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はじめに
はじめまして。スパイスファクトリー Project Management Div.の加藤です。
スパイスファクトリーのProject Management Div.(以下、PMD)は、プロジェクトマネージャー、スクラムマスター、Webディレクターが所属しているチームです。スクラッチ開発やSaaSを活用したプロジェクトなど当社の幅広いプロジェクトにおいて、他事業部のデザイナー・エンジニア・マーケター等と連携しながら、それぞれのプロジェクトで求められるリーダーシップを発揮し、チームの専門性と組織的な協調を組み合わせることで、クライアントの目標達成を支援しています。
プロジェクトマネージャーやWebディレクター、そしてスクラムマスターというと、たいていの受託開発の会社では一定程度の比率で組織体制が組まれる職種かと思います。しかし、私が入社した約3年前のスパイスファクトリーではディレクターの人数比率は低く、チームとしてもエンジニアの事業部の中の小規模な体制でした。
その後、会社の成長と共に徐々に人数も増え、約1年前の2023年7月に事業部として独立し、今に至ります。事業部設立から1年が経ったということで、私の所属するPMDで事業部長を務める松久さんにこの1年と現在のPMDについてインタビューしました。
目次
はじめに
プロジェクトマネジメントへの高まる期待を受けて
「いいものづくり」をするために欠かせない存在として
すべての人が共感できる価値を創造する
おわりに
プロジェクトマネジメントへの高まる期待を受けて
― エンジニア主体の組織の中でPMDが事業部として立ち上がったきっかけを教えてください。
松久:きっかけとしては会社全体の組織再編成です。この組織再編成により、機能別に特化した事業部の編成をとることになり、プロジェクトマネジメントに特化したチームとしてPMDが立ち上がりました。
ただ、組織再編成の少し前からそのような流れはありました。以前の組織編成では、現PMDの前身となるチームは、2つあるエンジニアの事業部の片方に所属し、所属事業部のプロジェクトを主に担当していました。一方、それ以外の事業部が主幹となるプロジェクトでは、エンジニアやデザイナーがプロジェクトマネジメントも行う体制をとることが多かったです。
しかし、会社の成長に伴いプロジェクトの規模が大きく、より複雑になってきたことで、社内全体でプロジェクトマネジメントに対するニーズや期待が高まり、他事業部からも「プロジェクトに参画して欲しい」と声がかかることが増えていました。
― 事業部になったことでの変化はありましたか?
松久:事業部として立ち上がるまでに数ヶ月の準備期間があり体感としては少しずつ変わっていったので、事業部になったこと自体に大きなインパクトは感じませんでした。それよりも、先ほどお話ししたように会社の成長とそれに伴うプロジェクトの規模、内容の変化の方がチームへのインパクトはあったように思います。事業部になったのはその結果であり、必然の流れかなと。ただ、あえて変化として挙げるとすれば、社内外からの期待の高まりをひしひしと感じるようになりました。
社内の例で言うと、それまであまり関与していなかった事業部のプロジェクトにもPMDのメンバーが入るようになりました。特にスクラッチのシステム開発プロジェクトからの引き合いが増え、当社のプロジェクトはどの事業部が主幹であってもPMDメンバーが関わることが当たり前になっていきました。それは各メンバーからすると未経験の領域に挑戦する機会が増えることでもあり、事業部としても、止まることのない変化の流れの中でスパイスファクトリーにおけるPMDの役割を考えながら歩みを進めてきたように思います。
「いいものづくり」をするために欠かせない存在として
― 確かに、私自身もこの1年でプロジェクトにおける自身の役割について考える機会が多かったと感じています。事業部の立ち上げから1年が経ち、スパイスファクトリーという会社組織の中でのPMDの役割はどういったものであると考えていますか?
松久:我々PMDの役割は、全体を見渡し、長期的な視点でプロジェクトを推進することにあります。具体的には、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)を管理し、プロジェクトメンバー全員の心理的安全性を確保しながら、顧客との折衝を行います。デザイナーやエンジニアが自分たちの専門領域に専念できる環境を整えるのも重要な役割です。
プロジェクトマネージャー、スクラムマスター、Webディレクターが全体を俯瞰し、調整役としてプロジェクトを円滑に進行させることで、チーム全体が最高のパフォーマンスを発揮できる。チームでいいものづくりをするためには”欠かせない存在である”と考えています。
― その役割を果たすために、現在の事業部の課題と取り組んでいることはありますか?
松久:正直なところ課題はいくつもありますが、一つ例に挙げるとチーム力の強化です。現状、事業部メンバーの半数がフルリモートで稼働しており、かつ各プロジェクトに事業部からは1名のアサインとなることも多いため、そのままではプロジェクトにおける課題解決が個人のスキルに依存してしまったり、ナレッジも個人に留まりがちになります。チームとしてよりナレッジを蓄積し活用していくためにも、普段からメンバー間のコミュニケーションを増やすよう心がけています。
また、事業部のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を作成することで方針の目線を合わせたり、資格取得を強化することも行っています。資格取得については、知識を体系的に学び業務に活かすことで社内外に分かりやすく安心感をもたらす効果も狙っています。副次的なものでは、資格を取得したメンバーが知見を他のメンバーに共有するなど、コミュニケーションの機会増加やナレッジの共有にも役立っています。
すべての人が共感できる価値を創造する
― ありがとうございました。最後にこれからのPMDについても伺いたいのですが、PMDをどんなチームにしていきたいですか?
松久:チームのMVVをしっかり浸透させ、体現できるチームを目指しています。
PMDメンバー全員で決めたMVVが、事業部の想いを全て表していると思うので、そちらの紹介で回答とさせてください。
Mission:
すべての人が共感できる価値を創造する
プロフェッショナルなプロジェクトマネージャー(スクラムマスター)として、専門知識と革新的な開発手法を組み合わせ、クライアントも含めたプロジェクトメンバーと共に、価値あるデジタル変革を推進し世界をより良いものにする。
Vision:
プロジェクトメンバーと信頼し合う関係を築く
プロジェクトの進行やビジネスにおいて、よりスムーズなコミュニケーション、協力関係、有益なパートナーシップを築き、チームとして最大の成果を発揮することでプロジェクトを成功に導く。
Value:
- 失敗を恐れず、成長を重ねる
- 視野は広く、心は近く
- 好奇心を大切に
おわりに
インタビューを通じて、この1年を振り返る中で、スパイスファクトリーは会社・チーム・個人の成長が互いに影響し合い、連動している環境であることを改めて実感しました。メンバーの一人として見ると、この環境は良い意味で変化を促進する一方、不確実性も伴うと言えます。
そのような環境で、変化に対応し、試行錯誤を重ねながら前向きに進む姿勢は、当社が大切にしているアジャイルの思想と通じており、私たち自身もその思想を体現しているのだと感じました。
PMDはまだ1年。これからも変化を味方に、メンバーと共に新しいPMDを作っていきたいと思います。そんな仲間も募集しています。
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