり取りをすると、他の業務のメールに埋もれてしまいます。Wantedlyの場合、チャット感覚でやり取りができるため、応募がきた方にすぐ日程調整のメッセージを送ることができています。メッセージもひな型を登録できるため、求職者とのコミュケーションが非常に楽になりました。メールで連絡するよりも断然手間を省けています。

 

 

ーーさいごに、Wantedlyを検討している企業にひとことお願いします。

 

大阪から海外まで、Wantedlyを通してさまざまな方と出会えた経験が私の中では大きいです。宮城だけで試行錯誤していたものが一気に世界に広がった感覚です。母集団形成のために都内のイベントに参加する必要もなく、自分のデスクで日本全国、世界に弊社の募集が広がったことに感動しましたね。

 

結果として共感採用がフィットし、6名の良い人材との出会いに繋がることができました。 Wantedly経由で実入社をした社員は志があるメンバーが多いですし、社員も「VISIT東北に出会えてよかった」と話してくれています。

 

地方の会社でも会社の想い次第で人を引き付られることが分かり、会社としても自信になりましたね。給与条件など待遇を重視した採用に限界を感じていたら、ぜひ弊社の事例を参考にして、「共感採用」にトライしてほしいと思っています。

 

 

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