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クラウドファンディングサービス「Readyfor」でプロジェクトを立ち上げてお金を集めようとしている方々を、私たちは「実行者さん」と呼んでいます。
その実行者さんのプロジェクトを実現するべく、企画からクラウドファンディング達成まで伴走する「キュレーター」。社内でもキュレーター職に就いているメンバーの数が最も多く、Readyforのミッション「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」ために欠かせない存在です。
キュレーターの仕事は、実行者さんたちの想いをたくさんの人に届けるために、戦略の設計からリターンの検討、クラウドファンディングページのプロモーション活動まで多岐にわたります。そのため、メンバーの経歴もさまざま。
今回は編集や広報といった「言葉」に関わる仕事から転職したキュレーター3人に、「キュレーターに転職してどうだった?」「これまでの経験は結びついている?」といったリアルな声を聞いてみました!
元編集・広報職のキュレーター3人が集まりました!
廣安ゆきみ(写真左)
2016年12月入社。今回のメンバーの中で、READYFOR在籍歴がもっとも長い。大学卒業後、総合出版社で約2年間雑誌編集者を経験。得意・興味のあるプロジェクト分野:文化芸術、鉄道
松嶋瑠奈(写真中央)
2018年11月入社。照明メーカーの営業職を経て、芸術祭事務局で勤務。その後、舞台制作会社に入社し、自治体文化財団主催のアートイベント運営や広報、実演団体のマネジメントなどに携わる。
得意・興味のあるプロジェクト分野:ダンスや演劇などの舞台芸術全般
齋藤智美(写真右)
2019年4月入社。教育関係の出版社で小・中学生向けの英語の教材制作を3年半担当した後、東ティモールにてJICA青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として活動。
得意・興味のあるプロジェクト分野:国際協力、教育
目の前にいる人の役に立てる仕事をしたい
── みなさんがReadyforに転職されたきっかけは何だったのでしょうか?
松嶋:私のきっかけは、ユーザーともっと近いところで仕事したいと思ったことです。
前職で広報を務めていて、編集の方針を決めてライターやイラストレーター、カメラマンなどの関係者から必要な素材を集め、デザイナーさんにお渡しすることが私の役割。でも関わる人の数が多くて、自分の仕事が誰かの役に立っているのか不安になったり、制作物が誰に届いているのかわからなくなったりする瞬間もありました。
齋藤:すごく共感します。
私は小・中学生向けの教材を制作していたのですが、どの教材を使うかは先生方が選ぶんですよ。子どもの反応を直接知れる機会が少ないから、自分が手がけた教材を実際に子どもたちがどのように使っているのか、イメージしにくい部分もあって。
廣安:雑誌の仕事も読者とは距離があるので、同じような悩みを抱えていたときもありましたね。でもReadyforの場合は、強い想いや夢を持っている実行者さんがいて、自分の仕事で目の前にいる人の力になれる。顔の見える誰かのニーズと自分のスキルをマッチさせられれば、より気持ちよく仕事できるんじゃないかな、と考えたことが転職のきっかけです。
松嶋:私もたまたまReadyforのキュレーターの募集を見つけて、実行者さんと直接やりとりして関係を築いていけることが魅力だと思いましたね。「ああ、これは私が呼ばれている……」って感じました。
齋藤:私は編集職の後に、青年海外協力隊を経験しています。私が担当したコミュニティ開発は、派遣された地域に深く入って現地の人々と一緒に活動し、その人たちに喜んでもらうことがミッション。その過程で自分がやりたいことを見つけるつもりでしたが、結局やりたいと思うことを決められなくて。
それなら、やりたいことがある人のサポートをして、その人たちに喜んでほしいなと思って転職を決めました。
松嶋:すごい、READYFORのミッションとぴったり!
編集職とキュレーター、共通しているところと違うところ
── 転職してみて、編集職での経験とキュレーターの業務が似ていると思う部分はありますか?
廣安:言葉に関わる場面が頻繁にありますよね。
齋藤:他のバックグラウンドを持っているメンバーと比べて、書くことに対するハードルは低いんだろうなと思います。
あとは、クラウドファンディングのページをつくる工程って編集の仕事と似ているなと。素材を集めて一つの形に仕上げていく、この考え方は活かされている気がしますね。
廣安:そうですね。逆に、違う部分は試行錯誤しながらやっています。今までは担当している雑誌のカラーや文体があって、素材を媒体の個性に合わせていく制作スタイルだったけれど、今はプラットフォームのカラーよりも実行者さんの想いのほうが重要。
プロジェクトの方向性や実行者さんのやりたいことに合わせて文体や見せ方を変えるReadyforの編集スタイルは、一冊の雑誌を担当してきた私にとっては新鮮でした。
齋藤:ベースとなる定型がないから、全てのページで完全に統一されているわけではないし、文章として整っていることが最重要ではないんですよね。
松嶋:そうそう。私は自分で文章を書くとしたら報告書程度だったので、施策と結果をそのままの順番で書けばよかったけれど、クラウドファンディングではストーリ性を持たせることが重要だなと感じています。
支援される方の知りたい情報を想像しながら「この構成なら説得力があるだろうな」って考えるので、情報の順番を気にしながら想いをこめた文章に仕上げることがすごく難しい。
廣安:実行者さんの想いが伝わるだけではなく、その結果として「お金が集まる」文章にしなければいけない。これはキュレーターを何年続けていても難しいなとは思います。
齋藤:最近は、実行者さんの「その人らしさ」が出ているかどうかが大切なのかなって考えるようになりました。
松嶋:そこがキュレーターのライティングの核心ですよね。雑誌や書籍の仕事であれば書かないことも、支援者さんを見据えて書くことができる。意識すべき点と書き方が、他のライティングとかなり違うんじゃないかな。
「言葉になっていなかったことを言葉にする」スキルが、実行者さんの勇気につながる
── Readyforのキュレーターになってから、仕事においてどんな変化がありましたか?
松嶋:私は向き合うべき相手がほとんど実行者さんに限られたので、誰のために仕事をするのか明確になりました。実行者さんに喜んでもらうためにはどうすればいいかな、と考えることが楽しいですね。
齋藤:シンプルですよね。目の前にいる実行者さんがあきらめそうになったら励まして、次のアクションにつなげていく。それでクラウドファンディングを達成できたら、私も嬉しい。
「齋藤さんがあのとき言葉をかけてくれたから、最後まで頑張れました」って実行者さんが言ってくださると、やりがいを感じますね。自分の仕事で喜んでくれる人が明確になったので、仕事における喜びが増えました。
松嶋:実行者さんもキュレーターもプロジェクトページの隅から隅までお互いに納得できることで、プロジェクトに対する意欲がさらに高くなる。仕事の工程がシンプルになったからこそ、自分の疑問や感情を無視しないようになったと思います。
廣安:ページを読んで実行者さんがテンションを上げてくださると、すごく嬉しい。「言いたいと思っていたけれど自分で言葉にできなかったことが、このページで言葉になっていて感動した」「このページなら目標を達成できる気がする」って実行者さんが言ってくださることは大きな喜びですね。
あとはクラウドファンディングが終了した後も、プロジェクトのページを印刷して店先に貼ってくださったり、ページの文章を「大切にとっておきます」って言ってくださったり。
齋藤:それは嬉しい!
松嶋:編集の経験が少しでも実行者さんの勇気につながっていると、自信になりますね。
編集の経験がキュレーターとしての強みになる
3人ともこれまでの経験や転職のきっかけは違うものの、「自分の言葉で目の前の人の役に立てる」ことにキュレーターとしてのやりがいと喜びを感じているようです。
実行者さんの想いを乗せたページを編集することが、支援を増やすだけでなく実行者さん自身の勇気にもつながる。これまで培ってきたあなたの編集スキルを、キュレーター職で誰かの希望に変えてみませんか?