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自分は何をやりたいのか。その問いと向き合った後、今僕はここにいる

AI研究開発チーム所属、新卒1年目の鈴木さん。 学生インターンとして関わってから、ちょっとした紆余曲折を経て2016年春、カラフル・ボードへ、新卒第一号社員として入社した。 インターン時代を含めた在籍期間中に、数多く研究開発成果を出し、カラフル・ボードのAI研究開発をリードし続けている。 ※インタビューアーはCTO武部

−カラフル・ボードと関わり始めたきっかけは?

大学4年生の夏ぐらいに岡本先生(1)の紹介でインターンとして働き始めたのが最初のきっかけです。岡本先生と渡辺さん(2)が大学時代の先輩後輩で、その繋がりで紹介してもらいました。その時カラフル・ボードはまだSENSYの構想段階で、アプリ自体もまだ全然できていませんでした。岡本先生が渡辺さんからいろいろ仕事を受けていて、SENSYのプロトタイプの作成などもやっていたのですが、手が回らなくなってきて僕が参加することになったんです。関わりはそこからですね。

−インターンとして働き始めて、その後入社に至るまでのストーリーを聞かせてください

最初の半年は研究室でずっと作業をしていました。渡辺さんが毎回千葉大まで来てくれて、月2くらいのペースで報告して。そこから色々とやることが増えてきて、だんだん僕が渋谷のオフィスに通うようになりました。

−それが何年生の時?

大学4年生くらいの時です。その時点でもう大学院に行くことを決めていて、インターンの話をもらった時は院試も終わっていました。岡本先生的には『今、院試の勉強もしてなくて進路も決まっている、暇そうなやつを捕まえた!』って感じだったかと。それから大学院に行くまでにインターンとして働いていました。通っている間にインターン生も結構増えましたね。

−じゃあ、鈴木君はカラフル・ボードにとって最初のインターン生だったんだね

そうですね。入社する前までには、4-5人のインターン生がいたかな。そのほとんどが岡本先生のつながりだったり相吉先生(3)のつながりだったり、でした。

就活。他社を内定承諾。からの、予想外な展開

−それだけ長く関わっていたけれど、カラフル・ボードは就活対象じゃなかった?

そうですね。対象ではありませんでした。

理由としては、当時は新卒採用がなかったこと、それにできたばかりのベンチャーなので、この先どうなるかわからないというところもありました。いきなりそこに行くのは結構大きな賭けなんで(笑)

就活自体はちゃんとやっていました。3社から内定をもらっていて、そのうち1社に内定承諾を出していました。 でも、内定先に承諾書を出した1週間後に渡辺さんから呼び出されて。

−それ、タイミング間違ってるよ!(笑)内定承諾の前じゃなくて、後というのは(笑)

本当そうですよ!渡辺さんからランチに誘われて、カラフル・ボードへの入社を打診されたんですが、内定承諾をしたばかりだったので断りました。

その後もう一度誘われて、その時にグラついたんですよね。内定をもらった3社は、adtechの会社が2つ、あとIoTとか色々やってる会社で。僕は高専出身なので物作りが好きなんですよ。高専の時は制御工学とかロボットをやっていたので、その関係でハードウェアとかもやってみたいなって思っていて。で、結局IoTの会社に内定承諾を出しだんです。ちなみに、もう一つの会社も働く環境が良くて。残業がほとんどなくて、お子さんがいるエンジニアの方も多かったので環境がとても良いんだな、と。その3社ですごく悩んで、そのうえで出した内定承諾だったんです。そこにカラフル・ボードが後から乗っかってきて(笑)

−そこに乗っけてきたんだ(笑)って笑い事じゃないね

もう本当にめちゃくちゃ悩みましたね。 でも、2回目に渡辺さんから話をいただいた時に「結局自分って何やりたいんだろう」ってすごく考えて

−その問いには、自分の中でどういう結論を出したんですか?

SENSYには構想段階から関わっていた事もあって、愛着というか先を見てみたいっていう気持ちがありました。その時の自分の興味も、ロボットもそうだけど人工知能もやりたいと思っていたので、天秤にかけた結果、最終的にこっちだな、という結論に達しました。

−大きい決断をしたんだね。

はい。周りのいろいろな人に反対されましたけど(笑)

−となると、内定承諾をした会社にはどのように説明したんですか?

まずは電話で。正直に言いました。人事の方が「えっ?」って...。会社に来て話そうって言われて出向くことに。

−聞いてるだけで胃が痛くなる(笑)行きたくなかったでしょ?

気が重かったです。内定先の会社の人事担当の方、次に人事のトップの方、最終的には社長さんと会いました。

−社長面談までいったのか。まぁそうなるよね

でも最終的に、社長さんは理解してくれて。「転職をするならまずうちを考えてくれ」とまで言っていただけて、嬉しかったです。

−良い会社さんですね

はい。なので余計に心が痛みました。。。

−その借り、カラフル・ボードで価値あるサービスを作って返したいですね

そうですね。頑張りたいと思ってます!

駆け上がる24歳~若さの証明~

得意料理はポトフ。風邪にはお手製の生姜ジャム

−では、このタイミングですごいベタな質問だけど、年齢と趣味を聞かせてください

年は24歳です。 趣味は大学からやっている合気道ですね。 あとはなんだろう。あ、料理は好きで、基本的には自炊してます。

−自炊してるんだ!その料理へのモチベーションって何?

モチベーション?(笑)単純に作らないと食べられないと、買ってくるのは嫌なんですよね。費用がかかる気がして。

−なるほど、得意料理ってあるの?

全般的に作りますけど、ここ最近ではポトフとかですね。

−洒落てるなー!

あと、この前ちょっと風邪を引きそうな感じがあったので生姜のジャム作りました。それを淳也さんに話したらドン引きされました(笑)

自分のコードが主力アプリで動く感激

−カラフル・ボードに入社してから、辛かった、大変だった思い出ってありますか?

なんだろうな。新卒1年目なので、そもそも社会人としての基礎がなくて、大変でした。入社時の研修としては、山下さん(4)から2時間くらい受けただけでしたから(笑)他社では長いと半年間の研修とかがあるって聞きますが、これでいいのかってちょっと不安でした。

−大丈夫です(笑)まぁ昔僕がいた会社では新卒の基礎研修は2週間だったかな。結構みっちりやってましたけどね

僕は2時間でしたよ!(笑)

−カラフル・ボードとの関わり始めて一番達成感を感じたのは?

一番達成感を感じたのはSENSYのリリースの時ですね。実際に自分の書いたコードが載っていたので、感激でした。あれ、実は最初に岡本先生がPHPで書いていたんですよ。レコメンドの部分とかを。僕がインターンを始めて最初にやったことって、岡本先生がPHPで書いたコードをPythonに書き直すっていう作業だったんです。

−そうだったんだ!ポーティング、結構大変そうだね

書き直したコードをその時カラフル・ボードに在籍していたエンジニアの方に更に直してもらっていました。

−所属チームの雰囲気を教えてください

ほんわかしていますね。締めるところはきっちり締めますが、あんまりギチギチはしていませんね。

僕の目を通じて見える、渡辺さんの姿

−一年後、自分はどういう風になっていたい?

今はリサーチャーというか研究者としてやっていますけど、システムの部分も少しずつ勉強してます。今、淳也さんが研究半分システム開発半分でやっていますが、そういう風になれたらいいなと思ってます。両方、できるようになりたい。ただ、やっぱりアカデミックな方もまだまだ興味があるので、先はどうなるかわからないです。

−どんな人と働きたい?

刺激を与えてくれる人がいいですね。いろいろ論文読んでいて、こんな論文があるよ、とか教えてくれたり。

−そういう人も入ってきて切磋琢磨できたらいいですね!では、最後に、渡辺さんについて教えてください

おお、ついにこの質問、きましたね(笑) 渡辺さんとは関わり始めてもう4-5年になると思いますが、僕からすると社長というだけでなく、研究者なんですよね。インターンの時は自分の研究を報告する人だったし、今も研究チームのトップにいるので。 全然僕にない視点から話してくれることが多いので、すごく勉強になります。どうやったらそういう視点を得られるのか、学ばせてもらっています。

−ロングインタビュー、ありがとうございました!

編集後記

鈴木君を見ていると、入社前にあったような迷いなど微塵も感じられない。ただまっすぐに、カラフル・ボードが目指すビジョンを実現してゆくため、ベストを尽くしている。その凜とした姿勢に、私や、私以外の中途社員メンバーもポジティブな影響を受けている。

最初に入社した企業でいきなり、生き生きと働けている人は、案外少ない。

時に誰かに迷惑を掛けてでも、自分の心にしこりを残さず、偽らず、素直な選択をしたからこそ得た特権だな、と感じた。

(1)岡本卓准教授(千葉大学)  技術顧問/千葉大学大学院 工学研究科 准教授 (2)カラフル・ボード 渡辺Founder/CEO (3)相吉英太郎名誉教授(慶應義塾大学)  技術顧問/慶応義塾大学 物理情報工学科 名誉教授 (4)カラフル・ボード 経営企画室 室長 山下

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