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2024年3月の社員表彰において、最高賞「経営者マインド大賞」を受賞した、新卒入社6年目の若山 翔太(わかやま しょうた)さん。ユーザー70万人の業界特化型求人メディア「リジョブ」のWebマーケティングチームをGMとして力強く先導し、事業に更なる希望をもたらしてくれました。
経営者マインドとは?:「当事者意識」の範囲を限りなく広げたマインド。個人の範囲を超えた、自己認識しづらい「組織・サービス・業界・ひいては社会全体」をも「all as one」の精神で向き合うことで、「視座×視野×視点」の三乗で世の中に大きな価値を与えていくことを目指す。
上司の事業責任者Oさんから「若山がいなかったら今のリジョブは無かった!」と言われる若山さんは、入社1年目に話していた「相手の事を自分以上に考えられるマネージャーになる」「どんな人にも選択肢が拓かれる未来を創る」を着実に有言実行しています。
関わる人の大切にするものを大切にする為に「現場の声」を尊重して仕組み化を推進し、求職者様やチームメンバーとの「相互理解による関係性構築」に惜しみなくエネルギーを注ぐ、そんな「ロジカルでありながら、実は社内一泥臭い」と言われる若山さんに、インタビューしてみました。
若山 翔太(ワカヤマ ショウタ):2018新卒入社。WebマーケティングDiv.のグループマネージャーとして、ユーザー70万人が利用する求人メディアのプロダクト開発をけん引する。コロナ禍を経ての応募UU復調、SEO上位獲得クエリ2,500個の上昇といった成果で事業に更なる希望をもたらし、全社横断プロジェクトにおいても旗振りと意思決定を行う、通称「マーケの兄貴」。社長室も兼任。2024年3月、これまで該当者無しだった、社員表彰最高賞「経営者マインド大賞」を受賞する。大学時代から大切にする言葉は、自ら考えた「100-1=0」。「1でも欠けたら0になるくらい、全員が組織の主人公になる」という熱量をこめて、日々事業づくりとチームづくりを力強く推進している。
#はじめに、「リジョブのプロダクト」と「Webマーケのミッション」について教えていただけますか?
リジョブの求人メディアは「美容」「ケア(介護)」に分かれていて、「美容」は業界トップクラスの実績があり競業と差別化していくフェーズ、後発の「ケア」はスピード感を持ってサービス利用者を拡大するフェーズにあります。いづれも業界特化型プロダクトという強みを活かして、ユーザー(求職者)に対する価値を最大化し、自分らしく活躍できる業界従事者を増やすことをWebマーケチームのミッションにしています。
「雇用を生み出す」から踏み込んで、求職者様の経験やキャリアを可視化することで人生の選択肢を増やしたり、働きづらいと言われる業界課題解決に切り込んだり。業界トップのプロダクトだからこそ、本気で課題に挑めるのがリジョブのWebマーケだと思っています。「リジョブを使えば自分の価値を可視化でき、高められる」という志向で選ばれるように、プロダクトを磨き上げていきたいですね。
また、マーケターは、日々様々な人と関わります。求職者様はもちろん、潜在的に転職を考えている方、採用する企業様、業界関係者、社内エンジニア、デザイナー、CS、US等々。それぞれに「関わる方との懸け橋を、どう創るか?」を考え形にしていく職種なので、短期的視点と長期的視点、ミクロとマクロ、定性と定量など、人や物事を複眼的に見ることが要求され、ものすごく奥深い仕事だなと思います。「他部署と連携し、一気通貫でプロダクト開発に携われる」「70万人の膨大な会員データから、大きな世の中の流れを読み取れる」といったダイナミックな、リジョブならではの強みを活かせるのも魅力ですね。
※美容・ヘルスケア業界特化型求人メディア「リジョブ」。業界初となる成果報酬ウェイト型システムを採用し、採用単価を従来の1/3へ削減。登録ユーザー70万人を抱える業界トップクラスメディア。
#2023年度に「Webマーケチームが事業にもたらした価値」を教えてください。
Webマーケチームの中では、僕は特にスカウト・SEOといった施策チームを見ながら、新しい打ち手を考えPDCAを回しています。これまでにコロナ禍など厳しい時期もありましたが、2023年には求人の累計応募者数200万人を突破し、応募UUも大きく復調しました。
また2023年度は全社として「Needs First」を掲げ、マーケチームでも一部の求職者様にご協力をいただき、仕事に対する価値観や転職軸などをひとり60分深く掘り下げる「ユーザーインタビュー」に注力しました。そこから発見した、地方在住求職者様の「通勤圏内で働けるサロンを探したい」というニーズに対し、プロダクトの「距離検索機能」を新たに開発。この開発が、SEO上位獲得クエリ2,500個の上昇・およびCVR115%上昇といった成果につながり、大きな手応えを感じました。
逆説的ですが、マーケターとして日々沢山の2次情報に触れる機会があるからこそ、「1次情報に触れにいく、顧客との距離が近いマーケチーム」でありたいです。リアルな1次情報の積み重ねと俯瞰で見る2次情報の掛け合わせがUXや数字にも反映され、アプリにおけるUU増加、スカウトにおけるデイリー10.000件を超える送信実現などに結びついたのだと思います。
これからも、求職者様の興味関心といった志向を可視化し、その方が求める情報をパーソナライズして提供することの追求とともに、「リジョブのプロダクトリソースを活用して、より多くの方に貢献するには?」を日々考え、事業領域拡張のような全社横断戦略に対しても積極的に旗を振り、未来につながる事業を育てていきたいですね。
#メンバーからリーダー、TM、GMへ。立場の変化とともに何が変わりましたか?
僕の中で、立場と共に大きく変化したのは「葛藤するポイントとマインド」でした。メンバーの時は「今月の数字」といった、自分の短期的成果への葛藤がほとんどでしたが、チームリーダーになると「中長期プロジェクトを形にしつつ、短期の目標達成をどう両立させるか?」という両立が葛藤ポイントに。
リーダー後半からTM(チームマネージャー)になると「メンバーの工数を何かに寄せた時に起こる、しわ寄せやケアも含めて、自分が決断するという責任」が大きな葛藤となり、判断軸を磨くために「事業面・組織面それぞれにおける、自分の対応幅をいかに拡げるか?」が課題になりました。複数部門を管轄するGM(グループマネージャー)への就任は、上司Oさんからの推薦がきっかけです。最終的には、僕自身のサービス領域や全社における事業領域を拡大・拡張する旗振り役としてのプロセスや成果を見て、意思決定いただいたのだと思います。
GMになり大きく変わったことは2つあり、ひとつは「物理的にコミュニケーションをする相手や粒度」ですね。例えば、グループ会社である「株式会社じげん」の統括会に出席し、じげん代表の平尾さんから直接FBをいただく機会が出来ました。「リジョブが2~3倍爆発的に伸びるには?」などの切り口で問われ続けることで、より具体で求められるアウトプットの質が上がったと思います。
もうひとつは「プレイングマネージャーからの意識脱却」です。これまでは「自分で手を動かせば何とか出来る」と思いながらチームフォローをしてきましたが、僕がそれをずっとやっていては、いつまでもチームが育ちません。だからこそ、「自分が抜けても成り立つチーム創り」を目指して在り方を抜本的に変えよう、とマインドが変わりました。より長期的な視点で、組織と事業の未来を考えて自分が意思決定していかねば、と思ったのです。
#相互理解を目的に、全16名の「マーケ合宿」を開催。なぜ、チーム創りにそこまで向き合うのですか?
まず、僕の大前提に「プロダクトを創るのは人である」という考え方があります。リジョブのプロダクトビジョンは「想いを結ぶ」ですが、想いを結ぶプロダクトを創るには、創り手の想いが結ばれていなければ本末転倒だな、と。
その為に、「全員が納得するまで価値観やプロダクトへの想いをすり合わせる」ことを目的とした、一泊二日のチーム合宿を2月頭に開催。「どれだけみんなの想いをテーブルに上げられるか?」を起点に、今まで言えなかったことを伝えられる関係構築を目指しました。
いざ合宿開催に向けて動き出すと、これが想像以上に大変でした(笑)。16名それぞれの視野や視座が異なる中で、各ポイントのすり合わせにものすごく時間とエネルギーを費やしました。長ければ5~6時間、各メンバーと対話したこともあります。でも、結果的にやって良かったと断言できます。
対話の過程で一人ひとりの主体性が発動し、合宿自体を「全員で企画運営しよう」となり、結果的には16名全員がフラットに「それぞれが解決していきたい事」を話せたんです。初日の午後からはメンバーが自発的にファシリを担い、2日間を通して「全員で議論をして具体を決めきる」チームへ進化しました。
今回、マーケ合宿を開催した原点にあるのは、リジョブの「誰かのためにとことん向き合う」カルチャーです。自分が入社を決めた大きなきっかけも、CHOのKさんや、クライアント支援Div. GMのNさんとの面接で感じられた「人の可能性を信じて、相手と真摯に向き合い対話する」文化でした。
プロダクトを創るのが人である以上、誰ひとり取り残さずに「ひとりひとりがどれだけプロダクトの事を考えて推進していけるか?」が大事だと思います。16人全員が本気で向き合ったからこそ、合宿後はチームでの仕事への向き合い方や、アウトプットのクオリティに大きな変化が生じたことを実感しています。
#マーケ・社長室・全社の経営課題解決そして家族。「全てを大事に」を有言実行する鍵は?
多くの範囲を、どれかを捨てることなく大事にしていく為には、それぞれにおいて、短期的視点と中長期視点の双方の目線を持つことが欠かせないと思います。
例えばマーケチームでは、短期の成果はシンプルに「係数の掛け算」で成り立ちます。成果達成に向けて、開発規模や重要な係数、確度といった戦術・施策を考え実行します。コスパの良い施策の見極めと最適なメンバーアサインなど「優先度を的確に判断し、決断する」ことが短期で結果を出すための要と言えるかもしれません。
一方で、リジョブのプロダクトを中長期視点で俯瞰する時には、必ず外を見るようにしています。競合も台頭する中、現時点/3年後の業界構造はどうなるのか?その上で「リジョブの強み×お客様のニーズ」が重なるポジションはどこなのか?リジョブってなんで選ばれているんだろう? 等、解像度を上げる為には、現場の声を真摯に聞くことが肝心だと思います。今はプロダクトを例にしましたが、チーム創り、全社プロジェクト、家庭など関わる大事にしたいものそれぞれにおいて、「相手の声を聞く」は遠回りのようで近道だな、と。
※妻と同じ目線・温度感で家庭に関われるように、意識しながら家事/育児に取り組んでいます。
また、ひとりで実行できる事には限りがありますし、関わる人や対象が多くなる程、「大切にしたいものを皆が大切にする体制づくり」の必要性を感じますね。仕組みとともに、旗振り役に必要なのは「多くの事象が同時並行で発生する中で、取捨選択をして最適解を決断し、実行していく覚悟」だと思います。自分が家庭をもち、子どもの体調不良など「調整しなければならない事情」も多々起こる中それを実感しました。状況に甘えずに、連携して公私ともに支え合っていけるチームでありたいです。
今年創業15年を迎えるリジョブには、新卒・中途さまざまなメンバーが集まっています。決断し実行する覚悟とともに、価値観に固まらず外の物を取り入れプラスαを生み出す柔軟性があれば、「全てを大事にする仕組み」の実現に近づくのではないでしょうか。
#これから社会に出る学生さんへのメッセージをお願いします。
はじめに「僕が何故リジョブに入社し、マネージャーになりたいと思ったのか?」を、お話しさせてください。カンボジアやラオスの支援活動に夢中だった大学時代、現地の子どもたちは「お医者さんや学校の先生になりたい」「外国に行ってみたい」など、たくさんの夢を語ってくれたのですが、実際には「学ぶ場所も働ける場所も無く、夢を叶える選択肢が無い」状況でした。その時に「困っている人の選択肢を増やし、まだ無い価値を創造する人間になりたい」という想いが芽生え、ベンチャー志向・リジョブ入社につながったんです。
また、マネージャーを目指したきっかけは、代表:鈴木さんの 「自分は代表として、メンバーだけじゃなく、その家族など大切な方々の人生にも責任を持っているんだ」という一言でした。この言葉をきっかけに、「メンバーやその周りの人の幸せをより多く考えられる、マネージャーになる」のが特別な目標になったんです。
そこから、「自分の目指す姿を実現する為には、スキル・スタンス・視座などをどのスピード感で上げていくのか?」の棚卸しができ、進む道がクリアになったんです。仕事で言えば、はじめは「応募数の増加」という単一ミッションを追っていたのが、次ステップでは「応募数の増加×営業利益の増大」というように徐々に向き合う掛け算の係数が増え、「できる事」と「やりたい事」の重なり、影響範囲が大きくなっていきました。
自分が就活をしていた2017~2018年頃とは変わり、今は社会貢献・SDGsといった文化は企業経営においても「あたり前」になりつつあります。だからこそ、これから社会に出る皆さんには、目の前の人や課題に対して全力で向き合い、自分と周りの可能性を信じて「自分は誰のために、どういった課題を解決して、何を成し遂げたいのか?」を意思決定していってほしいですし、その上で価値観をともにする方々と一緒に働くことができたら、とても心強いですね。