これまで口臭予防は、社員本人の意思で行なうものであり、会社から示唆することはありませんでした。従業員へ「同僚の口臭がきになった場合、指摘ができますか?」と質問したら、対象者全員ができないと回答いたしました。同僚でも指摘ができないのであれば、お客様はもっと指摘できないと思い、外出時は、スーツのポケットにも入る携帯用マウスウォッシュを持参し、昼食後や喫煙後に口臭ケアをしてもらう取組を開始しました。また、ハラスメント防止研修とし、3か月に1回、全従業員へパワハラ・セクハラに加え、スメハラ研修を導入予定です。
◆制度、取り組みについて
きっかけ
ある従業員から、「部下Aの口臭が気になる。指摘しづらいけど、どうすればいいですか?」と、人事へ相談がありました。
人事の私自身も営業に同行した際、営業マンのタバコとコーヒー、食事をした後の臭いを強烈に感じたことがあります。前職はマナー研修講師をおこなっていたこともあり、ビジネスマンとしてのエチケットがなっていないことを恥ずかしく思い、お客様へ謝罪したい気持ちになりました。しかし、指摘ができる立場でないこと、教えてあげても今後の人間関係に影響するのではないかと思うと、本人に伝える勇気はありませんでした。識学のコンサルティングは、会議室でお客様1人とコンサルタント1人のマンツーマンでトレーニングを実施します。密室の中、コンサルタントの口臭が気になれば、お客様は集中して学ぶことができなくなるばかりか苦痛を感じます。また、講義の内容がいいものだとしても、口臭が気になる講師からリピートしようとは思わないはずです。営業においても、臭いが気になる人からもう一度話を聞いてみようとはなりづらいものです。防止策としては、口臭ケアを意識し実践するのみです。会社としては、日ごろから口臭ケアをするようにとメッセージを発信し、外出の際に、簡単に口臭ケアができる携帯用マウスウォッシュを持参し予防に務めてもらうために取組を開始いたしました。