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大学へ行かず、19歳でWantedlyの3人目のデザイナーになった話

Wantedly でデザイナーをしている宇佐美 (@usa619_) です。最近はこの Wantedly Feed やWantedly の Android アプリ iOS アプリのデザインをしています。

今日でちょうど入って365日だったので、この1年を振り返ろうと思いましたが、その前に、自分の前提やバックグラウンドについて書いておいたほうがいいと思いました。なので、今日は「なぜWantedlyに入ったのか」について話そうと思います。

自分と同じような年代の人が選択に悩んだ時の一つの参考になればいいなと思います。

「大学へ行く」のはBetterであるが、Bestではなかった

「大学へ行く」、「専門学校へ行く」、「就職する」。これに加えて自分の場合はデザイナーだったので「美大」もありました。大きく分けると、進学と就職。結局、自分は就職しました。

少し周りに目を向けてみると、やはり大学に行った人が圧倒的に多いように思います。特に、大学付属の高校に通っていた自分の周りでは、大学に行った人は「みんな」と言って過言ではなかったです。

Better な選択肢とは

一言でいえば、「それを選んでおけば、めちゃくちゃ悪いみたいな事にはならない = 上手くいく可能性が高そう」な選択肢だと思ってます。

小学校に入り、中学校、高校、大学と上がって、就職をする。

Betterな選択肢は物心がついた時からあらゆる側面に潜んでいて、知らぬ間に、Betterな選択肢を取っていることが多いです。というのも、小さい頃は自分の意思が強くないことが多い上に、上手くいく可能性が高い選択肢を、当然親は推奨するからです。

最先端の環境で、最短距離でデザインの力を伸ばしたい

今何をしたいのか、自分が高校生のときに出した答えは「最先端の環境で、最短距離でデザインの力を伸ばしたい」でした。

就職をしないでも、デザインの力をあげる方法は幾つかあります。美大などアカデミックな環境で学ぶ、総合大学に通いながらインターンでデザインする、専門学校に通うなど。しかし、自分にはどれも向いてそうではありませんでした。

「最先端の環境」という側面で言えば、残念ながらアカデミックな環境は最先端ではないように見えました。実際、美大に行ってる友達に聞いてみると、通いながら実務レベルでの技術を身につけようと思ったら、インターンに行ってるようでした。

ではなぜ、「大学に通いながら、インターン」を選ばなかったのか

高校の3年間で見えたインターンの限界

高校1年生のときにデザイナーとしてインターンを始めました。2012年の夏です。まだ、大学生を含めたインターン制度自体も盛り上がってきた頃ぐらいで、周りのインターン生は大学3年生や4年生がほとんどでした。

^ 高校2年生のときに0から開発した学生向けのクラウドソーシングサービス

長期休みはインターンをして、それ以外の時は授業の後に出社するといった感じの日々を送っていました。この話をすると、「意識高いね!」と言われますが、後述する通り、僕にとってはみんなが授業の後に部活をやっているイメージと同じでした。

3年間のインターンを通じてわかったことは、

- インターンはどうしても裁量権が(社員に比べて)少なくなる
- 自分は並列的に取り組むのが苦手だ

の2つです。

もっと言えば、「最先端の環境で、最短距離でデザインの力を伸ばしたい」という目的に対して、どうやら「大学へ行く」のはBestではないということに気がつきました。

ココロオドル選択をする

自分は、自分についての何かを決めるときに明確な基準を設けています。それは「存在する選択肢の中で1番ココロオドルものはどれか」です。

ココロオドルとは「機能」が拡張される瞬間

ココロオドルとは何なのか。

ココロオドル、エキサイティングする、ワクワクする、興奮する。みんなどっかの瞬間では感じたことがあると思います。

僕はずっとこれらの感情はどのタイミングで生まれるのか、抽象化できないかと考えていました。自分の選択の一番の軸になる部分をできるだけ客観的に見たかったからです。

かなり昔に読んだある記事 (どの記事だったかすっかり忘れてしまってリンクを貼れないのがかなしいのですが) に

人間がワクワクするのは「機能」が拡張される(あるいはされたように感じた)瞬間である。

といったことが書かれていて、かなり納得しました。

この場合の「機能」とはかなり広義です。例えば、“ピアノで、今まで上手く弾けなかった曲が弾けるようになった”など自分が主体的なものはわかりやすいです。それ以外にも予期的に「機能」の拡張を感じる瞬間もあります。”新しいゲームが発表された瞬間”など実際にはまだプレイしたわけではないですが、期待として面白そうだ、家電を買った時は“これで◯◯を早くできそうだ”といった感じです。

触ってココロオドルサービスは意外と少ない

ココロオドったモノを考えてみてください。iPhoneを初めて使った時は“今までたくさんのデバイスに分かれていた機能が集約され、この小さな端末だけでできるようになる”と「拡張」を予期的に感じました。

最近ではVRとかでしょうか。今まで二次元的にしか感じられていなかった世界を3次元的に感じられるようになりました。

サービスに限るとどうでしょう。ココロオドルサービスって考えてみると、意外と出てこないことに気がつきます。Twitterなど今はなくてはならないものですが、初めて触った時はココロオドったわけではなかったです。140文字制限の短文投稿サイトというだけで、何ができるようになったかわからず、「拡張する」感じはしなかったからだと思います。

Wantedlyと出会った

中学生までの僕の視点では会社ではみんなスーツを着て働いていて、硬い印象があり、自分には合わなそうだなとずっと思っていました。

そんな中、中学2年生の時にたまたまイベントで行った会社がかなり個性的なオフィスで、自分の中での会社というものの概念がいい意味で崩れました。それがきっかけで自分はもっと他の会社も見てみたい、と思うようになりました。

^ 中学2年生のときに行ったVOYAGEオフィス (引用元: VOYAGE)

とはいえ、なかなか高校生で色々な会社に遊びに行くというのはハードルが高く、コネクションを持つのに苦労しました。幸運にも繋がった人の紹介でいろんな会社に遊びに行ったりすることができ、ひとくくりに会社と言っても本当に千差万別で、面白そうだと思えるような会社に出会う事もできました。

Wantedlyを高校1年生の時に初めて使った時、人脈のない人でも遊びに行けることができることに感動しました。仮に人脈が0の状態の人でもプロフィール次第で好きな会社に遊びに行くことができるようになったというところが1番大きかったです。まさに、自分の力ではできなかったことができるようになる「拡張された」瞬間でした。

その後、前述のように大学へ行くのがBestではないと考えていた自分は、高校を出てすぐには大学に行かないという決断をしました。その代わり、在学中から続けていたフリーランスの仕事をしながら、「最先端の環境で、最短距離で力を伸ばせる環境」を探すことにしました。制作会社やメガベンチャー、UIデザインを専門とする会社とコンタクトを取り始めました。そして、実はここで使ったのがWantedlyというサービスでした。

実際にWantedlyを使ってみて、自分がココロオドったサービスは誰がどのようにして生み出したのか、そのことにより興味を持ち、話を聞きに行きました。

話を聞いたり、インターンをする過程で、自分自身も他の人を(自分と同じように)ココロオドらせたい、と強く思うようになり、Wantedlyに入社することを決めました。

最後に

本当にやりたいことがある人は、一見Betterでみんなが選ぶ選択肢にとらわれずに、本当にBestな選択肢は何なのかを1度考えてみることをお勧めします。

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