私たちは『弱み』にフォーカスし過ぎている。
こんな経験はないだろうか?
子供の頃、
得意科目のテストで毎回良い点をとっていた。
練習して逆上がりができるようになった。
どちらかというと、後者の苦手を克服した時の方がより大人に褒められるというパターン。得意な国語より苦手な算数の点がある程度良くなったりしたほうが褒められる。
確かに苦手を克服するには、たくさんの時間と努力を必要とするわけで、できなかった事ができるようになる事は素晴らしい。
なぜ、このような教育形態なのかというと、明治時代に遡り、師範学校からその後、戦後の統治を、、、と話しが長くなるので割愛。
とにかく基準を作り平均化させる。という形態をとってきた。そこから「弱み」を克服する事を奨励し、そこにフォーカスし過ぎているんじゃないかなと。
昔、小学校の給食の時、いつも泣きながら苦手なニンジンを食べている同級生がいた。 残す事を許さなかった時代(今はある程度見直されているらしいけど)
別にニンジンが食べられなくても、栄養素は他で取れるし、何よりお昼休みを潰してまでニンジンを食べさせられて、学校が嫌いになってまでやる価値があるのか子供ながらに疑問だった。
※ちなみに、その同級生はニンジンを克服するのに4年はかかってたと思う。
正直言って、逆上がりが一回できるようになったから、だからなんなのか? むしろ、好きで勉強してテストで結果を出す方が評価されるべきじゃないか?
今、振り返ればそう思う。
こうして、私たちは子供の頃から「弱み」にフォーカスする事を刷り込まれている。 大人になって社会に出ても、年に一回あるかないかわからない社内プレゼンで、人前に出て発表するのが苦手であがり症を克服しないといけない。と元気なさげに話していた同僚がいた。
そして「もしこれができるようになったら、もっと幅が広がる!」と自分を奮い立たせるようにして練習をしていた。
このように大半は、自分の強みについてあまり深く考えない。だから自分の強みを知らない人が多い。
で?自分の本当の強みはなに?
ここで、もはや毎回お馴染みびフレーズになっているが、この記事を書いている当人も弱みにフォーカスするタイプでしたというパターン笑
自分を見つめなおすキッカケになったのが、ストレングスファインダーという書籍。 付録で付いてくる簡単なアンケートに答えると自分の強みがわかるというやつ。
自身を客観的に知るキッカケにはなったけど、まだどこかでシックリ来ていなかったところもあった。
だから、ここで自問自答してみた。
振り返ってみて、自分がとてもはやくできたことは何だったか。 周りの人たちよりもとてもはやくできたこと、とてもはやく理解できたことは何か?
何人かの人が、同じタイプの質問やアドバイスを求めに来たことはなかったか?
それはどんな分野なのか?
たくさんの人々が、自分に助けを求めてくるものは何か?
自分がやっていて最も生産性が上がることは何か?
どんな活動が、簡単にそして自然にできるか?
人生の中で、人々が自分を褒めてくれたのは何についてか?
子供の頃に好きだった活動は何か? 友達よりもうまくできたことは何か?
そして、親しい友人や、家族や一緒に働くメンバーに自分の強みについて、フィードバックを仰いでみると。
「あ~確かにそうかも」
というものから
「え?それは全然自覚ないしピンとこない」
というものまで。
実は、本当の強みは他人から言われて自分では認識していないものものだったりする事が多いらしい。
で、弱みは放置でいいの?
どんな分野の成功者であっても(例えそれがCEOだろうが、アスリートだろうが、歌手だろうが、教師だろうが)、彼らが全てのことを上手くこなせるなどということはあり得ない。
誰しもが必ず大きな弱みを持っている。 それでも圧倒的な成果を出すうえで、自分の強みに一番時間とエネルギーをかけたからこそ 結果に繋がっている。
とはいえ、ビジネスシーンでチーム単位で動いているなら、弱みを放置するわけにはいかない。 もし、その弱みが周囲に迷惑をかけるレベルなら少なくとも最低限の基準を満たす必要がある。
例えば、私は朝起きれないのが弱み。だから遅刻して迷惑をかけるけどごめんね。 だったとしたら、さすがに寝る環境を改善したり、起きるための工夫はして改善してくれと思う笑
でも、何度やってもこの仕事は苦手、、、 考えるだけで憂鬱になる、、、 そんな仕事もきっとあるんじゃないかな。
じゃあ、そんな時どうすればいいか?答えは
その仕事が強みであり好きな人に任せる。
想像してみて欲しい。自分が強みを発揮している場面ってこんな感じじゃないだろうか。
ストレスを感じない
やっていて楽しい
イキイキしている
自然と継続して上達している
弱みを克服するには膨大なエネルギーと時間が必要。 でも好きで得意な事はストレスなくエネルギーはむしろ膨らみ、パフォーマンスも高くなる。
だからこそ、まずは自己分析して、自分の強みと弱みを開示する事が大事で自分の弱みが強みとなるメンバーがいて、各々の強みを最大化できるチームが本当に強いチームじゃないかな。
あなたの周りに自身の弱みを補ってくれるメンバーはいますか?
より良いチームを作るためにも、もしメンバーが『弱み』で困っていたら、、、
それがあなた自身の強みだったなら、その強みを発揮し力になるための『強み』の刃 研いでいますか?
ー寺田