リモートワークの急速な拡大は、社員の定着・活躍を支える人事部門の仕事に大きな影響を与えています。なかでも「顔の見える安心感」が得にくい、メンバーのコンディション変化に気づけない、チームの行動がばらばらになりがちなど、エンゲージメント領域の課題が浮き彫りに。
ウォンテッドリーはこうした課題を解決するため、2020年6月にコンディション・マネジメントサービス「Pulse」をリリースしました。主な機能は5段階評価でメンバーのコンディションを管理する「調子どう?」機能と、メンバー同士が行動を称え合える「さすが!」機能の2つ。まだ登場して間もないサービスですが、早くも導入企業からは喜びの声が届いています。
今回はその中の一社、うんち記録アプリを提供する「ウンログ株式会社」にPulseの導入背景や活用方法についてお話を伺いました。
(写真左)ウンログ株式会社なかまサポートチーム・黄川様
(写真右)ウンログ株式会社伝えるチーム・長瀬様
フルリモートで働く会社に訪れた「すっきりできない」問題
――はじめに、御社がPulseを使い始めた背景を教えてください。
黄川:導入の背景にあったのは、メンバーの急増です。弊社は創業以来5年以上にわたり、約5名程度のメンバーでサービスを運営していました。それぞれの方面に突出した人が集まって活動する、野武士のようなチームだったんです。それが2020年になってメンバーの数が倍に増えました。
長瀬:ウンログは、もともと自分のお腹に課題を感じていた代表の田口を中心に、「毎日のうんちチェックを記録してお腹の健康管理ができるサービスが欲しい」という想いでつながったメンバーが集まっている会社です。
そのような独特な事情があるので、組織づくりにおいても事業推進においても自社のビジョンを最優先しています。プロジェクトを少数で進めていたのは、「世界中をすっきりさせ、うんといい世界へ」というビジョンへの共感を採用における必要条件にしていたからですし、働き方もビジョンにも含まれている「すっきり」をテーマにしています。
黄川:「すっきり」する働き方には、心身ともに健康な状態でいられることが欠かせません。なので、創業時からメンバーがトイレに気軽に行けるよう、Slackをベースにフルリモート体制でプロジェクトを進めていました。
創業当時は少人数のチームだったこともありリモートによる支障を感じることはありませんでしたが、メンバーが増えるつれ「〇〇さんは何をしているんだろう?」と把握したいことが多くなり、すっきりできない局面が増えてきたんです。
毎週ZOOMで行われる定例ミーティングの様子
“気軽に褒め合える環境づくり”でメンバーの定着を促す
――長らく少数精鋭でチームを運営していたのに、なぜメンバーを増やそうと思ったのでしょうか。
黄川:おかげさまでアプリの利用者が増え、最近では他社とのコラボレーションも増えてきました。社内でも「もっと社会に価値を提供するために、チーム体制を充実させたい」という声が上がり、メンバーを増やすことにしたんです。
一方で、私たちは2013年の創業以来ずっと小さなチームで活動してきたので、チームで活動していくノウハウを持っていませんでした。
同じビジョンのもと集まったメンバーの一人ひとりが、会社にとっては欠けたら困る大切な存在です。メンバーの定着なしに事業推進はありえないので、経営チームでは「相互理解のために気軽に褒め合える環境をつくりたいね」と話していました。その環境づくりを可能にするサービスを探していたんです。
――Pulseはまさしくそのニーズにフィットするサービスだったということですね。
黄川:その通りです。様々なサービスを比較しましたが、Pulseは費用も無料ですし、Slack連携で利用できるので社内にもストレスなく浸透すると思いました。機能面でも必要十分で、メンバーの調子を確認できるし、メンバー同士が気軽にコメントを送って褒め合うことができます。「コストをかけて導入したのに使われない」リスクも少ないと考え、導入を決めました。
これは余談になりますが、代表の田口は創業時からプレイングの割合が多く、メンバーの動きを把握しきれずに率先して褒めることができていなかったんですね。Pulseの導入にあたり「さすが!」機能を紹介したら「褒めやすい環境が作れるならならぜひ!」と快諾してくれました。意思決定にあたり、「さすが!」機能の存在は大きかったと思います。
「部下が上司を褒めてもいい」褒め合うことで社内の心理的安全性が高まった
――次に、導入後の活用方法を教えてください。
黄川:コンディションチェックはメンバーに週一回記入してもらっていて、いち早く変化に気づけるので助かっています。特にリモート体制だとメンバーの顔や様子が見えません。先週は「すごく良い」と回答していたのに、今週は「すごく悪い」と回答した時など「どうしたの? 大丈夫?」と声をかけやすくなりました。
――メンバー同士でコメントを送り合う、「さすが!」機能はどのように活用していますか?
黄川:称賛を送る場合は記入ルールを設けています。「〇〇さんが受注しました!」と成果だけを伝えるのでなく、「誰が・何を・どのようにしたから」という経緯も記入してもらうんです。
長瀬:経緯を記入するのは、違うチームの動きを把握しやすくするためです。たとえば他部署から見ると、業務フローが理解できないことがありますし、細々とした日常業務は分かりづらいですよね。経緯が添えられていると、部署間の相互理解が進みます。
広報としても全社会では報告されない経緯がキャッチできるので、プロジェクトの経緯を社外に発信しやすくなりました。
――導入後、社内に変化はありましたか?
黄川:大きな変化として、社内に行動指針ができ始めました。Pulseの「さすが!」機能では、ハッシュタグ(#)を使ってメンバー同士がやりとりできますよね。メンバーが「すっきり」に沿った行動をしてくれたら、「#すっきり」と付ければ、そのやり取りのログがSlackチャンネルに自動で残るようになっている。このログが、「成果を出すためにはどう動けば良いか」の指針になっているんです。
以前は議事録がその役割を担っていましたが、ウンログは一人でプロジェクトを回すことも多く、議事録が共有されないこともあります。Slackチャンネルを見れば「〇〇をすればチームに貢献できる」と直感的に知ることができる。メンバー増加に伴って育成が必要なジュニア世代も増えたので、この機能はすごく役に立っています。
ーー長瀬さんはどんな変化を感じていますか?
長瀬:私も「さすが!」機能はいいなと思っていて、立場を超えて「あの行動は良かったよね」と言い合えるようになったので会社の雰囲気が良くなっていますよね。特に、「上が下を褒めるだけじゃなく、下が上を褒めても良い」と気づけたことは、大きな収穫でした。
一般的に社長や経営陣に面と向かって「あの行動良かったですよ!」とは言いづらいですよね。でも、褒められると誰でも嬉しいですし、経営メンバーも褒められたがっていると思うんです。そういえば、チャットを見た代表が「僕も褒めてほしい」って言ってましたよ(笑)。
黄川:あったね、そういうこと(笑)。ちょっとしたことで褒め合えるので、社内の心理的安全性も高まっていると思います。
代表だって褒められたい。
「個人事業主の集まり」から「チームとして強くなる」ために
――最後に社内を今後どう変えていきたいかを聞かせてください。
黄川:今後は社内エンゲージメントをもっと向上させていきたいですね。いま社内にいるメンバーはもちろん、副業メンバーにも、もっとウンログを好きになってもらいたい。
うちにはエンジニアさんやデザイナーさんなど、プロジェクト単位で関わってくださる副業メンバーも多いんです。その方達はプロなので仕事ぶりは完璧です。彼らと良い関係を築いていけたらと思いますし、もっとウンログを好きになって、より深くコミットしていただけるようになってもらえたら嬉しいです。
Pulseを導入して滑らかにコミュニケーションができるようになったので、今後はさらに交流を円滑にしていきたいですね。ウンログは「個人事業主の集まり」から「チームとして強くなっていく段階」に差し掛かっています。Pulseにはもっと活用法があると思うので、これからも色々と試してみたいです。
取材・編集:加勢 犬(@Dr_KenDog)
執筆協力:鈴木 雅矩(@haresoratabiya1)
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