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人事制度はゲームのルール よく知ることが出世の一歩
入社後の研修にはいろいろありますが、キャリアを決めるルールである人事制度についての詳細な研修を行う会社はほとんど聞きません。しかし、もしあなたがよりよいビジネスキャリアを歩みたいのなら、ぜひ自社のキャリアルールとしての人事制度をよく知るようにしてみましょう。人事制度こそが会社というゲームのルールだ会社で働く中で、何をすれば認められ、給与や賞与が増え、出世できるのかが記されたルールブックがあります。それがまさに人事制度です。しかし、意外なほど多くの方々が、人事制度のことをご存じではないようです。そして人事制度を理解しないまま「私の上司は好き嫌いで人を評価している」「会社は従業員のことを考え...
目指すべきはどっち? 「企業戦士」か「高度人材」か
ビジネス社会で成長するためには、社会人としての経験を踏まえて再度学び直すことが効果的だといわれています。そのような教育をリカレント教育といい、そうして成長する人材を私は「高度人材」として定義しています。しかし出世を目指すだけであればあらためて学び直す必要はありません。会社のビジョンやミッションに深く共感し、社内で人脈を作り、専門性を高め、評価を高めていく出世です。これをあえて「企業戦士」と定義してみます。どちらの出世ルートも一長一短がありますが、あなたにとってはどちらが良い選択でしょうか。企業戦士とは企業と共存して安全・安心が担保されるキャリア新入社員として入った会社で定年まで過ごす。そ...
年収↑でもキャリアダウン!? 怖い逆スパイラル転職
首尾よく今の年収よりも高い年収をもらえる約束を得て転職をしても、それがキャリアダウンの始まりになることがあります。会社の中での第二の出世=転職でのキャリアアップとは、今の年収よりも高い年収を提示されて転職することではないのです。そのことに気付かない人たちは、やがて最初にいた会社よりも条件の悪い会社で働き続けるか、終わりのない転職の繰り返しに陥ってしまうかもしれません。転職がキャリアダウンの始まりになる理由人事制度が転職に影響する2回目のタイミングは、転職したあとで最初に訪れる人事評価のタイミングです。(人事制度が転職に影響する1回目のタイミングについての記事はこちらから)この時、転職時に...
出世めざすには「決断力」 普段の仕事で鍛える方法
そもそもなぜ決断力が大事なのか出世するためには決断力は必須です。なぜなら、出世すればするほど、誰かに意思決定を任せることができなくなるから。社長に至っては、相談することはできたとしても、すべてを自分で決めなければいけません。逆にもしあなたの会社の社長が優柔不断で、いつも役員や部長にすべて意思決定を任せていたとしたら、それはどのように見えるでしょうか。決して従業員にとって魅力的な経営者像でないことは確実です。では決断力を鍛えるにはどうすればよいのでしょう。実際に決断力のある経営者の方々に、どのようにしてその力を育てられたのかを伺ってみると「タフな経験」「逆境」などの言葉をいただきます。若く...
スピード仕事術だけでは出世できないのはなぜ?
企業も生産性向上を求めている生産性を高めれば、たとえ時短勤務を選んでいたり、しっかりと有給休暇を消化したりしても高い評価を獲得できる。だから企業は生産性で従業員を評価するようになるべきだ。そう考えることは当然です。特にここ数年、従業員の長時間労働を喜ぶ会社そのものが減っています。というのも、名ばかり管理職などのサービス残業問題や、過労死、精神障害の労災認定の増加など、長時間労働を原因とした諸問題が顕在化しているからです。それらの問題は働く人たちを不幸にするだけでなく、発生と同時にすぐに人々に拡散され、企業イメージをも大きく悪化させます。企業側にとってコスト面の問題もあります。たとえば20...
会社生活の中で、“競争のルール”は2回変化する
一般的な出世のルールは学問的に理論づけられている。経済学者のエドワード・P・ラジアーがその理論を発表したのは、1980年代のことだ。ランクオーダートーナメント。トーナメント理論ともいわれるが、それが組織における出世の基本ルールだといわれている。日本語で要約するとこうなる。「同じ階層(ランク)にいる人たちで、次の出世順位(オーダー)を競い合う、勝ち抜き戦(トーナメント)」それが繰り返されて、やがてトップにまでたどり着く。それがルールだ。なるほど。それだったら別に課長だろうが部長だろうが、競争のルールは変わらないんじゃないか。そう思うだろう。確かに、「誰かが選ばれる」という一点においては同じ...