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音声コンテンツ市場の「今」と「これから」M&Aで事業をさらに強くする。

エイシスの成長戦略を牽引する『経営戦略部ゼネラルマネージャー』の生原 優介(はいばら ゆうすけ)。

今回は、M&Aの実績豊かな敏腕マネージャーに、音声コンテンツ市場の『今』と『これから』について話を聞きました!

【前年比130%超の成長! エイシスの中長期戦略とは】

生原:
株式会社エイシスでは、長年同人サークル様が作成した同人誌を中心としたダウンロード販売サイト『DLsite』を運営しています。

コア層のお客様を中心にご愛顧いただいており、20年以上の運営実績がございます。

電子書籍市場の成長オタク業界自体の急激な成長を背景に、ここ数年エイシスの売上は対前年比130%程度(図1)の成長を遂げています。

図1

今後も一定の成長は見込める状況ですが、弊社の取り扱い商材はコア層に偏った商材であり、売上のかなりの部分を『DLsite』が占めています。

そのため、更なる成長を遂げるため中長期の戦略として、ライト層のお客様もご利用いただけるサービスの展開が急務であると考えています。既存のお客様であるコア層を核として、段階的にライト層のお客様にも好まれるサービスを展開し、最終的に幅広いお客様に弊社サービスをご利用いただくという戦略を基本としています。

これらの戦略に資する手段として、M&Aを積極的に活用しています。

ーエイシスにおけるM&Aとはどのような役割ですか?

エイシスにおけるM&Aの役割は、現在の主力事業であるDLsiteに次ぐ第二の柱を構築する事です。
M&Aを実施するパターンは主に2パターンとなります。

1パターン目は、エイシスのグループにジョインして頂くことによりその事業を更に成長させることができるような事業です。
弊社はDLsiteを中心に約500万人の非常にコアな領域の会員にご利用いただいています。また、DLsiteの運営により培った大容量のトラフィックを捌く技術力や二次元領域に特化したノウハウを有しています。
その強みを活かし、より事業の成長速度を加速できるような領域の事業をM&Aの対象としています。

2パターン目は、弊社の既存事業の成長を手助けすることができる事業です。
ここ数年は毎年130%程度の速度で急成長をしています。そのため、様々なリソースが不足している状況です。
既存サービスに対する人材確保はもちろんのこと、今まで本腰を入れて取り組めなかったオリジナルコンテンツを制作できる環境を整え、拡充していくことで、今後DLsiteをより強いプラットフォームにしていきたいと考えています。

このような成長を手助けできる領域が、もう一つのM&A対象領域となります。

上記を目的としてM&Aを実施するため、弊社の投資スタンスは100%の株式取得または事業譲渡が基本となっています。

また、マイノリティ出資や事業シナジーの薄い領域への純投資などは積極的には行っておりません。

M&Aは、弊社の成長スピードを加速させるための重要な役割を担っています。

-今まで、どのような会社やサービスに対してM&Aを実施したのですか?

直近、M&Aを中心に他社様から引き継いだ主なサービスは、以下の3サービスとなります。

(1)ASMRアプリ ZOWA

(2)声優事務所運営 zowieQ(旧:有限会社イエローテイル 2020年6月に社名変更)

(3)音響スタジオ DLsiteスタジオ

(1)ASMRアプリ ZOWAは、『ASMR』という近年流行している音声ジャンルに特化した視聴アプリです。

エイシスが近年注目する音声コンテンツ市場を更に開拓するため、グループ入りをして頂きました。

(2)声優事務所運営 zowieQは、声優事務所の運営を主な業務としています。

従来はオーソドックスな声優事務所としての活動がメインでしたが、今後は声優事務所をベースに音を中心とした新たな事業領域への展開を考えています。

2021年の年明けからは、インフルエンサーを対象としたオーディションなどの実施も予定しており、注目される音声コンテンツ市場にて様々な事業展開を実施予定です。

後述するスタジオと併せ、音声領域の制作について垂直統合を可能とすることで機動力を高めるとともに、エンタメ領域にて新たな挑戦をしていきたいと考えています。

(3)音響スタジオ DLsiteスタジオは、バイノーラル録音という、特殊な録音が可能な設備を持つ収録スタジオです。エイシスでは、次の三つの目的を見込んで立ち上げました。

1. サークル様の音声作品制作にご活用いただきたい

2. 自社でオリジナルコンテンツの制作を行う際、レコーディングできる機材やエンジニアの方々が社内にいると何かと便利、ということ

3. 多くの音声作品の制作に関わることで、音声の業界の知見を貯めていきたい

DLsiteスタジオは始動してから1年強経過致しますが、おかげさまで多くのサークル様にご利用いただいております。

ーエイシスでは、2019年7月の『DLsiteスタジオ』立ち上げを皮切りに、音声に関する事業のM&Aやサービスの引き継ぎを積極的に行っています。

なぜエイシスは、音声コンテンツ市場に注目しているのでしょうか?

スマートフォンの普及とともに、「Air Pods」に代表されるワイヤレスイヤホン等が一般化し、どこでも音声コンテンツに触れることのできる環境が整いつつあります。

そんな中、ここ数年で「ポッドキャスト」を代表とする音声コンテンツも急速に市場が拡大しています。

日本よりデバイスの普及が進んでいる中国では、オンライン上で音声コンテンツを利用するユーザー数が2015年時点では約2億人存在しましたが、2020年末には約5.5億人(中国Analysys社調べ)と見込まれ爆発的な成長を遂げております。

弊社の展開するDLsiteでもASMRやボイスドラマと呼ばれる音声コンテンツ領域が急激に成長しており、対策年比160%UPの売上規模に達しています。

今後、本格的な成長を見込める領域であるため、積極的に取り組んでいきたい領域です。

なお、エイシスでは、ZOWAにて既に数千を超える数のASMRコンテンツを取り揃えております。

囁き声や、炭酸水の音、焚き火の音など文字にすると魅力が伝わりづらいものですが、是非一度ヘッドホンやイヤホン等を着用した上でお聞きになって頂ければと思います。

(まるでその場にいるような立体的な音が楽しめる、バイノーラル録音にて制作したZOWA紹介動画 https://zowa.app/play/3753 )

現在も、音声に特化した新サービスを企画中です。今後も音声コンテンツ領域を軸に幅広く皆様にお楽しみいただけるようなエンタメサービスを展開していく予定です。

-イエローテイルやZowaをM&Aしたことで変わったことはありますか?

M&Aを実施したことによる変化は2点ございます。

1点目は、コンテンツ制作における変化です。
音響スタジオと声優事務所にグループ入りして頂いたことにより、音声コンテンツの制作速度が非常に速くなりました。
またM&Aを通じて人材も補強され、コンテンツ制作を行うメーカーとして知見を高めることができたと考えています。

2点目は、新しい市場と向き合うことができたという点です。
2019年12月にZOWAを事業譲受し、運営を引き継いでから、エイシスの既存サービスとは異なる属性のお客様に利用いただいています。
従来の主なお客様層はコアなオタク層でしたが、ZOWAについてはライトなオタク層から若年層まで幅広い層にご利用いただいております。

今後更なる成長を遂げるために、確実にサービス提供をしていかないといけない層に対して、新しい切り口でサービス提供を始められた点は非常に良かったと思っています。

-この記事を読まれている方へのメッセージをお願いいたします。

エイシスは、既存事業が順調に成長を遂げる中で、更なる成長を目指すためM&Aを積極的に実施しています。

より多くのお客様に喜んで頂けるサービスを展開できるように、新規事業も含めた企画を複数進めていますので、どうぞご期待下さい。

また、音声コンテンツの新規事業に関わりたい、という方、ぜひエイシスの採用にご応募下さい。積極的に事業展開を行う拡大フェーズなので、ビジネスを自ら作りたいというマインドの方にとっては非常にチャレンジングかつ面白い環境だと思っています。

もちろん、二次元コンテンツを取り扱う会社なのでそういったコンテンツが好きな方も大歓迎です。

二次元コンテンツを軸に、大きな挑戦をしたい方をお待ちしております!!


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「ユーザーとクリエイターが楽しみながら、幸せに生きていける社会にする」 私たちは、クリエイターの皆様とユーザーの皆様の架け橋となり、 日本が誇る文化を国内外に発信し、夢と感動をお届けすることで、 viviONに関わる全ての人々を幸せにし、世の中に貢献します。 2022年度のグループ総売上高は454億円を突破しました。 ご利用ユーザー数1,208万人、お取り扱い作品数165万作品、お取引クリエイター・法人数は10.6万と皆様に支えられ、事業を拡大してきました。 さらなる成長のために、電子コミックサービス「comipo」、クリエイター向けサービス「GENSEKI」、紙書籍出版レーベル「viviON THOTH」、VTuberプロダクション「あおぎり高校」など、新規サービスやコンテンツの企画・開発に積極的に取り組んでいます。
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