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【若手インタビュー】学生時代に培った映像制作の経験を活かして。新卒2年目が感じたPRイベントの仕事の魅力

操作一つでイベントの成功を左右する「テクニカル」の仕事に憧れて――。

学生時代に熱中した映像制作の経験を活かして、アウル株式会社(以下、アウル)で活躍する村上さん。入社2年目にして、誰もが知る有名企業のイベントを手がけるなど、大きな裁量を持って業務に取り組んでいます。

その原動力となっているのは、学生時代から変わらない「チームで一つのものをつくり上げること」への情熱。今回はPRイベントの仕事のリアルと、やりがいについて伺いました。


村上綾音 / イベント・ストリーミング事業部

大学のメディア学部で映像制作を学び、在学中からイベントテクニカルの現場を経験。2023年にアウルに入社し、PRイベントプランナー・営業として活躍中。IT企業や美容系ブランドなど、規模の異なるさまざまなイベントの企画・運営に携わる。

「イベントの裏側を支えたい」原点は音響スタッフのドキュメンタリー番組

── まずは、学生時代について教えてください。

大学ではメディア学部で映像制作を専攻していました。映画、ライブやコンサートの撮影・編集など、幅広く学びましたが、特に力を入れていたのが大学内にある公式のインターネット放送局での活動です。オープンキャンパスの生配信や学祭のライブイベントの撮影・編集、大学内のラジオ配信など、さまざまな業務に携わっていました。

── 映像制作を志したきっかけは何だったのでしょうか?

中学生のころに音楽ライブの音響スタッフへの密着ドキュメンタリー番組を観て、興味を抱いたことがきっかけです。

ライブやイベントはすべてが「生もの」。出演者もスタッフも、自身の仕事の一瞬一瞬に神経を集中させています。番組で音響スタッフの仕事ぶりを見て、操作一つでイベントが大きく変わる、「なんて責任感のあるかっこいい仕事だ!」と衝撃を受けました。私も「イベントを支える仕事がしたい」と思うようになったんです。

── 力を入れていたという「インターネット放送局」での活動について教えてください。

特に印象に残っているのが、某大物歌手のライブを学生が撮影し配信するプロジェクトです。大学で毎年恒例で実施されているプロジェクトで、私は4年間で3回参加しました。

実はこのプロジェクト、放送局のなかでも選抜メンバーしか参加できないんです。選抜メンバーに入るために、週に2回、毎回6時間みっちり練習を重ねました。

── 練習、ですか。

撮影するカメラの振り方や、映像を切り替えるスイッチングの練習です。楽曲の歌詞解釈から始めて、歌詞の意味や思いを意識したカメラワークや構成を考えます。大学の会議室をステージに見立てて機材を配置し、実際にカメラを回しながら、撮影したものをその場で見返して修正点を見つけていきました。

たとえば、悲しげな曲の場合は、画面の端に人を配置して目線を詰め、明るい曲のときは、開けたアングルで撮影するなど、歌詞の雰囲気を最大限に表現できるよう、試行錯誤を重ねました。ライブ成功に向けてチーム一丸となって走り抜けたのは、いま思えば青春でしたね。

── 4年間で3回もライブ配信に携わったとのことですが、どのような点にやりがいを感じていましたか?

チームで一つのものをつくり上げる楽しさと、配信を通して多くファンの方にライブを届けられる喜びがありました。SNSなどを通して、配信を見ていただいた方からの反応をダイレクトに感じられることも魅力でしたね。

アウル入社のきっかけ

── 就職活動でも、やはり映像業界を志望していたのでしょうか?

映像制作に携わりたいとは考えていました。映像制作会社を中心に、テレビ番組の制作会社や編集会社、ライブ制作会社など、さまざまな企業を受けました。

── 最終的にアウルを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

実は大学時代に先輩の紹介で、イベントテクニカルスタッフとしてアウルでアルバイトをしていた経験があったんです。そうしたご縁もあり、就職活動でも視野に入れていて。

最終的には、アウルと映像制作会社、両方から内定をいただきました。どちらに進むか迷いましたが、趣味であるライブや舞台を鑑賞する時間も大切にしたかったため、ワークライフバランスが取れそうなアウルを選びました。

── もともとアルバイトとして働いていたとのことですが、選考を通してあらためて気づいたアウルの魅力はありますか?

役職や年齢に関係なく、フランクにコミュニケーションを取れる社風です。社長に対しても「さん」付けで呼ぶなど、風通りの良い環境だと感じました。「仲が良い」とはまた違った感覚ですが、お互いに敬意を持って仕事ができるあたたかな雰囲気があります。入社2年目のいまでも、毎日実感していることです。また、新卒で入社して、1年後には案件のフロントに立つ経験ができるなど、年齢に関係なく若手も挑戦できる環境はアウルならではの魅力ではないでしょうか。

イベントの仕事は「コミュニケーション」が重要

── 現在の業務内容を教えてください。

イベントストリーミング事業部で、オンライン・オフライン問わず、イベントの企画・運営、進行、撮影、編集など幅広く担当しています。お客さまは、IT企業や美容系ブランドなど、規模も業種もさまざま。大規模なイベントになると、予算は1000万円規模になり、20人ほどのチームを組んで進行することもあります。

── 企画からイベント実施まで、どのような流れで進むのでしょうか?

まず、お客さまからイベントの目的やイメージ、予算などをヒアリングし、企画書を作成します。企画が決定したら、会場の手配や必要な機材の準備、当日の運営スタッフの手配などイベント全体を設計していきます。イベント当日は現場の指揮を執り、イベントが円滑に進むよう、全体をコントロールするのがメインの仕事です。イベント後には、撮影した映像の編集、報告書の作成などを行います。

── 仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください。

イベントは、多くの人の力を合わせてつくり上げるもの。大変なことも多くありますが、イベントが成功し、お客さまから感謝の言葉をいただいたときに一番やりがいを感じます。次回のイベント企画を継続してご依頼いただくこともあり、大きなモチベーションにつながっています。

また、オフラインイベントで、当日会場に足を運んでくださった方々の笑顔や熱気を目の当たりにすると、本当にうれしいですね。

── 反対に、どのようなときに大変だと感じていますか?

イベント制作には、とにかく関係者が多いため、各所とのスケジュール調整や、認識のすり合わせには苦労しています。先輩を頼ったり、余裕を持ったスケジュール管理をしたりと、細やかなコミュニケーションを怠らないことで乗り越えようとしています。

イベントは「お客さまが本当に実現したいこと」を常に考えて、行動することが大切です。ときには、お客さま自身も気づいていない課題やニーズを、こちらから提案する必要もあります。プロとしてより良いイベントにするために、ただ聞くだけでなく、積極的に意見交換することを心がけています。

表参道をジャック!?『マスコード』のポップアップイベントで感じた手応え

── これまで担当したプロジェクトのなかで、特に印象に残っているものがあれば教えてください。

2024年2月に表参道で行われた、マスクブランド『マスコード』のポップアップイベントです。

アウル株式会社│PR会社│イベントストリーミング│デジタルマーケティング|WORKS | ファッションマスク「MASCODE」ポップアップイベント開催・SNS話題化
ファッション性×機能性のマスクブランド「MASCODE」の認知拡大と利用促進を狙い、花粉症シーズンに合わせてポップアップストアを開催。企画から運営まで全てアウルにて担当。単純なポップアップストアオープ...
https://www.aur.co.jp/works/page-5

マスクが手放せない生活から、徐々に日常を取り戻しつつあるなかで「マスクの新しい価値を創造したい」とご依頼をいただき、花粉の影響でマスク需要が高まるシーズンに合わせて、PRイベントを企画しました。

イベントの目玉は、使われずに自宅に眠っているマスクを『マスコード』のマスクと交換できる企画です。何千枚ものマスクが集まり、多くのマスクを必要としている方に届くよう寄付されました。

また、建物全体を『マスコード』のブランドカラーでラッピングし、道行く人の目を引く、インパクトのある空間演出にもこだわりました。

実際のポップアップイベントの写真

── 村上さんは、このイベントでどのような役割を担っていたのでしょうか?

装飾のデザイン調整や当日の運営全般です。デザイン調整では、お客さまと社内のデザインチームとの間に入り、お客さまが描くイメージをかたちにするために、細かな修正指示や確認作業を行いました。運営に関しては、イベント運営会社の方々に協力いただきながら、スムーズにイベントが進行するよう全体を取りまとめました。

── イベントは大好評だったと伺いましたが、達成感も大きかったのではないでしょうか?

『マスコード』の付け心地の良さや、デザイン性の高さを多くの人に実感していただき、ユーザーのリアルな反応を見られてうれしかったです。イベント制作のおもしろさや難しさをあらためて感じ、強く印象に残っていますね。

目指すは、イベントストリーミング事業部をリードする存在

── 今後、アウルでどのようなことに挑戦していきたいですか?

直近の目標は、先輩方の力を借りずに1人でプロジェクトを回し、成功に導けるようになること。学生時代もイベントに携わってきましたが、いまのほうが「私にしかできない仕事だ」と、大きな責任を感じながら働いています。その分、イベントがうまくいったときの喜びややりがいもひとしおです!

将来的にはチームをまとめ、より規模の大きなイベントを企画・運営できるようになりたいと考えています。私自身、チームで働くことに大きなやりがいを感じています。だからこそ、今後はメンバー一人ひとりの個性や強みを最大限に引き出し、イベントストリーミング事業部を引っ張っていく存在になりたいです。

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