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【内定者紹介】私が土屋を選んだ理由 Vol.13 藤井 結理『デザイナーへ』

皆さま、こんにちは。藤井結理です。

今回は土屋鞄製造所の内定者としてお話します!

武蔵野美術大学の4年生で、プロダクトデザインと空間デザインを専攻しています。
現在は転科してデザイン学科ですが、2年生までは彫刻学科に在籍し、木や粘土と格闘してました!古民家カフェや陶芸がすきです。

鍛え上げられたフレンチのレストラン

大学生の時に吉祥寺にあるフレンチで2年間アルバイトしていました。シェフが芸術肌の人で、コンセプトを立てて伝えたい世界観から料理をつくる、その伝え方や向き合い方からすごく刺激を受けたんです。

でも環境はすごく過酷で、人材不足の中でシェフの求めている高い基準のものを全て1人で背負わないといけなくなってしまいました。シェフ曰く「満点は出せないから、まずは20点の答案用紙を完璧にして」と課題を出され、どんどん点数が上がって行くと言うシステム。お客さまで常に満席の中、レシピを覚え、盛り付けも完璧にこなし、レジ、接客、掃除を全て1人で任されたんです。プレッシャーがとにかくすごくて、できなかった場合は30分〜1時間ダメ出しをされるハードな職場でした。
親以外の人に真正面から本気で怒られる経験をしていなかったので、社会に出る前にそのような厳しい環境下で身を置く経験はとても貴重な経験でした。

しかし、そんなアルバイトが過酷だった時期に仲が良かった友達が2人も大学を辞めてしまい、デザイン学科に転科をしたこともありで友達づくりもまた1からのスタートになってしまいました。辛い時期が重なってしまい、そこから言葉が出なくなり、自分の殻に閉じこもってしまったんです。

閉じこもった殻を破ってくれた「HLab」という名の学生団体

そんな塞ぎ込む私を見て心配した友達がHLAB(エイチラボ)という大学生同士繋がれるコミュニティがあるよ」と勧めてくれました。色々な大学から来た学生が100人くらい集まっていて、自治体からお金をもらって社会事業を形にすることをミッションとした団体です。

美大生がその団体に私1人しかいなかったので、つり革広告やサマープログラムの冊子制作に携わらせていただきました。学生団体で1on1があるんですけど、海外に住んでいる人や多種多様な人種が集まっているので、100通りの生き方がそこにはありました。すごい、と思いつつ自分自身も特徴があったんだな、と自分の専門分野をより意識するようになったのもその時期です。 

            (藤井がつくった学生団体のポスターや販促物)

今まで枠にとらわれて自分自身にブレーキをかけていたな、と感じたし、それぞれの特性を生かして1つのプロジェクトを動かすことは今まで経験としてありませんでした。私は唯一の美大生だったのでその特技を生かし、広報のポジションでSNSや販促物の制作に携わることができ、それが自信にも繋がりました。

土屋鞄の世界観から感じた「わびさび」

本格的に始めたのは3年生の秋頃です。大学3年生で転科をして初めて本格的にデザイン課題に取り組めるようになり、3年生の秋までは制作のことばかりで、今後は院に進むか、修行として空間デザインの事務所に行くかの2択で考えており、企業就職は当時考えていませんでした。

しかし3年生の秋頃に、将来自分は作家を目指している訳ではなく『デザイナー』として実践的に働きたいのに院に行く意味はあるのか?と考えたその時に企業就職を考え始め、冬のインターンを受け始めました。

結果的にかなり遅い就活スタートになってしまいましたが、キャリアセンターやYoutube、マイナビ等を駆使して超特急でやり切ったんです(笑)

冬頃に大学で説明会が開催されていて、初めて「土屋鞄製造所」を知り、そこがきっかけでHPを調べた際に、職人さんが一から作る革製品が本当に魅力的で一気に興味を持ち、改めてもう一度説明会を受けました。

そして、実は土屋鞄の他にも大手オフィス器具メーカーからも内定をいただきました。しかし、面接で「デザイナーとしてどこまでこだわりを許容できますか」という質問だったのに対し、土屋鞄は「あなたのこだわりは何ですか?」と一人ひとりを会社の歯車として以上に、「個」として見て判断してくれていると感じて印象的でした。

(友達とつくった「あり合わせプール」。今の私たちがあるのはそれぞれが持っているモノ、コト、環境がぶつかり合って今があるという世界観を表現)

そして、掲げている世界観の深さが全然違うと感じたんです。私の母は韓国人で日本に住んでいる期間は長いのですが、日本のカルチャーに神聖さを感じる部分が昔からありました。土屋鞄は、日本の昔ながらのわびさびや謙虚さや儚さをつくっているもの、ものを売る人、伝える人の軸がすごく深い。

一貫した世界観、Webサイトの色づかいやフォント、写真の撮り方の世界観が自分の今までの美しいな、これが価値だなと私が感じていた世界観と近しいと感じました。
またそのような日本のものづくりやカルチャーを、日本を超えて世界に広めたいという大きなビジョンを掲げられているように、そこで働く人々や内定者のインタビュー等を見ると一人ひとりが自分なりの熱量やこだわりを持っていると感じ、将来はそのような人たちと一緒に働きたいと思いました。

そして、配属先がWebデザインの部署に決まりました。全く未知な領域に不安もありますが土屋鞄の世界観の根幹を担うチームの一員になれることにワクワクしますね。

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