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みなさま、こんにちは!リジョブにも、働くパパ・ママが続々と増えてきました。今日ご紹介するのは、育児休暇から2019年に復帰後、時短正社員という立場で財務経理部マネージャーを務める青山 希実(あおやま のぞみ)さん。2014年に中途入社し、リジョブがじげんグループ入りした後、社内の財務・会計体制を整えてきた立役者です。
「小さな頃から、毎年のお年玉をグラフ化して伸び予測を立てるなど、経理的な事に興味がありました」と話し、限られた時間で責任ある仕事をきびきびこなす青山さんに、これまでのキャリアや出産を経て変わった事、変わらない事などを聞いてみました。
■学校まで片道1時間。歩きながら「なぜ?」「どうして?」と、いつも考えていた小学生時代。
秋田県で生まれ、周りは山と田んぼだらけ。夜になるとカエルや牛の鳴き声が聞こえてくるような、自然豊かな環境でした。集落のコミュニティもとても強く、みんなで助け合う文化が根付いていました。里帰り出産をした時には地域のみなさんが子どもを見に来て祝ってくれる、そんな地域で育ったんです。
小学校までは約4㎞。子どもの足で1時間はかかる距離でした。「どうしたらこの1時間を短く感じられるかな?」と、早歩きや後ろ歩き・大股・スキップなどを試したり、集落の人の車に乗せてもらえるようにジェスチャーを工夫したり。1時間もあると、友達とのささいな喧嘩や、先生から言われた一言など「なぜそうなったのか?」を自然と考えてしまいます。当時からの習慣か、今でも歩く時間は、音楽などは聞かずに考え事をしていますね。
※2歳の頃、自宅にて。
※小1の頃、親戚の結婚式で。母の手作りドレスを着ています!
■高校の商業科卒業後、上京。「22歳まで」と期限を決めて夢を追いかける。
母親が会計事務所で働いていたり、そろばんを習っていたことから「経理」は常に身近でした。兄弟の毎年のお年玉をこっそりとグラフにして、自分の翌年伸び率を予測したり、親戚の葬儀時にお香典を取りまとめて検算し、正確なリストを作りあげるなど、無意識に子どもの頃から今のベースになることをしていました。
事実、母親から「税理士になりなさい」と言われることも多かったけれど、ストレートにその道に進むべきかどうか、中学生の頃は結構考えました。野球が大好きだったので、甲子園で「金農旋風」を起こした金足農業高校の吹奏楽部に入り野球を応援したい!と思ったり、吹奏楽の強い高校に行き秋田で一番になりたいと考えたり。結局「野球部が甲子園出場経験があり、吹奏楽部も強い」「商業科があり、ここでなら経理も学べる」ことから、近場の進学校の商業科へ推薦入学しました。商業科にはスポーツ推薦で入学するクラスメイトも多く、活気溢れる3年間でしたね。
小学・中学時代は陸上大会が近くなると先生に声を掛けられて陸上部に所属したり、高校では吹奏楽部に所属しつつ、簿記と珠算の県大会に出場したり(そろばんでは、個人戦で全国大会に出場しました♪)と、良く言えばオールラウンダー、悪く言えば器用貧乏なのは当時から自覚していました。もし商業科に進まなければ、会計分野が得意だということに気付けなかったと思います。
※高校の卒業式で、後輩との記念写真です!
■昼は会計事務所で働き、夜は専門学校に通学。猛烈に走り抜けた20代。
21歳の時、アルバイト先にマルサ(国税局査察部)が入ってきて社長の首根っこを押さえる様子から「脱税ではなく節税の知識があれば、会社を救えるのでは!」と一念発起し、税理士を目指すため「お客様が困っていたらなんでもサポートする」をモットーとした会計事務所に就職。働きながら、夜は学校に通う忙しい20代を過ごしました。
大学進学せずに夢を追いかけていた分、周りよりも知識や経験値が出遅れているという焦りもあり、自ら手を挙げて事務所の中で一番多くのクライアントを担当しました。結果、会計知識をはじめ、一通りの税務知識をギュっと凝縮して身につけられ、仕事上走り抜けた20代を送りました。
…約10年お世話になった会計事務所を卒業した理由は、「労働集約型」な会計事務所特有の事業モデルに違和感を感じたことと、お客様からリアルタイムでご相談頂けない限り、リスクコントロールが完全には出来ない所に歯がゆさを感じたことです。ならば、事業会社に入りスピード感をもって貢献したい、いち組織の財務経理担当として当事者意識をもって働いてみたい。そして当時のリジョブの「管理体制構築」という課題にチャレンジしたいと、リジョブ(じげん)へ入社しました。
■財務経理は、事業部が作り上げたものを可視化する、会社を守る『最後の砦』。
リジョブ(じげん)の内定をいただき、「これまでの経験を実践し、会社に貢献するチャンス」だと胸が高鳴りました。伸び盛りのベンチャー企業で、良い意味で「期待以上の仕事をしてやろう」と決心したことを覚えていますし、今でもその気持ちは続いています。
入社後は、決算資料の作成や監査対応、税務申告書の確認といったことはもちろん、全社の売上管理システム構築に関わったり、新規事業が立ち上がれば事業理解をしたうえで会計方針を策定したり、時に経営層に向けた会議資料を作成したりと、「自分の仕事が経営にダイレクトに関わってくる」という意識と裁量をもって日々仕事に関わっています。
私は、財務経理とは、営業、マーケ…といった事業部が作り上げたものを可視化して表現し、世の中に伝える出口だと思っています。自分に知識が無ければリスクを拾えないですし、もしも取りこぼしてしまったら、そのまま外に出てしまう。会社を守る最終的なフィルターにならなければと、責任感に武者震いすることもありますが、非常に大きなやりがいを感じています。
入社前に想像したよりも、実際には10倍以上(!)大変な事がありましたが、それ以上にエキサイティングで充実した日々を送っていますし、部署の垣根を超えて他部署とともに会社を支えている、という実感がありますね。
■「時短でも、1.2倍の成果を出したい」と、マネージャーとして職場復帰。
仕事に全力を注いだ「修行時代」のような20代を経て、30代で出産。妊娠中も、会社の協力体制に支えられ乗り切ることが出来ました。出産後「どんな風に復職したいか?」を考えた時に浮かんだのが、「時短になっても、これまで以上の成果を出して貢献したい」という思いです。
「8→6時間の時短勤務になっても、育休前以上に貢献したい」と思っていても、プレイヤーとして働く限りは、どうしても時間短縮分パフォーマンスが下がってしまいます。その時に「個の力ではなく、チーム力を人×人の掛け算で最大化する役割が合っているのではないか? それなら是非、マネージャーで復職してみたい」という考えに至りました。
実際のところ、財務経理チームの仕事は誰かの作業を他の誰かがダブルチェックする、など日頃からチームワークが大切ですし、それぞれの得意・不得意分野をフォローし合って乗り切るなど、マネージャー職には育児とも通じるものが多いと感じています。チームメンバーは皆「誰かのために役立ちたい」という気持ちを持っているので、期限を守り成果を出しつつ「困っている誰かがいたら、サっと助けてあげられるチーム」にしていきたいですね。
■職場復帰を経て変わったことと、変わらず大切にしていること。
変わったことは、「早起きをして、少しでも“自分時間”を必ず作る」習慣を持ったことです。この時間は何をしてもいい時間としていて、気分により家事や急ぎの仕事をすることもありますが、基本的には新聞を読んだりアレクサでニュースを流したり、携帯アプリで目に入った記事などを読んでいます。
変わらず大切にしていることは、「情けは人の為ならず」という、仕事へのスタンスでしょうか。そして責任を棚に上げて自分の権利ばかり主張する、そんな「権利主張者」にならないように、と気を引き締めています。
また、気づきですが、「バイアスの怖さ」です。 自分一人の思考には限界や偏りがあるので、前向きに考える人と話し、思考を整理しています。またコミュニケーション量を増やして相手が何を要望しているのか理解するようにしています。一人で考え抜かずに信頼をおける人に話し掛け「伝える、聞く、共感する、思考を発展させる」サイクルを意識しています。以前よりも、周りに相談をすることが増えました。
日々バタバタと慌ただしいですが、私は家庭の課題を会社の課題と置き換えて、対応策を考えるようにしています。例えば、わが家は実家が遠方かつ高齢でリソースが足りないのが課題のため、シッター、ファミサポ、ダスキンなどのサービスを予算内で定期的にお願いし、乗り切っていますね。
幸いご近所にも恵まれましたので、ちょっとした会話をするのも楽しんで、1人で育児を抱え込まないようにして、周りの人への感謝の気持ちと「ありがとう!」の言葉を忘れずに伝えるようにしています。トータルすると、どんなに慌ただしくとも自己憐憫しないことが家庭と仕事の両立の秘訣かな…と思っています。
■『情けは人の為ならず』の関係性を、すぐ目の前から実現したい。
昔から「情けは人の為ならず」という言葉が大好きで、人や仕事に対して目の前の課題から逃げて自分ばかりが得をしようとするのではなく、互いに思いやりの気持ちがあれば、きっと素晴らしい社会になるんじゃないかな、それを自分の目の前のチームから実現したいと思っています。
その為に大切なのは「相手が何を思い、何に困っているのか」といったことを推し量り、寄り添う力。あらゆる部署と関わりのある財務経理チームでは、「相手の考え方を汲み取ろうとするコミュニケーション能力」に長けたメンバーを募集しています。
私は20代で思いきり仕事に没頭して財務経理のスキルと経験を磨いたことが、現在の大きな糧となりました。だから、今20代のみなさんには「思いきり仕事に没頭する時期があっていいんだよ」と伝えたいです。
経営陣との距離感が近く事業成長や取り組みを間近に感じられ、会社の最後の砦としてともに事業を創っていく感覚を味わえる、このような財務経理の仕事に興味のある方は、ぜひ話を聞きにいらしてください。お会いできるのを楽しみにしております。