社員の半分が30代のスタディストでは、育児をしながら働いている社員も多数。女性に限らず、男性育休の取得率も高く、数多くのパパママ社員が活躍しています。
育休取得率が高い理由については、これまでもご紹介してきましたが、実際の働き方についてはあまりお話してこなかったなあと。ということで、本日は実際に育児をしながら働いている開発本部のプロダクトマネージャー、プロダクトデザイナーの4名にインタビューをお届けします!
▼育児休暇についてはこちらの記事をご覧ください
育児DXツールも聞いてきましたので、興味がある方はぜひご覧ください◎
本記事で話してくれるスタディスト社員
3児の父、1児の母…多様な各家庭が働くスタディスト。育休の取得はどうだった?
ーーまず、皆さんの家庭状況について教えていただいてもいいですか?
磯野:共働きフルタイムで、子どもは3人(4年生、2年生、保育園年少)です。実家は車で1時間半くらいですが、お互いの両親のサポートは基本的にはないです。
磯野さん家のお子さんたち
渡邉:共働きで、パートナーの働き方はフルタイム・私自身は1時間時短(7時間フレックス)で働いています。子どもは2人(4年生、保育園年少)で、実家は遠いですね。
原口:夫は専業主夫で、子どもは1人(1歳3ヶ月)です!
平山:共働き(妻は時短)で、子どもは2人(保育園年長、保育園0歳児クラス)です。妻の会社がフルリモートからハイブリットスタイルに変更になり、通勤時間を考慮して時短になっています。
ーーちなみに、皆さんスタディストで育休を取得されたことはありますか?
磯野:第三子の時に、2ヶ月取得しました。上の子二人のときは、妻が里帰り出産だったので取得しなかったんです。
原口:私はまさにこの春に育休から復帰したばかりで…!1年の育休を取っています。
平山:二人子供がいるのですが、どちらのときも1ヶ月ずつ取得しました。
渡邉:下の子のときに1年取得しました。前職でも育休を取得しましたが、スタディストは自社サービスであるマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」が使えるのは便利だなと思いましたね。引継ぎで必要なことはマニュアル化することで、スムーズに育休にはいれた印象です。
ーーマニュアル化、大事ですよね。ちなみに平山さんは全社で初めて育児を目的に休暇を取得されたと聞きました。
平山:ですです。当時17名の体制で開発していたんですが、初期の時期だからこそ、自分が取得すれば他の人も取得しやすくなると思い、取得しました。正直組織として初めての取得だったので、バタバタした面もありますが…。(※現在開発本部は50名です)
磯野:当時一緒に働いていたんですが、僕も取りたいので取って下さいって話した記憶があります(笑)平山さんを皮切りに取得が一気に進んだ印象がありますし、僕も実際にその後取得しています。
平山:取得して思ったのは1ヶ月は短いかもなあ…と、子供の状況にもよりますがもうすこし長めに取得しても良かったかなと思っていますし、実際にいま1年育休を取得している同僚もいますね。育休期間含め、家庭と仕事どちらも大事にできる組織であり続けたいなと思います。
磯野さんが新生児のお子さんを抱っこされているシーン(尊い…) ※降車直前に撮影しています
働き方、開発環境の整備、非同期コミュニケーション、納期…生産性高く働けるポイントは?
ーー育児と仕事をするという面で、スタディストは働きやすいと感じますか?
全員:そう思いますね。
ーー全員一致…!嬉しい限りですが、具体的にどのような点が働きやすいのでしょうか。
磯野:11~16時のコアタイムはありますが、フレックスなので働く時間の自由度が高いですね。普段の業務などを通じたお互いの信頼関係が前提だとは思いますが、イレギュラー時は上長承認で柔軟な対応も可能です。
渡邉:フルリモートで働きやすい環境が整っていることは大きいですね。必要なツールの提供や、手続きでの出社も不要だったり、飲み会もオンラインでスムーズに参加&楽しめました。時短メンバーに考慮したMTG開催時間の設定も、ありがたいところですね。
あと、管理職も育児をしているので、状況を理解してくれるのは大きいかもしれません!
原口:育児に対しての理解があるところ、私も働きやすいなと感じます…!子どもの通院のための休暇も相談しやすいですし、育休も取りやすかったです。また、フルリモートで仕事ができるので、毎日子どもの成長を間近で見られるのも嬉しいですね。
渡邉:あと、夜勤の有無も大きいです。前職では夜間対応が発生することがちょこちょこあって(サービスの特性上)。夜勤が前提だったり、多い環境は厳しいなと思いますね。時短になるとフレックスが使えない企業もあったりするので、時間の柔軟性があるのもスタディストはありがたいところです。
平山:リモート勤務可能な制度や環境もありますが、開発チーム外も含めて子育て参加への理解があることが一番な気がします。役員にも子育てに積極的に関与している人がいることも、そうした風土醸成に影響しているのかもですね。あと開発部門は顧客との打ち合わせが少ないのも大きいです。
▼執行役員VPoEの北野も育休を取得し、ポッドキャストの番組でも取材いただきました(6:15頃からスタディストが登場)
磯野:僕は飲み会が多くないところも好きです(笑)同期コミュニケーションが前提だと、どうしても子育てしながら飲みに行くなどは厳しいときもあるので…スタディストはフルリモート勤務がベースということもあり、あまり飲み会がなくて助かってます。
ーー他にも働きやすいなと思うポイントや秘密はありますか?
渡邉:残業前提じゃない働き方もいいですね。残業前提ではないので、10時前/18時以降のMTGはほとんどないですし、実際残業している人も多くないです。
磯野:そうですね、特定の誰かが残業して、誰かが残業していない…というより組織全体で生産性高く働こうという風土はある気がします。勤務時間外で勉強などをしている社員も多いんじゃないかなあ。実際にAWSで2023 Japan AWS All Certifications Engineers を受賞した社員もいますし、そうした勉強が業務に生きてくるとは思いますね。
ーー開発本部では1日数回リリースをしたり、決して忙しくないわけではないと思うのですが…どう生産性高く働けているのでしょうか。
平山:開発の仕方や納期の設定方法の影響はあるかもしれないですね。スタディストでは営業などBiz側から意見や希望をもらうこともありますが、基本的には開発本部主体で機能開発を実施しています。そのため、現状の組織体制に合わなかったり、下手すると品質にも影響を及ぼしかねないようなスケジュールは引かないですね。
納期をゆるくするという意味ではなく、開発本部内ではtimeboxという開発期間の指標を定めて実施しています。この期間は更に短縮していきたいとは話していますね。
磯野:あとは開発環境の整備も大きいかも知れません。今日参加しているメンバーにエンジニアはいないんですが、当社のSREチームは環境整備にはかなり力をいれています。例えば、テスト用の環境の自動立ち上げや、自動テストの処理時間の短縮などですね。
非同期コミュニケーションが得意なひとが多いのも影響がありそうです。元々テキストでコミュニケーション取ることには慣れているひとが多いので、対面で多くの時間を取らなくてもサクッと意思決定や協議ができています。
仕事や家庭で気をつけていること、学びの時間はどう作る?
ーー仕事の進め方で注意されていることはありますか?
磯野:個人的に大事にしているのは、「無理しない」「人に優しく、自分にも優しく」「人に任せて、人を支援して、人の実績と成長にしてもらう」ですね。あと、タイパの良い進め方、非同期な進め方を模索することも意識しています。
ーー磯野さんっぽい優しい大事ポイントですね。ちなみに、タイパの良い・非同期な進め方はどのようなものがありますか?
磯野:タイパの良さ=効率的ということなんですが、手戻りがないようにという点を最も重視しています。先に情報をきちんと把握すること、プロジェクトの意向や要件はきちんと確認していますね。
非同期については、同期・非同期のメリデメを考えて使い分けるようにしています。大人数だと非同期のほうが意思確認がスピーディにできたり、逆に1対1だと予定調整の手間も少ないのでサクッと直接会話するなどしています。
渡邉:私は、自分でないとできない仕事を認識することを大事にしています。顧客ヒアリングが伴う仕事や調整のハブになっているようなものですね。そうした仕事で、急遽お休みが発生した場合の調整可否などは確認や周囲に伝えるようにしています。
原口:私は朝に集中できるので、なるべく早めに出勤して集中できる朝の時間に作業しています。また、出産前までは一人で時間をかけて検討するケースもあったのですが…今は悶々として時間がかかりそうになったら早めに相談して、仕事のスピードを上げています。
上長の磯野さんと月に数回1on1をしているので、タイミングがあえば気軽に相談できますし、デザイングループの中で週1レビューの機会もあるのでそこでも相談できますね。あとは個別に相談もしやすいので、困ったり迷ったら誰かを頼っています。
平山:私はうまくできている気がしないので、この質問はパスで…
渡邉:平山さんは人を巻き込みながら仕事をするのが上手な印象がありますよ!ひとりで抱え込みすぎないというか。
平山:それは意識はしていますが、もっとできるようにならないと思っていますね。
ーー家庭の家事や育児で気をつけられていることがあればお教えください。
磯野:仕事同様に無理しないことは大切にしています。あとは、子供には失敗する権利がある、保育園・学童で大人以上に家にいなくて疲れてるはずなので家ではだらけてOK(ある程度)、問題は仕組みで解決するなどですね。
渡邉:平日の家事は最低限にする、早寝早起きはしていますね。あとは、子供のいまの興味関心ごとを聞けるように会話時間をとることは大事にしています。
渡邉さんのお子さんたち
原口:日中はどうしても子供のことを夫に任せることになるので、夜や土日は夫の時間が取れるようにしています!
平山:うちも家事・育児は妻側に負担が偏りがちなので、土日の食事は私が担当するようにしていたり、妻がひとりの時間もとれるように子供と私で出かける機会をつくろうと心がけていました。今は二人目がまだ小さく二人とも連れて出かけるのはできていないですが、だんだん増やしていきたいです。
平山さんが長男とふたりでお出かけした日の一枚
ーー自身のスキルアップや学びの時間はどのようにつくられていますか?
原口:子どもの寝かしつけ最中(寝たフリしながらこっそり本読んだり)〜寝静まった後
磯野:育児や家事をしながらポッドキャストを聴くことは多いですね。でも、個人の時間ではなかなか難しいので、業務時間中にできるだけ取るようにしてます。必要な学習や調べ物などをするのと合わせて、チームとして学ぶための時間を毎週1時間取るようにしています。
ーーチームで時間を取られているんですね。詳細を伺ってもいいですか?
磯野:週1、1時間時間を取るようにしています。テーマは様々で、勉強会を開催していたころもありますし、今は輪読会が多いですね。2020年にプロダクトデザインGができたのですが、組織として皆で学んでいこうと組織発足時から実施しています。
▼プロダクトデザインGの勉強会についての記事
https://studist.tech/プロダクトデザイングループ勉強会を通じて得られていること-865f88759b96
渡邉:私も業務時間内で学びやスキルアップの時間が取れるように意識していますあとは、勉強会への参加などは推奨されているので、平日でも行きたいものがあれば参加させてもらったりしていますね。
平山:私も業務中にちょこちょこインプットをしていくというスタイルですね。
ーー磯野さん、平山さんは管理職をされていると思うのですが、自身ではなく組織として育児などライフイベントと仕事ができるように気をつけられていることはありますか?
磯野:相談事を受ける事が多い立場として注意していることなのですが、予定は早めにオープンに共有をしていますね。カレンダーにお迎えの時間は固定登録、保育園、学校の年間予定が出たら1年分の休みの予定をカレンダーにまず登録します。
また作業時間の確保も重要なため、水曜日は定例ミーティングはいれないなど、ルールを設けています。
平山:メンバーのライフイベントありきでの人員計画が組めるようにと意識はしていて、なるべく先回りで採用や異動の動きがとれるよう働きかけていかないとなと常々考えています。
ーー制度や仕組みだけでなく、働いている社員の理解や風土が大事なんだなと理解できました。皆さん、本日は素敵なお話をありがとうございました!
(編集後記)育児DXのおすすめツールや1日の過ごし方についても聞いてみた
ーー育児DXでおすすめツールがあれば教えてください!
磯野:ちょっといっぱいあるんですが…(笑)
- Android tablet:iPadよりペアレンタルコントロールが使い勝手が良くて便利
- ChatGPT:子供に聞かれたこと、子育ての悩み等色々相談できる
- GPS Bot:子供の居場所がわかる。家の鍵をつけてもたせてるので紛失防止にも
- Echo show:子供が音楽流したり、タイマーつけてテレビの終了時間わかるようにしたり色々。
- CO2センサー:人口密度の高い寝室での空気の質を見える化するため
- スマート電源:タイマーで朝になったら照明がつくようにして、目が覚めやすくしてます。
- 絵本ナビ:絵本の電子書籍サブスク。いろんな絵本を読んであげたいですが、図書館行くのめんどくさいので、
原口:私もいくつかおすすめがあります!
- iPadのドット絵を作れるアプリ。子どもならではの奇策な作品できて楽しい
- 自治体が提供している母子手帳アプリ。予防接種情報入力できるので便利(病院いったときに〇〇の予防接種受けたか?とか急に聞かれても安心)
- ママパパマップはお出かけ時に必須
ドット絵アプリで遊んでいる様子。
渡邉:皆さん色々ありますね!私も以下のツールはおすすめですねー。
- アレクサ→お風呂や就寝の時間にリマインダーをセットしておいて声掛けをアレクサにしてもらう&子供自身が好きな音楽かけて楽しんでいます
- ポケモンスマイル→(普通なら嫌がるけど)子供がよろこんで歯磨きしてくれる
- みてねGPS→小学生の子供の学校到着時、出発時に通知がくるようにしてます
アレクサとセットで活躍するスマートスピーカー
平山:DXかというと違う気もしますが、遠方に住む母と祖母に定期的に子供の写真を送るのにレター(https://lttr.jp/)というサービスを使っています。写真とメッセージ付きの手紙がスマホから簡単に送れて便利です。毎月写真一枚選ぶだけなので、三日坊主にすらなれない私でも5年以上継続できています。家族も喜んでくれている、はず、です。。
あと、完全にDXではなくなりますが、自治体の病児保育事業にはこれまで本当にお世話になりました。病後で一定元気でも保育園の登園制限に引っかかってしまうことはよくあって、医療機関併設の病児保育室であずかってもらえると短時間でも仕事に時間が使えて本当にありがたいです。育休明けで仕事復帰される方には事前の利用登録を必ずおすすめしています。
ーー皆さん様々なサービスやツールを活用されているんですね…!最後に具体的な1日の過ごし方を教えていただけますか?
磯野:だいぶ希望もはいっていますが…以下のとおりです。
渡邉:私はこんな感じですね。
原口:私のスケジュールはこちらです!育休から復帰したてなので、まだまだ良いスケジュールを模索中という感じですね。
平山:以下のようなスケジュールが多いですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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▼他記事でもスタディストの働き方や風土について紹介しています。