採用とか人事のプロがいる中恐縮ですが自分なりに考えたことを整理するために、アウトプットして行こうかと思います。
# イシューの確認
いきなり補足です。紛らわしい点を最初に補足しておくと、以下の2点は全く別々のことです。
・そもそも採用基準自体が存在しない、あるいは曖昧で、明確でない。
・一応採用基準は明確に決めているが、それに照らした評価方法が曖昧で結果的に意思決定が曖昧になってしまう。
両者は密接に関連していて、片方でもブレると結果的に長期的な会社の利益を削ぐと思ってます。
# ブレない採用基準を定義する
企業は面接した結果「イケてる」人を採用するわけですが、「じゃ何をもってイケてるとするの?」というのが採用基準です。
ではどうやってその基準を決めるか。それは、まず自社は市場環境や競合環境の中で今どういう状況に置かれていて(現状の立ち位置)、今後どこに向かって行こうとしていて(今後の行き先)、そこに向かうためにはどういう人材が必要なのか(そのための手段)、というステップで考えていく必要があるのかなと思います。
そしてこの採用基準というのは一度決めたら未来永劫変わらないという普遍的なものではなく、企業のフェーズによってちょっとずつ変わって行くものです。
事業立ち上げフェーズの会社が欲しいと思う人材と、事業が軌道に乗った運用フェーズの会社が欲しいと思う人材とでは要件が異なってくるかと思います。
つまり、現状の立ち位置や今後の行き先というのは企業が成長していくにつれて若干変わっていくため、その手段としての人材採用基準も変わっていくということです。
そのときどきにおいてちゃんとその時点における「イケてる」を定義しておかないと面倒くさいことになります。
# ブレない勇気ある意思決定は長期的に利益を最大化する
さて、採用基準という要件定義が明確になって安心できるかというと、実はそうでもなくて、「うちの採用基準に照らして若干イケてない点はあるけど、取り急ぎ現状人が足りてないし、その点は目をつむりましょう」みたいなことが結構起きる。
それってとてもキケンなことで、言ってみれば「赤信号では止まる」ってルールがあるのに、「急いでるから赤信号でも渡る」みたいなことで、ちゃんと左右は確認したとしても左折車の内輪差に巻き込まれて大変な事故になりかねないんですよね。
決めた採用基準に基づき、それに合わない人は勇気を持って採用しないという決断をする、これは会社の長期的な利益最大化への最短ルートかと思います。
「人が足りてなくてヒーヒー言ってる部門からは一向に人が入って来ないという苦情がくるのでは?」と思いがちですが、その人達がブレない意思決定をした結果採用した人たちであればそんな苦情は来ないでしょう、きっと。。
※写真は先日会社メンバーでボクササイズ体験に行った時のもので、本投稿内容と一切微塵たりとも関連性はございません。一応写真自体は手ブレしていないようです。