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プラスチックの判別をしてみた!プラスチックの種類の見分け方

私の住む横浜市ではプラスチックごみを分別するようになって随分経ちますが、1週間で意外と多くのプラスチックごみがでます。

かつて紙だったものがプラスチックに置き換わっていたり、牛乳パックのように使い勝手を考慮して部分的にプラスチックが使われるようになったりするなか、見た目やさわり心地も進化して「おおお、こんなところにプラスチックが!」と驚くことがままあります。

包装用品以外にも目を向けると身の回りには実にたくさんのプラスチック製品に囲まれていますよね。金属製品や木製の家具でも分解してみるとプラスチックの部品がでてきます。

これらを私はひとくくりにプラスチックと呼びましたが、包装資材や外装部品、機構部品などと用途が違うので、目的に合わせた違った“種類”のプラスチックが使われています。


みなさんはプラスチックの種類ってご存知ですか?

よく聞くところですと、ペットボトルに使われているPET、展示台なんかに使われるアクリル、ポリ袋などと呼ばれたりしているポリエチレンやポリプロピレンなんかも耳馴染みがある名前でしょうか。

そのほかにはABS、ポリカーボネート、ナイロン、ポリアセタール、エラストマーなど成分が違うたくさんの種類があります。

本当にたくさんの種類があるので、見た目や触っただけでは判断できないこともあります。

そういった時は削ってみたり、曲げてみたり、燃やしてみたり水に、浮かべてみたり・・・加工することで違いが露呈します。

今回、過去に金型屋さんが試し打ちした製品がどんな材料かわからなかったため、社長が新人の金型設計者に説明していた様子を勝手に皆さんにもレポートします(笑)

STEP1.まずは見た目!

まず第一はやっぱり見た目です。加工してしまうともとに戻せないのでできれば見た目で判断したいものです。プラスチックは着色することで希望の色にできますが、素材そのものの色味が違います。

今回はこの段階でABSかPPの二択に絞りました。

STEP2.燃やしてみる

ABSかPPに絞れたので実験方法は燃やすことにします。今回は違いを理解するためにABSとPPそれぞれ燃やしてみてから製品の検証をします。

  2-1.燃え方の違い

  ABS・・・黒煙が出た。PPに比べて炎が大きく赤みが強い

  PP・・・良く燃えた。ろうそくのような炎。

(上段/ABS、下段/PP)

 2-2.匂いの違い

  ABS・・・かすかなシンナー臭

  PP・・・甘い匂い

なるほど!違いがわかったところで、実際に製品を小さく切り出し燃やしてみる。

すると・・・

おおお、よく燃え黒煙がでている!

ということで

結果・・・今回、材料が不明だった製品はABSで作られていたことが判明!!

めでたしめでたし。

材料の違いについてはテクノラボの「プラスチックでものづくり」のページにも詳しく解説が載っていますので興味がある方はぜひ!


※今回触れたのはプラスチックの性質のほんの一部ですが、実にいろいろな特性を持ったプラスチックがあります。プラスチックは石油からできていますので燃やす量を間違えるとたいへんよく燃える素材がありますし、刺激性のあるガスが発生する素材もあり危険です。実験を行うときは周辺環境を良く注意の上、各時自己責任でお願いします。

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