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こんにちは、テラドローン広報チームです。
テラドローンで働く人たちがそれぞれ個人的な思いとして抱く使命感や価値観について、これまで歩んできたキャリアを紐解きながら探る企画「Core Values」。
今回は、測量事業本部で中日本・西日本エリアの営業マネージャーを務める江口奈緒記さんに話を伺いました。
学生時代から抱いてきた「社会に還元する」という価値観を軸に、社会人としてのキャリアの大半を海外で過ごしてきた江口さん。そんな江口さんが、テラドローンでマネジメントの役割を果たす中でどんな思いを抱くようになったのでしょうか。学生時代の経験や影響を受けた存在などにも深掘りしながら、江口さんの「軸」を探っていきます。
【プロフィール】
慶應義塾大学大学院卒(ロボット工学修士号取得) ミャンマーでの起業などを経て、大手人材会社、関連IT会社でタイ、ベトナム勤務。2020年ベトナム支社優秀者賞受賞(日本人初)。7年間の海外勤務後、2021年6月テラドローン入社。PADIレスキューダイバー。中日本エリアマネージャーで2022年準MVPを受賞。2023年9月から西日本エリアマネージャーを兼任。和歌山県出身。
ーー最初に簡単にこれまでの経歴を教えてください
大学院でロボット工学を専攻した後、SIerを経てミャンマーで事業立案に1年ほど携わり、その後、大手人材会社でタイで1年、ベトナムで5年主に日系企業向けのHRコンサルティングの仕事をしていました。
テラドローンに入社したのは約2年半前です。最初は中日本エリアを担当し、1年前からは営業マネージャーをやってきました。今年9月からは西日本エリアのマネージャーも兼務しています。主にTerra Lidarシリーズとドローンの測量サービスの販売、4人いる新人営業の育成を担っています。
ーー学生時代にロボット工学の道に行き着いた要因はどんなところにありますか?
せっかく大学院で研究開発するからには、社会実装につながることをしたいと思っていました。尚且つ、目に見えてわかるものを作り上げたいと考えた時に浮かんだ選択肢が「宇宙」と「ロボット」です。中でも日常でより身近に感じられるものがロボットでした。
学生時代は愛知万博が盛り上がっていた時期で、ASIMOなどが話題となっていました。ちなみに、まだドローンは一切話題にもなっていませんでした。ただ、その後Pepperやルンバなどが日常生活で徐々に浸透し、ロボットが近未来で社会に実装できる可能性を強く感じていました。
ーーもともとロボット関連の分野への関心があって選んだということですか?
いえ、最初からそうだったわけではありません。手前味噌になりますが、実はもともと日本史と世界史が得意で全国でトップクラスでした。ただ、キャリアを開拓していく上で歴史学だとかなり限定的になるため、専門スキルやロジカルシンキングなど社会に出てから役立つ部分を重視して理系に進みました。探究心が強い性格で想像力を働かせるのが好きでもあるので、そこは歴史学、ロボット工学ともに共通していると思います。
ーー理系にもさまざまな分野がありますが、そこから「工学」に行き着いたのは?
先ほどの話につながりますが、やはり「社会に還元する」といった部分で魅力的だったことが大きいです。例えば、理学部の学問領域だとマニアックな研究を究めながら進むため、社会実装を進める上でも長期スパンとなる傾向にあります。一方で工学系は自分の研究成果が短期スパンで社会にアウトプットされる可能性を感じていました。
ーーなぜ、学生の頃から「社会に還元する」との意識が強かったのでしょうか?
祖父の影響が大きかったのかと思います。父方の祖父は商社の仕事でインドネシアに駐在した後、地元で商店を開いて事業を営んでいました。その祖父はもともと農業系の学問を専攻していましたが、商人気質が強く、研究者気質との両面を生かす姿を見て自分自身も幼いながらにそうしたキャリアを形成したいと感じていました。
ーーそんな学生生活を経て、テラドローンに入る前はほぼ海外でキャリアを積んでいますね。
大学で学んだ技術力を生かして社会実装につなげたいと思って就職先を探していましたが、当時はロボット関連で当てはまる企業が少ない状況でした。そこで、ロボット制御に関連する知見を生かしながらマーケティングの経験を積める企業に行きたいと思い、SIerの会社を門を叩きました。
その後、海外で色んな人を巻き込みながら、国籍やバックグラウンドに関係なくビジネスをしたいとの思いからミャンマーに渡ります。当時は現地の人たちの能力を生かす形でオフショア開発を手がけたいと考えていました。ミャンマー人は英語に堪能で、日本語の人気やプレゼンスが高い国でもあります。国としてIT技術者の育成にも力を入れていたことから日本企業からの引き合いが増える可能性もありました。
話が変わりますが、母方の祖父は第二次世界大戦中にミャンマーに駐留し、インパール作戦にも参加していました。その話を子供の頃に聞き、父方の祖父がインドネシアに駐在した話も重なって海外に自然と興味を持ち、特に東南アジアには縁を感じていました。大手人材会社に移ってからもタイやベトナムと東南アジアに縁のある日々を過ごしましたが、途上国をつなぐ橋渡し役として社会に還元することの大切さをより実感できたのかと思います。
ーー海外でキャリアを重ねるうちに築いた「軸」のようなものはありますか?
テラドローンに入ってから気づいたことなのですが、日本は技術力が高い国であると改めて実感しています。そうした技術の橋渡し役として、世界中に還元していくことが自分が貢献できる1つの軸なのではと感じています。そのためにも海外に出て、しっかり地域に根付いて実装できる立場になりたいと思います。
それはテラドローンでこの2年半、日本国内で経験を積んだことで見えてきたことでもあります。もともと海外を中心にキャリアを歩んできたので、テラドローンでもやはり海外に関わる仕事はやっていきたいと思っています。その上でもっと経営者サイドに立って事業を引っ張ったり、関係会社のマネジメントを手がけたりする経験を積みたいです。
ーーちなみに「Terra Way(Value)」の中で意識しているものはありますか?
最近意識しているのは「Ownership and Grit(経営者意識とやりきり力)」の部分ですね。プレーヤーの時は「Centerpin and Speed」に対する意識が強かったですが、自分の下に若いメンバーが増えてきたことでもっと視座を上げないといけないフェーズになったことが大きいです。彼らのスキルアップとともに自分がもっと経営側に近い立場に立っていく意識を日常から心がけています。
ーー経営側への意識が強くなる中でミッションやバリューの重要性をどう捉えていますか?
テラドローンは人もいるし、技術もある会社でもあるので、その部分をうまく融合して回すスキルが大切になってきます。基盤に対して組織としてまとめ上げる上でミッションの役割がさらに大切になると思います。
その上で経営サイドの思考と現場とのミスマッチに対し、マネージャーの立場としてうまく融合させることでうまく現場に落とし込めるかで、強い組織となれるかどうかが変わってくると思います。個人としては「経営者視点」「技術的知見」「グローバル経験」の3つを融合させてテラドローンを盛り上げていきたいと考えています。
ーーテラドローンで2年半ほど経ちますが、どんな部分に1番共感していますか?
経営サイドの視座の高さ、特に世界を見据えている部分が最も共感できる部分です。それは自分自身の人生の中でも大事にしてきた軸でもあり、本気で世界的な企業を目指す環境下にあって自分の価値を発揮できる部分にやりがいを感じています。そのためにも今育てているメンバーが早くマネージャークラスになり、自分自身は次のステップとして海外でチャレンジできる流れに尽力していきたいです。
ーー最後に今後、テラドローンで一緒に働くことになるメンバーにひと言お願いします。
常に意識高く、自分の不可能の壁を作らずに自分がどうなりたいかといった純粋な気持ちを大事にしてほしいと思います。その中で「世界を見据える」とか、「テクノロジーに関わりたい」といった視点を持つ人たちと一緒に働きたいと思っています。私自身、テクノロジーと海外との融合を進めたいと思っているので、そうした部分を一緒に考えていきましょう。