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面接時の「良い質問」

「何か質問はありますか?」


面接の最後にこのような質問することがよくあります。


ここでよくいただく質問は

「御社の今後のビジョンを教えてください」

「入社までに勉強しておいた方が良いことを教えてください」

等です。


採用面接は、会社側も「面接してもらう」立場である

入社してみて「やっぱり合ってなかった」と思うのは

会社側も採用された側もお互い不幸です。

だからこそ、より本質をつく質問力は必要です。


以前、素晴らしい質問をしてきた方がいました。

その方は、

「井上さんはなぜこの会社で3年間仕事を続けているのですか?」

と聞いてきました。


Whyから始めよ!」(サイモン・シネック)という本で言われている通り、

「なぜ」という質問は人間の行動の本質を探ることができます。


その会社で働く人間の信念や志、価値観を探ることのできる、

素敵な質問と出会えました。


私がこの会社を3年続けている理由

この質問に対して、

私は2つの回答をしました。


1つは、「裁量が大きいから」。

私が入社したころは本当に何もない状態で、当社初の人事として入りました。

労働契約書も内容が詰められておらず、就業規則もあるようでないようなものです。


社長には入社初日の面談で

「会社を創ってくれ」と言われました。


労働条件を変えることも自分が動けばできる。

顧客管理体制を効率的に変えることも自分が動けばできる。

人を採用することも自分が動けばできる。


なにもかも「社長、こうしようと思うんですけどいいですか?」

という状態にして「うん」をもらったら即、動く。

これが楽しかったから続けています。


ただし、これは「裁量が大きい会社」というだけでは

ここまで気持ちよく働けないでしょう。


そこで2つ目の理由、

「自分が大変だったことを次のひとのために改善しようという考え方の社長だったから」

に繋がります。


通常(といってしまうと語弊がありますが)、

人は「自分も苦労してきたんだからお前も苦労しろ!」という思考をしがちです。


よくあるのは

「自分は新人時代50時間残業したんだから、あなたも頑張りなさい!」のようなもの。

これは「努力量はみな同じであるべき」という誰もが陥ってしまう考え方であり、

とても危険な考え方です。


ただし、当社の社長はコレが一切ありませんでした。

むしろ、

「大変だったから、次やるひとが楽になるように変えよう」

と自ら踏ん張り、改善するひとです。


だからこそ、

きちんと会社の為、従業員の為を思った提案であれば、

「よくしたい!」という声はほぼ賛成をしてもらえました。


裁量がある会社であっても、

会社の価値観が何を大切にしているかは

きちんと見極めたほうが、

入社後ギャップというのは生じにくくなるでしょう。

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