自分で考え、行動し、自ら道を切り拓いていってほしい。新卒全員が受ける「主体性を身につける研修」とは?
4月1日の入社式から早1ヶ月。2021年度の新卒社員は日々の研修を通して、社会人として、シナジーマーケティング(以下、シナマケ)の一員として、たくましく成長を続けています。
(こちらは入社式の写真。このときだけマスクを外して静かに撮影。めちゃくちゃ緊張している様子が伝わってきますね…。)
一生に一度しか体験できないシナマケの新卒研修では、どんなことをしているのか? ちょっとだけご紹介させていただきます。
なにはともあれ…まずは、ビジネスマナーから
新卒研修の目的のひとつは「社会人としての基礎的な行動を理解し、実践できるようにする」ことです。
そのために新卒研修では最初の約1ヶ月を使って
- ビジネスに必要なマナー、スキル、コミュニケーション
- 社会人としてのマインドセット
- デジタルマーケティングや業界の知識
- 組織、制度
などを学んでいきます。
こうして並べてみると、かなりのボリューム! すぐにすべてを覚えるのは難しいと思いますが、実際に体験したり、折に触れて学び直したりしながら、自分のものにしていってほしいものですね。
いきなりプレゼン!? 主体性を身につける研修
社会人としての基礎を身につけ、会社のこともわかった! じゃあさっそく実務開始だ! とは、残念ながらなりません。
シナマケの新卒研修にはもうひとつ、大きな目的があります。それが「自身の業務に対する主体性を身につける」こと。ここでは特徴的な3つの研修を取り上げてみたいと思います。
(1)A Sense of Values(行動基準)研修
日々、業務を行うときに守るべき価値観を定めたシナジーマーケティングの「A Sense of Values」。メンバー全員が同じ価値観にもとづいた行動をすることで、会社や社会への貢献といった成果の最大化を目指すという目的でつくられた行動基準です。
※A Sense of Valuesの詳細はこちら
創業以来、大切にしている経営理念と行動基準(ASoV)、そして2021年より新たにしたビジョン・ミッションを理解した上で当社の「代表」としてお客さまや社会に接してほしいという思いから、研修の2日目に代表取締役社長の田代さんが講師となるASoV研修を実施しています。
ASoV研修は全社員が1年に1度受講する研修で、既存社員にとっては馴染み深いものですが、初めて触れた新卒社員たちはどのように感じたのでしょうか。いくつかコメントを抜粋しました。
「シナジーマーケティングは会社の一時的な利益よりも経営理念や行動指針に表れている正しいことを大事にする会社だということを学んだ。」
「Hospitalityは今回の課題を考えるうえでも重要だと感じました。お客様のふわっとした悩みをいかに想像力をもって深堀りしていくか、お客様は実際何に悩んでいるのか、お客様の目線やお客様のお客様の目線に立って多角的に物事を見ることでHospitalityを実現させます。」
「僕自身は、なぜ理念や基準を設定しなくてはいけないのか正直言って疑問でした。しかし、今日のお話を聞いて、企業理念に関しては自分たちの向かうべき方向性を一致させ、自分たちの存在や価値の幅や奥行きをステークホルダーに対して明示することに役立つことがわかりました。」
ちなみに、このシナジーマーケティングのA Sense of Values(行動基準)は、2021年1月に生まれ変わったビジョン・ミッションに続いて、リニューアルプロジェクトが進行中! プロジェクトの様子も随時お伝えしていきますので、お楽しみに!
(2)田代塾
シナジーマーケティングではこれまで、7,000社を超える企業のマーケティング課題を、システム、人(=社員)の知恵と経験、101点のサービスで解決に導いてきました。
田代塾は、このプロセス—お客さまの課題を整理し、仮説を立て、解決方法をロジカルに伝える—「プレゼン」を体験する研修です。シナマケの歴史や、真髄ともいえるお客さまの課題に寄り添った提案を初めて実践するという意味で、代表の名を冠するのにふさわしい研修だといえるかもしれません。
田代塾では、実際のお客さまへの提案シーンを想定したお題を用意。3週間かけてブラッシュアップされてきたプレゼンテーションは、100名近い社員がオンラインで見守る中で行われました。
(シナジーマーケティングでは出社とテレワークが自由に選択できる勤務制度を導入。現在は多くの社員が自宅で仕事を行っています)
プレゼンテーションにあたってまず、代表取締役社長でありプレゼンのお題を用意した田代さんからプレゼン大会の目的についてのお話しがありました。
<公開プレゼンテーションを行う目的>
- 緊張感のある中でプレゼンすることで、スキルがぐっと上がる
- 自分以外の新卒社員のプレゼンを見たり、評価やコメントを聞くことで、いろんな視点やノウハウを知ることができる
メンターとなった先輩社員の協力を仰ぎながらとはいえ、たった3週間で、テーマ(課題)に対して自分なりの答えを見つけ、資料に落とし込むのは、相当たいへんなもの。
どんなプレゼンになるのか…。役員やメンターを含む大勢の先輩が緊張の面持ちで見守る中、新卒社員による発表が始まります。
各自10分の持ち時間内で行われたプレゼンでは想像をはるかに超えるハイレベルな発表が続々と登場し、
先輩や上司からも、嬉しい驚きの声がひっきりなしに上がります。
よかったところだけでなく、気になったところや改善が必要なところなどをあえてコメントするのは、「成長してほしい」との強い想いからくるもの。新卒社員だけでなく、全員が真摯に取り組んでいる様子が伝わってきます。
2時間ほどで新卒社員10名の発表が終わり、投票がスタート。いよいよ優勝者の発表です。
ドゥルルルルルルルルルルルルル…ジャーン!
優勝は、林光希さん!
ちなみに優勝者には、田代さんとのランチの権利が付与されます。
(優勝したことと同じくらい、田代さんとのランチに驚く林さん)
(林さんの素直な反応に思わず笑う田代さん)
ここで、林さんのメンターである長尾さんのコメントをご紹介します。
林さんのサポートとして参加させてもらいましたが、お客さんのニーズをきちんと把握して、本当にお客さんが課題に感じてることってなんだろう、とか
何をすればお客さんが嬉しいと感じるだろう、発注しようって思うだろう、自分が伝えたいポイントを伝えるにはどういうポイントで整理したらいいんだろう、というのを禅問答のように伝えました。
多分みなさんも考えたと思います!こういうことは営業だろうがマーケだろうが、エンジニアだろうが、直接接点が無い役割の人でも仕事をしていく上で重要な考え方です!どんな役割になっても忘れずに取り組んでいってほしいです!
新卒のうちはわからないことがあって当たり前でわからないことを自分が理解して先輩に質問攻めすることが仕事なので、引き続き頑張ってくださいね!
新卒社員のみなさんもさまざまな学びがあったようです。
「副社長の奥平さんがおっしゃっていた『プレゼンは相手に動いてもらうことが目的なので、動かすために何が必要かを考える必要があります。相手の立場によって欲しているものは違うということを念頭に置くことが大切です。』という言葉が今回の私の学びを総括していると感じました。」
「進めていくうちに自分がこの提案をした結果、相手にどういう行動をしてほしかったのかという点が見えづらくなっていました。さらに、与件を整理し、そこから課題、施策に落とし込む過程で、そもそも事実と意見とが混在していたり、課題認識が曖昧になっていたり、施策がアイデアファーストになっていたりと改善するべきポイントが多く出てきました。」
「発表の前に緊張でいっぱいだったのですが、レビューをしてくださった社員の方から、頑張ってねというチャットをいただきとてもうれしく心強かったです。このチャットがシナジーマーケティングの大切にしている101点の1点の部分に当たるのではないかと思いました。そのため、101点の1点の部分の思いやりという部分を実際に学ぶことができたので、私もしていこうと思いました。」
(3)プロジェクト研修
どんなに高いスキルを持った優秀な人でも、一人で完結できる仕事はほとんどありません。大きなこと、難しいことを成し遂げられるのは、仲間の力があってこそ。ですが、「仲間と一緒にやる」というだけでは不十分です。
- 一人ひとりが自分の強みを把握し、チームに貢献する
- プロジェクトにおけるルールを理解した上で、積極的に動く
これができて初めて、チームとして最高のパフォーマンスを発揮できるようになると考えています。
といっても、言うは易く行うは難し。言われてもなかなか実践できるものではありません。
そこで昨年から新しく追加されたのが、プロジェクト研修です。社内報づくりを通してプロジェクトの進め方を理解・実践すると同時に、先輩社員との交流を深める良い機会になっています。
プロジェクトは入社式翌日の4月2日からスタート。
- 目標設定
- 効果測定の指標
- どんなコンテンツを入れるか
- 役割分担
…などを決め、インタビュー、アンケート、座談会を実施。
こうしてできあがった社内報が、こちらです!
■新卒社内報コンテンツ
- はじめに
- 自己紹介
- 部署の雰囲気や取り組みを知る2年目社員にインタビュー!
- コロナ禍での過ごし方
- 新入社員ってどんな人?
- 新入社員への応援メッセージ!
- おわりに
- 読者アンケート
過去と将来の両方に視点を当てた自己紹介(新入社員ってどんな人?)や、「働きにくい点はありますか?」など聞きにくいことまで深掘りしたインタビュー(部署の雰囲気や取り組みを知る2年目社員にインタビュー!)など、“人”にフォーカスしたコンテンツが盛りだくさんですね。
社内報の取材を通して、先輩や上司からたくさんの応援・激励メッセージが寄せられました。
「コロナ禍で社会人一年目、既に働いている私たちには想像できない不安などあったかと思います。このような状況下でも前向きに頑張っておられる新入社員の方を尊敬します。これからも一緒にがんばりましょう!」
「新卒同士で比較しあっても仕方ないので、できるようにならなければならないことと強みの2点を明確にして、早く一緒に仕事で関われることを願います。また、はじめはうまくいかなくても、コツコツ努力すれば必ず一定のラインまでは成長します。成長していないと落ち込まず、こまめに振り返りをおこない、成長したことを自身で認めながら歩めるとよいですね。期待しています。」
「自分の好きな事、夢中になれるものを見つけてください!」
「未知の世界に飛び込んで来たという意識を強く持って、全てのことに対してがむしゃらに取り組んでいってください。」
「入社おめでとうございます! 今年も仲間が増えてうれしいです。社会人生活は、学生生活の比じゃないくらい楽しいです。年々楽しくなっていくので、この新しい世界で一緒にキャリアを積んでいきましょう〜!」
成長はまだまだ続く
今回は、シナマケの新卒研修についてご紹介いたしました。
全体研修は4月で終了となり、4月末からは各部署でのローテーション研修が始ままっています。この1ヶ月で大きく成長した10名が、どんな飛躍を遂げるのか。社員一同、楽しみにしてます!
(取材/文:経営推進部 ブランドマネジメントチーム 森内)