- 貴社についてご紹介ください。
弊社は商店街で創業して10年、大阪と名古屋を中心に、日本一かっこいい八百屋を目指し、店舗を運営しています。現在では4年で5倍近く売り上げがアップし、店舗拡大に向けてさらに成長中です。
元々、私が学生時代から若い人たちに夢や希望を持って働くような環境を提供したいという想いがありました。その中で食は必ずなくならない、かつ、八百屋という仕事は誰も若い人たちは目をつけないと感じ、八百屋自体をアップデートしていけば面白い会社になるのではないか、ということで始めたのがきっかけです。
誰もやろうとしないことにチャンスはあると信じていましたし、どうせ一度きりの人生なら本気で生きてみたいという思いがありました。
- 当時、八百屋スタッフを採用するためにどのような採用を行っていましたか?
八百屋の仕事を始めてからずっと、大学生や20代の若い人にもっとこの業界に興味を持って欲しいと思っていました。こんなに面白い仕事が世の中にあるんだよということをもっと知ってもらいたかったんです。そのため、面白いことがしたい、世の中にもっとインパクトを与えたいといったや野望を持った若い人を採用したいと思っていました。
当時はアルバイトから社員まで募集していたこともあり、アルバイト求人媒体から大手転職媒体まで、ありとあらゆる採用媒体を利用していました。費用も年に1000万~1500万とかなりかけて採用をしていましたね。
- 年に1000万も採用費用をかけていたんですか!
ええ。会社の成長スピードも早かったため、毎年20人くらいは採用しないと回らないような状況でしたので。
ただ、20名という数を採用できても、求めていた若手人材は思うようには集まっていませんでした。「八百屋」という職業はもちろん、食品の小売業を選ぶ若い人自体が少ないんです。泥臭いというイメージも強いんでしょうね。応募が来たとしても同業種からの応募が多く、年齢も高齢の方ばかりでした。
- 当時は給与もかなり高く設定していたとお聞きしました。それでも採用は上手くいかなかったんですか?
はい。費用をかけてもエントリー数が少なかった頃があって、何か差別化できるものはないかと考え、同業種の中では割といい給料を提示していました。効果がでると思ったのですが、採用にはいたらず、むしろ逆効果でした。応募は増えたのですが、会社にぶら下がろうとする人が増え、人材の質が落ちていったんです。
具体的には、大手のスーパーや、異業界の営業マンからの応募が多く、今の自分の会社に不満があるだけで、決して弊社に興味関心があって応募をしてくるわけではありませんでした。当時はただのスーパーの1つとして見られている感覚が強かったですね。
今振り返ってみると、私も現場で仕事をしつつ、兼任で採用をしている状況だったので、採用に時間をかけることもできず、求人媒体の営業担当に丸投げ、お金だけ払うからやっておいてという状態になっていました。 お金はかけるが採用できない、採用のことを考える時間もない、欲しい人材が全く採用できないという苦しみのサイクルが10年間ほど続きました。
- 1年ほど前に採用ブランディングに力を入れ始めたとお聞きしました。
はい。ちょうど1年前ぐらい前に外部のコンサルに提案をうけ、採用におけるブランディングを見直すことになりました。
ただの「スーパー」と捉えられ、若手人材の応募がこないことがすごく嫌だったので。埋れてる僕らを誰か引き上げてくれみたいな感覚がありました。
そこでコンサルの会社に協力してもらい、若手に刺さるようなブランディングを目指し、あえて弊社が今まで隠していたことを隠さないような発信をするようになりました。
- その中でWantedlyを知ったとお聞きしました。
はい。採用ブランディングを考えるようになり、社長である私が広告塔になって会社を発信しようと決めてTwitterを始めたんです。発信を続ける中で、Wantedlyのパートナー企業の方がTwitterで私のことを知ってくれたみたいで、共通の知人経由で声をかけてもらったことがきっかけです。それまでWantedlyのことはまったく知りませんでした。
- そこからWantedlyの運用代行も導入することになったわけですが、決め手は何だったんですか?
決め手は担当者のWantedlyとの親和性と工数負担の軽減です。Wantedlyは発信する自由度が高く、弊社のブランディングを存分に打ち出せますが、私が主観で募集や記事を作成し、発信すると求職者のマーケットに刺さっているかわからないですし、難しいと感じました。
お声がけいただいたパートナー企業の方が、今回採用ターゲットにしたい年齢層に近い担当者だったため、若手に刺さる言葉や打ち出し方は得意だろうと考え、運用代行を依頼しました。
また、打ち出しの仕方や実際の記事作成などをすべて任せることができたのも、工数的な意味で大きな決め手ですね。実際にWantedlyで成果を出すためには、募集の作成など、ある程度時間をかける必要があります。募集やストーリーをすべて作成してもらえることは、当時一人で採用をしていた私にとって非常にありがたかったです。
- 外部に運用をお願いするにあたり効果がでなかったら、、という心配はありませんでしたか?
いえ、あまり心配はしていませんでした。そのWantedlyパートナー企業は福祉系企業のWantedly運用経験、いわゆる不人気業界での運用経験があったので、そこの経験から色々提案をもらうことができ、安心感がありあました。
また、代行を検討するにあたってにあたり金額を心配する企業も多いみたいですが、弊社としては年に1000万円を採用に使っていたので、むしろ安いという印象が強かったですね。Wantedlyのベースプラン自体の金額も高くないため、非常に導入しやすかったです。