こんにちは!株式会社エージェントの採用チームです。
前回の代表インタビュー『創業14年、大学生だった代表四宮がエージェントを設立した理由』から早6年。現在もエージェントは失速することなく成長を続けています。
今回は、代表インタビュー第2弾として『エージェントの今後について』をはじめ、エージェントの求める人物像、就職活動・転職活動のアドバイスを聞いてみたいと思います!
代表プロフィール
株式会社エージェント 代表取締役 四宮浩二(45歳)
カンボジアに小学校を寄贈する社会貢献活動を通じ、社会問題の解決には「非営利では限界がある」と痛感し起業を決意。社会の「困った」の解決を通して、『次代を創る』という想いを胸に2004年4月に渋谷で㈲エージェントを大学在学中に立ち上げる。
趣味はサウナと全国の秘湯・神社・城巡り。おすすめの秘湯は、秋田県の「川原毛大湯滝」という温泉。滝が温泉という驚きに感動して打たれていると「上から流木が落ちてきたら死ぬなぁ」と我に返りドキドキするのがポイントだそうです…。
エージェントが目指す世界観
「社会課題を解決する事業を生み出すプラットフォーム」となることが僕らエージェントが目指す世界観です。
日本は少子高齢化に伴う労働人口減少で様々な課題が生まれています。無数に存在する痛みや悩みを解決するためには、その数だけ解決策が必要ですが、今の日本ではそうした課題に向き合う挑戦者の数が圧倒的に足りていません。
「失われた30年」で、日本はGDPなどの経済指標では遅れを取りました。日本企業が多数を占めていた世界時価総額ランキングは塗り替えられ、現在はアメリカや中国の新興企業が占めています。裏を返せば、日本は変化に対応して新たな事業を生み出すことができなかったということになります。
日本は連携と調和を重んじることで成長した単一民族の国家です。ひとたび方向性を決めればすごい力を発揮しますが、“出る杭は打たれる”ということわざにも見て取れるように、周りに先んじて事業を生み出すのはあまり得意ではないのかもしれません。
いずれにせよ、今の課題先進国と呼ばれる日本においては、たくさんの解決策を生み出すことが必要です。こうした試みは、日本の新たな産業創出のきっかけにもなりますし、将来同じ課題に向き合うことになる国へ展開も可能です。だからこそ、国内から多くの挑戦者を集め、やり方を教え、解決策となる事業を生み出していくことが必要だと考えています。
そこで、僕たちは日本の社会課題をデジタルデバイド、教育格差、地方創生、人材不足、環境・エネルギー、人材不足、産業創出、社会保障の7つのテーマに分けて、解決策を生み出すことを考えました。
一つ一つがとても大きなテーマですが、課題を因数分解して、小さな課題まで落とし込むことができれば、わりと簡単に解決策は生み出すことができます。テーマごとに小さな解決策となる事業をたくさん創っていくことで、やがては大きな社会課題の解決に繋げていきたいと考えています。
優秀な人たちが安定を望んで挑戦しない社会ではなく、アントレプレナー(起業家)やイントレプレナー(社内起業家)になるのが当たり前になる社会にしていきたい。そして、世界をリードするような人材がたくさん生まれる国になれたらいいですよね。
事業創出で大事にしているのは「持続可能性」
事業を創るにあたっては「持続可能性」を重要視しています。要するに社会の「困った」を解決しつつも、しっかりお金も稼げて、活動の幅を広げていけるということです。
僕が学生時代にカンボジアで小学校を作っていた時のように、お金をもらわずにボランティアで成り立つ活動は存続させるのが難しい。お客様からしても、どれだけ社会的に大義があっても、自分の利益に繋がらないものにお金は払いたくない。
だから事業を創るときには、自分たち、協業するパートナー、お金を払ってくれるお客様、地域社会、次世代といった5つのステークホルダーの視点で、みんなが笑顔になれる『オールスマイル』な事業を目指しています。
ちなみに事業は「専門人材×先端技術×ビジネスデザイン」の3つの要素を掛け合わせて生み出すことを大切にしています。
まず課題解決するための専門的な知識やスキルをもった人材が必要です。次に、今まで解決できなかった課題ですから、何か新しい先端技術を掛け合わせることを考えていきます。ビデオ会議やチャット技術の普及を皮切りにオンライン面談、在宅ワークが広まったように、先端技術はビジネスの在り方を変容させる要素です。
最後は、専門人材と先端技術を繋ぎ合わせ、ちゃんと持続可能な形で社会の「困った」解決を実現できるように価値とお金の流れをデザインしていきます。このようにして今までにない次世代ソリューションを社会に生み出すことを日々考えています。
「お金」を稼ぐではなく、「笑顔」を稼ぐに挑戦したい
資本主義社会では、お金という尺度でビジネスが評価されます。現に僕らも自社のビジネスの良し悪しをお金というもので定量的に判断している状態です。でも、それだけじゃない気がするんですよね。
例えば、「100億円を世の中のために使おう」となった場合、世の中に与えた笑顔の総量(ソーシャルインパクト)を測る必要があります。でも、それを測るための尺度がないのです。国が●兆円の予算を使いました。じゃあ、国民はどれだけ幸せになったんだっけ?というのがわからないのと同じ話かもしれません。
今はまだ40代ですが、50代は「笑顔」を稼ぐことに挑戦してみたい。だからこそ、それを実現するために笑顔の定量化は必須のテーマですね。CO2の排出権がクレジット化できたなら、笑顔のクレジット化もできそうですよね。
またこの活動にはエコシステムの構築も必要だと考えています。 ちなみにロールモデルとして参考にしているのがノーベル賞でお馴染みの「ノーベル財団」です。
ノーベル賞はノーベル財団の資産運用から生まれた利回りを、人類に貢献した人に半永久的に配当し続け、社会を前進させる活動を後押しする画期的な仕組みになっています。
僕らも社会の「困った」を解決する人と事業をたくさん生み出して、生まれた収益が、社会を笑顔にするものに還元されていくエコシステムを創っていけたらと考えています。
これからの日本に必要な人物像は「自ら問いを立てる人」
人には3つのタイプがあると思っています。「自ら問いを立てる人」「解決策をつくる人」「解決策をこなす人」。このうち今後の日本に必要になる人は「自ら問いを立てる人」です。
「自ら問いを立てる人」は、問題を提起し、リスクをものともせず、周りを巻き込んでその解決に向かえる人です。こうした人は、アントレプレナー(起業家)と呼ばれたりしますが、こうした生き方は、望んでいても中々できるものではありません。
挑戦できるものならしたいけど、そもそもうまく行くかどうかもわからないし、金銭のリスクだって大きい。失敗すれば厳しい目で見られる一方、労働者は手厚く守られる今の日本では、デメリットの方が多いのが現状です。
そこで、僕らはイントレプレナー(社内起業家)を育てることにしました。組織という枠組みの中ではあるものの、資金リスクなく、仲間もいるし、やり方を教えてくれるメンターもいる。ノーリスクで普通に働く中では得られない起業家としての実績、またそれに伴った高い報酬も期待できる。
もちろん、最初からうまくいく人は稀です。だからこそ、起案から解決策の設計、その拡大までの起業プロセスを何度でも経験できる環境を用意しました。挑戦と失敗を何度も繰り返しながら、起業家としての経験・スキルをしっかり身に着けてもらいたいと考えています。
僕らは、社会の「困った」を解決することをミッションとする会社です。「どうせ働くなら、お金を稼ぐためだけに働くのではなく、社会に何かしら貢献インパクトを生み出したい」と考える未来のアントレプレナーをたくさん集めていきたい。
「諦めが早い人」は向かない
事業創りに向かない人もいます。それが「諦めの早い人」です。
社会課題の解決というのは、そんなに簡単なものじゃありません。1発打ってダメなら10発打つし、10発打ってダメなら100発、1,000発と打っていく。その試行錯誤の中にゴールが見えてくるわけです。
失敗に対して「またダメだった…」と嘆くのか、「よし!一歩成功に近付いた!」と前進するのか。諦めずに打ち続けられる人は、必ずうまく行かせるという強い信念を持っています。
また、社会課題解決というと、華やかなイメージを持つ人もいますが、やっていることは泥臭かったり、地味だったりします。わかりやすい爽快感があるわけでもなく、毎日コツコツとレンガを積み上げて建物を建設していく活動に似ています。
コツコツとレンガを積む作業は、つまらないと感じることもあるかもしれません。でも、サグラダ・ファミリアみたいな偉大な教会を作っているとしたらどうでしょうか?
同じレンガを積む毎日でも、ビジョンがあると、徐々に教会としての形が見えてくることに気が付くはずです。そうすると、もっと早く積みたくなるし、品質に対する責任感も芽生える。いつの間にかつまらないと感じていた仕事に、やりがいがや、面白さが生まれていきます。
僕は日頃から「面白い仕事があるわけではなく、仕事を面白く出来る人がいるだけ」とメンバーに伝えています。目の前の「仕事」に、ビジョンを吹き込み「志事」に変換できる人。そういった人たちが、粘り強く課題に向き合い続けて、大きな成果を上げています。
直ぐには成果が表れないような活動でも、自らビジョンを描き、諦めずに粘り強く向き合えるかどうかが、事業をうまくいかせるコツなねかもしれませんね。
就職活動・転職活動中の方へ
1日24時間という環境だけは平等です。その時間を「何に」、「どのぐらい」、「どうやって」使うのかを決める行為で、自分の人生が出来上がっていきます。
もしそれをコントロールすれば思い通りの人生を描くことは可能です。例えば、プロ野球選手になりたいなら、科学的に効果のある練習メニューを、1日10時間以上、10年続ける。きっとかなりの確率でプロ野球選手になれるのではないかなと。
ただ、実際ほとんどの人がやれないですよね。理由は様々あると思いますが、要はそこまでしてなりたくないからということでしょう。プロ野球選手になる人は、そういう時間の使い方をストレスなく、恐れずに選択するから、プロ野球選手になるべくしてなっていく。
人生は自分が寝食忘れてのめり込めるものを見つける旅みたいなものです。そういうものが見つかると膨大な時間を費やしても全く苦に感じない。時間を使うからどんどん上手くなるという好循環が生まれるわけです。
働くという行為は、人生の起きてる時間の大半を使うことになる。これがストレスだと本当に地獄。続かないし、上手くならない。だから働くことが嫌になりワークとライフを別にして、できるだけその時間を短くしたいと考える。
もし没頭できるテーマが見つかれば、働くことにストレスがなくなり、テレビを見てても、お風呂に入ってても四六時中どうしたらもっと上手くできるかを考えるようになる。ワークとライフの境界線がなくなりライフワークになっていく。
説明するまでも無いと思いますが、後者の方が圧倒的に人生における自分の影響力や実績は高まります。キャリアを選ぶ時、会社を選ぶ時に考えるべき基準はいかに自分が没頭できるかです。
世間の声も、福利厚生や給与の良さも気になると思いますが、自分の心が「ここなら没頭できる」と感じているか。 そう思えるテーマや共に励まし合える仲間を見つけることが、就職活動・転職活動では一番大事なことだと思いますね。
没頭できるテーマが見つからない人へ
やりたいことは人生を掛けて見つけていくものですから、見つからなくても心配いりません。
10代で基礎人格が形成され、20代は社会に出て色々なものを見て、挑戦して視野を広げる10年。30代は、その中で上手くいったこと、好きだと思ったことに絞っていく10年。40代は、自分の生き方を決めて極めにいく10年。そして、50代は、何か大きな事を為すための10年。60代以降は、自分が培ったものを次代に繋いでいく時間だと思っています。
特に社会人経験のない就活生であれば、やりたいことが見つからないのは当然。社会を経験せずに、ネットの情報や限られたこれまでの経験のみで「自分はこれがやりたい!」と思えるのものを見つけるのは難しい。だから、20代は何にでも興味関心を持って挑戦してみて欲しい。嫌いだったらやめればいい、まずは実践してみることを通じて、心が踊るものをぜひ見つけて欲しいです。
もし、どうしてもやる気が出ない、全く心踊るものがない場合。 「何にも興味がわかなねぇ、でも働かなきゃ生きていけないし、ダルいなぁ」みたいな、そんな人に僕がお勧めしたいのは「夢中になっている人」がたくさんいる場所に身を置いてみること。
自分の周りで仲の良い5人の平均が自分になると言われますが、要するに、朱に交われば赤くなるということです。日頃から、何かに夢中になっている人、没頭している人が近くにいると、自然と自分もそういう人間になっていくから不思議ですね。その意味で、何をやるかは大切ですが、誰とやるかはもっと大切なんだと思います。
ぜひ一度、夢中になって社会の「困った」解決に向き合うエージェントのような会社を覗いてみてください。きっとあなたも夢中になれるテーマや仲間に出会えると思います。
2034年までに300のソーシャルビジネスを作る
今後については「2034年までに300のソーシャルビジネスを作る」をビジョンに掲げています。
僕の尊敬する人物に吉田松陰がいます。彼は山口県で松下村塾という塾を開き、たった2年半で内閣総理大臣や明治維新を起こすような人々をたくさん輩出しました。現代に置き換えれば、マーク・ザッカーバーグやイーロン・マスクみたいなアントレプレナーを2年半で5人ぐらい輩出しているわけです。失われた30年なんか一瞬で取り戻せそうですよね。
僕はエージェントを21世紀版の松下村塾のような場所にしていきたいと思っています。もちろん、本気でやろうと思っているから、半年に1回のサイクルで「全社員が」事業開発に取り組んで、社会の「困った」を解決する事業が自然に生まれる仕組みづくりに挑戦しています。
今後は、何度でも安心して挑戦と失敗ができる環境を充実させて、日本中から挑戦者を集めていきたいと考えています。
エージェントに入った以上は全員にイントレプレナー(社内起業家)を目指してもらいます。最初は解決策を実行するプレイヤーから始まるかもしれませんが、遅かれ早かれ解決策をつくる側、自ら問いを立てて事業を創る側になってもらうキャリアパスになっています。
ちなみに、うちはピラミッド型の組織ではなく、大きくなるとアメーバのように自立自走する組織を2つに分離して広がる仕組みになっています。それゆえに、在籍していれば自然に自立自走する組織を担う立場になっていくというわけです。
「事業開発はやりたくない」「経営者や事業責任者になりたくない」と言う人は向いていないかもしれませんが、逆に「将来的に大きなことに挑戦したい」「ソーシャルインパクトのあることに向き合いたい」という人には最適な環境だと思います。僕たちもそういった方と出会えることを楽しみにしています。
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