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目指すは“阿吽の呼吸”の開発チーム。プロダクト志向で邁進する強い組織の構築方法

BX(ブランド体験)プラットフォーム「BOTCHAN」を提供するwevnal(ウェブナル)では、各プロダクトごとの特性に応じた開発体制を築いています。

今回ご紹介するのは、LINEの機能を活用したシナリオ型チャットボットを提供する「BOTCHAN Engagement」と「BOTCHAN Relation」を手がける開発チームです。

複数のチームにまたがるほどの広い開発領域を担いながらも、シームレスなコミュニケーションによって組織力を高めている理由を探るべく、PdMの盛山将広さんとマネージャーのChung Haw Tseng Fangさんにインタビューを実施。リモート環境下でも成果を出す組織マネジメントについて話を伺いました。

<プロフィール>
盛山 将広
BOTCHAN Engagement/Relation PdM
新卒で大手IT企業のサービス開発・運用担当として従事したのち、2021年4月にwevnal入社。EMとして開発組織の構築に従事した後、BOTCHAN Engagement/RelationのPdMを務める。


Chung Haw Tseng Fang
BOTCHAN Engagement/Relation EM
スペイン出身。台湾で生まれ育ち、イギリスの大学を卒業後に早稲田大学へ留学。
卒業後、IoTシステム構築サービスを提供する事業会社でアプリやハードウェアの開発に従事。その後、医療AIソリューション開発を手掛ける事業会社にてAIサービスの開発を担う。
2021年7月にwevnalへ入社。現在はEngagement/Relationのチームリーダーとして開発を推進する。

目次

  1. プラットフォーム型プロダクトならではの広い領域を担う開発チーム
  2. 開発メンバーの成長の鍵を握る「プロダクト志向」
  3. 積極的な「自己開示」がリモート組織の透明性を高める

プラットフォーム型プロダクトならではの広い領域を担う開発チーム

── まずはチームのミッションやお二人の役割を教えてください。

盛山:私たちは「BOTCHAN Engagement」「BOTCHAN Relation」の2つのプロダクト開発を担うチームで、現在は特に新規事業である「BOTCHAN Relation」の開発に注力しています。

「BOTCHAN Relation」では導入企業の増加に伴い、機能開発や施策改善を実施してきました。そして現在は、開発におけるライフサイクルの効率化をメインミッションとして取り組んでいます。

そのなかで私はプロダクト全体を統括するPdMとして、開発にも関与しつつCSチームと連携する際の窓口も担っています。

Chung:私はEM(エンジニアリングマネージャー)として、リモートワークで働く4名のチームメンバーの育成やマネジメントを担当しています。

──Engagement/Relationチームの特徴は何でしょうか?

盛山:合計6つの「BOTCHAN」プロダクトのうち「BOTCHAN Engagement」「BOTCHAN Relation」はいずれもLINEを活用したシナリオ型チャットボットという共通点があります。

私たちは開発チーム単体としてはプロダクトの広範囲をカバーしており、プロダクトの主たる機能開発から保守運用、カスタマーサポート、データ分析を行うための基盤提供なども行っています。

開発メンバーの成長の鍵を握る「プロダクト志向」

──開発メンバーにはどのような姿勢を求めているのでしょうか

盛山:チームメンバーにはプロダクト志向を求めています。目の前の業務が、事業や組織の成長にどう繋がっているのか想像しながら開発に取り組めているか、という視点ですね。

Engagement/Relationチームでは、本来は複数のチームにまたがるような業務領域を1つのチームで実施しています。

そのため、システム開発者としての振る舞いだけだと視野が狭いんです。プロダクトに関わる全ての機能やライフサイクルに応じて、何が必要なのか、どう改善すべきかを見極めながら事業や組織と紐付けて考えられる状態が望ましいですね。

──具体的には、どのような流れで業務を進めているのでしょうか。

Chung:Engagement/Relationチームではスクラム開発を取り入れているので、毎日朝会で作業状況の共有や問題点の洗い出しを行います。スプリントのタイムボックスは2週間で設定しています。

一時期、社内のMTGが増えてメンバーの業務を圧迫してしまっていたときもあり、現在は極力MTGを減らせるように調整しました。ただ全員リモートワークで働いているので、メンバー同士でタイムリーなやり取りができるようにSlack機能のハドルを積極的に活用しています。

盛山:ちょっと相談したいときにコミュニケーションツール上で会話ができるので、気軽にコミュニケーションが取れる環境ですね。

積極的な「自己開示」がリモート組織の透明性を高める

──リモートワーク環境下で成果を出す組織にするためには、どのようなスタンスが求められるのでしょうか。

盛山:積極的な「自己開示」のスタンスは、信頼関係を築くうえで重要かもしれません。

リモートワークで働いている以上、お互いに物理的に得られる情報は少なくなってしまうという課題があります。

例えば、Slackのチーム用チャンネルや自分の「times」チャンネルにスレッドを立てて作業の進捗を共有するだけでも、お互いを知るきっかけが増えて組織としての透明性にもつながります。

身も蓋も無い話かもしれませんが、リモートワークは優秀な人にしかできないという意見もあります。それは自分自身をきちんと律してマネジメントができたり、自己開示によって周囲との信頼関係も築けたりするスタンスこそが、成果を出す優秀な人なのかなと思いますね。

──チームとしての今後の展望を教えてください。

盛山:個人的には、阿吽の呼吸で開発できるチームこそ究極の組織だと思っているんです。つまり、プロダクト開発に必要な情報がチーム内で高度に共有されていて、タスクに落とし込む際にはそれぞれが自律的に行動できるような状態です。

Chung:プロダクトの特性上、一つの分野に特化するのではなく幅広い領域をカバーしなければなりません。そのうえで品質も高めていくことも求められるので、とても難しい目標ですよね。でも、開発メンバーはみんな熱い想いを持っているはず。

盛山:そうですね。その目標を叶えるためにキーワードになるのが「プロダクト志向」だと思います。自分自身でプロダクトと組織の成長を紐付けながら、価値創出に向かって邁進できるかどうか。

言葉にするのは簡単ですが、実現するのは非常に難しい。それでもさまざまな課題を乗り越えながら、阿吽の呼吸の開発チームを目指していきたいです。

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取材協力:CASTER BIZ recruiting



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